目指せ!脱ワーキングプア | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

目指せ!脱ワーキングプア

ブログネタ:今年の抱負をどうぞ! 参加中

 昨日のエントリー で「非常勤講師は、理不尽に使い捨てられても、生徒への礼儀と責任感で最後まで勤める」との旨を書きました。
しかし、毎年毎年この繰り返しを重ねていると、最近では「そうした正義感だけでやっていくのは限界」という思いが湧いてきています。

一つは、生徒を育てたくてもそういうラインに立たせてもらえない。つまり、毎年職場を変えさせられる身では、じっくり腰を据え最後まで指導して(見届けて)生徒を送り出せないもどかしさがあります。

一方で、「生徒(人)のため」以前に、まずは「自分のため」に考え活動しないと、この先に生きていけなくなる(生活に困窮)、そこまで追い詰められてしまっているのも事実です。
もちろん、現在引き受けている授業は任務を全うしたとしても、今後も学校教師を続けていくか悩んでいるところなのです。というより、私学にて今の体制が続く限りは、もう勤めたくない気持の方が強い。
せっかく苦労して、世の中で「一流」と言われている大学や国立の大学院を卒業し、一生懸命に働いても、出世の見込みどころか使い捨てられるだけで何の保障もない低給与アルバイト講師。正に「ワーキング・プア」です。

 昨年も今後への不安を感じ始め、今年度は他の活動もしたく、でもどこかで教える事や若い子と接する事に未練があり、週の半分だけ教師をしてきました。
でも、働くとどうしてものめり込んでしまうし、それでも捨てられる現実を更に知り・・・

現在公募していたり直接話が来る学校を見ても、非常勤講師常勤講師、そして「任期付き専任」という最長でも3年しかいられないというもの。常勤講師等についてはまた別の機会に詳しく述べるとして、いずれにせよ、最近募集している教師の形態は、短期間での使い捨てが明らかなものばかりです。
よって、来年度以降も学校教師を続けたとしてもまた同じ事の繰り返し、これでは生活も安定せず、自身の基盤も整わないから結婚等も出来ない!年齢を重ねるにつれ、こうした不安がより身近なものとなってきました。

だったら一度、自分の今後をより真剣に考えようかと。4月からの仕事がなければ、それでいいとさえ思うようになりました。
目先の生活費のために不安定な仕事を続けどっちつかずになるより、長いスパンで見た時に、自分がどういう形で社会に貢献するのがベストなのか、そして、そのために今、一番すべき事を優先したいと。
まあ、やったところで叶うかは別ですし、現実問題、全く働かないというわけにはいきませんが、少なくとも、今年度以上に学校勤務以外の事にトライしてみようと思っています。

昨年のニュース ベスト1 として「食への不安」を挙げましたが、私自身の昨年のベスト1は「職への不安」(苦笑)
「もう使い捨てられるのは御免!」というわけで、今年というより当面の目標は「脱ワーキングプア」ですビックリマーク