大相撲も揺れています | 非常勤講師はつらいよ―私学非正規教員の本音と生活向上作戦

大相撲も揺れています

 ここ数日の間に、横浜・工藤投手の12球団勝利琴光喜の大関昇進 と、めでたいスポーツ記事を取り上げました。

しかしその後、あまり喜ばしくないニュースが飛び込んでいます。


 昨日は、スケート・織田信成くんの飲酒運転 。結構好きな選手ではありますが、これは軽率でしたね。事故を起こさなかったのは、せめてもの幸いでした。これを教訓としてもらいたいです。


 そして、横綱・朝青龍の巡業仮病騒動 。腰を疲労骨折したために夏巡業の欠席を申し出て認められたにも関わらず、モンゴルに帰国してサッカーをしていたサッカーという事で(先程もテレビでやっていました)、厳しい目が向けられています。

朝青龍については時々、土俵内外での態度が問題になり、最初はそれに批判的だった自分も今では

「ああいうやんちゃな横綱がいても良いのでは」と思っています。

異国で育った人間に、日本の古い慣習に100%習え、と言うのも無理があるでしょうし、長い間一人横綱の重圧を負ってきたのですから。

ただ今回は、自分の立場をわきまえない、あまりにも相撲や関係者を甘く見過ぎた行為であり、何らかの厳しい処分を与えた方が良いでしょう。

また個人的に驚いたのは、彼の師匠から帰国の件を知らなかった」というコメントがあった こと。無断で帰国した本人も悪いが、部屋の最高責任者が、弟子の事情も把握出来ていないとは!

この高砂親方の、朝青龍への対応を聞くたびに「ふがいなさ過ぎ」と思ってしまいますが、師匠と弟子の信頼関係が出来ていないような気がしてなりません。



 実は、もう1つ気になっていたのが、上記のリンク でも最後に触れられている、17歳の新弟子死亡 です。もう1ヶ月ほど前の話になりますが、本来であれば高校生の年齢の若者の死に、心が痛みました。

しかも、このような記事まで!!


耳は裂け腿に「根性焼き」痕 17歳力士急死

 

相撲界では、我々の想像を絶する程の厳しい稽古(「かわいがり」と言われるしごきなど)があると言われています。一種の格闘技ですから、そうした試練を経てこそ、強くなり番付を挙げていくのかもしれません。

しかし、傷やあざ(時には骨折)はそうした稽古によって出来たものと考えられても、「耳が裂け」たり「タバコによる火傷」が本当ならば、酷すぎます。行き過ぎた「いじめ」みたいなものがあった事も否定出来ないような・・・

そのせいもあってか、名古屋場所での新弟子希望者が史上初のゼロ だったとか!

ただでさえ人気が低下しており、日本の古い習慣に今時の若者が興味を示さないというのに、まして命に関わるような事故があれば、無理もないでしょう。

私も、相撲を見るのは好きでも(以前より興味が薄らいだとはいえ)、もし仮に(そんな事はないでしょうが)知り合いの男の子が「相撲界に入りたい」などと言ったら、反対しますよ。


この若い力士の死は、今場所の盛り上がりや朝青龍騒動の中で忘れ去られようとしていますが、相撲協会は、今度このような事故が起こらないよう、何らかの対策を講じてもらいたいものです。