前時津風&暴行兄弟子、逮捕!!
6月に起こり秋に大問題となった、時津風部屋新弟子暴行致死事件 で、加害者となった前時津風親方と兄弟子が、遂に逮捕されました!
ここまで時間がかかりましたが、うやむやにされずよくここまで踏み切れたと思います。
容疑を認めた兄弟子、ご自分のした事をよく見つめ本心から反省し、しっかり罪を償って欲しい。
元親方と兄弟子1人は否認しているという。この場に及んで見苦しい!「しつけ」とはいえ、行きすぎまして人を死なせてしまったのは許される事ではない。
本ブログでも時々紹介しているhot氏 は、ご自身のブログにて、この事件に関して
「閉鎖的な相撲界は、私学の状況と似ている」と仰せであるが、本当にその通りである。
http://blog.livedoor.jp/hotforteacher/archives/51436251.html
http://blog.livedoor.jp/hotforteacher/archives/51172212.html
私が、この事件に関心(激しい怒り)を抱き取り上げてきた理由としては、
「高校生と同じ年齢の若者の酷い死に心痛んだ」
「世間でも特に関心を集めてきた」
以外にも、こういう事を感じるからなのだと思います。
閉鎖性ゆえ、外部からの状況が分かりにくく、事件等が起きても隠し通してしまう。
しかし、この時津風事件で遺族らの訴えにより刑事責任が問えたりマスコミの入り込める余地のある分、あんな相撲界の方が(閉鎖性に関しては)まだマシとさえ思えてしまう。
似たような時期に起こり同じ時期にニュースとなった滝川高校いじめ自殺の件はどうなったのか?リンチに加わった生徒は処分されず、学校上層部もあいまいな対応のままもみ消されてしまった感がある。
そうした私学の問題点関してはおいおい述べていきたいと思うが、この2つの事件を比較しても、私学の方が風通しが悪いと思ってしまいます。
ただ、最近起こる様々な事件・問題からも、それはどの業界でも当てはまるのかもしれませんが・・・
それから先日、相撲協会では理事の改選が行われたそうだが、理事長はまた北の湖が無風で再当選したと
はっきり言って「まだ続けるの」と驚きました。
本来、こういう事件(+朝青龍騒動)があったら、自ら責任を取って辞任すべきはずがそれをしなかった。ちょうど任期が切れるのであれば、せめてそこで退くのが普通だろう?
それを、不祥事続きでのうのうと続ける神経には呆れてしまいますね。
そして、まずは被害者の斎藤さん一家に、そして国民にも理事長自ら謝罪して欲しい。
ニュースでは、再びお父様、更にはお祖母様の悲しみの声が聞かれ、胸が痛む思いです。このお父様のお顔も、すっかりお馴染になってしまいました。。
朝刊でも、1面・2面・社会面に大きく記事になっています。
関係者一人一人がしっかりと、失われた命の重さを受け止めてもらいたいです。
力士暴行死:前時津風親方と兄弟子3人逮捕 愛知県警
大相撲時津風部屋の序ノ口力士、斉藤俊(たかし)さん(当時17歳)=時太山(ときたいざん)=を暴行し、死亡させたとして、愛知県警捜査1課と犬山署は7日、前時津風親方の山本順一容疑者(57)と兄弟子3人を傷害致死容疑で逮捕した。他に兄弟子4人が暴行に加わったとみているが、関与が薄いとして、同容疑で書類送検する方針。
他に逮捕したのは▽伊塚雄一郎(25)=序二段力士・怒濤(どとう)▽藤居正憲(22)=同・時王丸(ときおうまる)▽木村正和(24)=幕下力士・明義豊(あきゆたか)--の3容疑者。山本容疑者は6月25日にビール瓶で殴った以外は否認、伊塚と藤居両容疑者はほぼ容疑を認め、木村容疑者は「しつけと教育のつもりだった」と否認しているという。
調べによると、山本容疑者らは共謀し、07年6月25日午後0時40分ごろから26日午前11時半ごろまでの間、愛知県犬山市の宿舎や宿舎東側のけいこ場などで、ビール瓶や金属バットなどででん部や足などを多数回殴打し、顔面をけるなどしたほか、ぶつかりげいこと称して斉藤さんの体を何度も倒すなどの暴行を加え、死亡させた疑い。山本容疑者は25日夜、ビール瓶で斉藤さんを殴った後、兄弟子に「お前らもやってやれ」と指示したことが分かっており、県警は共犯に問えると判断した。
新潟大学で行った解剖で、死因は多発外傷による外傷性ショック死と判明した。しかし、致命傷の特定に至らなかったことから、県警は昨年11月、名古屋大学に組織の再鑑定を依頼。2度の鑑定の結果、断続的な暴行が外傷性ショック死の原因と裏付けられた。【米川直己、式守克史】
▽日本相撲協会・北の湖理事長 協会としては真相究明に向けて最大限の努力をしてきたが、長い大相撲の歴史で力士の逮捕者を出したことは誠に遺憾で残念でならない。
▽伊勢ノ海・再発防止検討委員長 委員会の聞き取りは4月までかかる。回り終わった後に外部から意見も聞いて(再発防止策を)進めていきたい。
【時津風部屋力士暴行死事件】 07年6月26日、愛知県犬山市で序ノ口力士、斉藤俊さんがけいこ中に倒れて死亡した。犬山署は当初、病死と判断したが、遺族の申し出で行われた解剖の結果、多発外傷による外傷性ショック死と判明。その後の捜査で、前親方と兄弟子が暴行した疑いが強まり、日本相撲協会は10月、前親方を解雇した。