1月下旬特選映画【2】★映画のMIKATA「蜘蛛の巣を払う女」★映画をMITAKA | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

 

 

 

近頃どこの映画館でも「MX4D」の上映作品が増えています。音響も立体画像も臨場感も充分な迫力があるので、この新しい「MX4D」で観賞できる作品も多く、体験した方もたくさんいますーネ。このブログで紹介した『蜘蛛の巣を払う女』を、私は横浜のTOHOで鑑賞しましたが、どうも椅子が時々ブルブル振動するので胡乱に思って、映画館スタッフに疑念を投げかけたら、上映を見終えた付近の方も同じブルブルの感覚を同じように体感したようです。どうやら隣の上映館の「MX4D」の影響のようです…ヨ。立体画像と椅子の振動を伴った臨場感の作品なので、従来の映画館では隣の上映館に影響があるようですー。皆さんはそんな不快感を感じませんでしたか…!!!そう感じましたら是非映画館へ改善と改築のクレームを出してください。

 

1月下旬の特選映画をアップロードします。今回3本を映画館で観賞、今月1月は通算で7本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、『蜘蛛の巣を払う女』でした。1月は先日25日から台湾縦断へ4日間の阪急交通社のツアーに参加したので、余り映画鑑賞する時間がなかったです。ただ、映画に関係する発見と連想もありました。台湾旅行に行った方は知ってますが、台中市にある極彩色の絵が家中から近隣まで広って描かれた«彩虹眷村»を見た時、私はしあわせの絵の具/ 愛を描く人 モード・ルイス』(2018年公開、アシュリング・ウォルシュ監督)の映画を思い出しました…。

 

 

 

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3件の殺人事件が起こり、殺人犯の残した謎の数字が次の犯行場所を予告するようで、更に4件目の殺人予告が分かった。複雑怪奇の数字の謎を解いた警視庁捜査一課の刑事・新田浩介(木村拓哉)はその現場を東京のとある高級ホテル«ホテル・コルテシア»と解明した。1本目は、殺人犯の予告に対しては木村拓哉役の新田刑事たち捜査一課の刑事たちがホテルの従業員を装った潜入捜査をする刑事&ミステリー映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)でした。


原作は今、テレビドラマにすれば間違いなくヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』です。ホテルを舞台とする映画「マスカレード・ホテル」は、多分、木村拓哉を主役にシリーズ化するようですーネ。それもそうですよ、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。木村拓哉の主役でヒットを飛ばそうと、木村狙いの映画なのですから。彼の演技をピカピカに映像化する演出の仕方に長けたした、キムタクドラマ制作に慣れていますからーネ


私は原作小説を読んでないのですが、今はテレビドラマの原作にされればヒットする売れっ子の東野圭吾の小説『マスカレード』。ホテルを舞台とする「マスカレード・ホテル」はシリーズ化するようですーネ。それもそうです、監督の鈴木雅之はテレビドラマの制作の熟練プロデューサで、過去に木村拓哉を主演に時代劇の『武士の一分』や、『HERO』シリーズを制作しています。しかも、ベテランフロントクラークの山岸尚美役に長澤まさみを相手役に抜擢しています。その他、周辺の俳優に元の相棒刑事役に小日向文世、上司の刑事に渡辺美里篤郎、ホテルの宿泊客に一癖も二癖もありそうな個性的な俳優たちー、濱田岳、前田敦子、笹野高史、高島政宏、生瀬勝久、宇梶剛士、松たか子など、ベテランの豪華俳優が登場しています。これだけの脇役たちの顔ぶれを観ると、この映画の力の入れようが一目瞭然です…ネ。これだけ出演料の高い俳優陣が出演してて、駄作か傑作かは抜きにして話題にならない方がおかしい位ですーヨ。


ただね、殺された被害者の相関関係と、疑わしい犯人のⅩ1からⅩ3の容疑者のたちの関係性はバラバラで、警察も謎を解いてませんが、結局連続殺人の謎を暴露してしまえば、結末は次の殺人の容疑者と殺害相手Ⅹ4の容疑者と被害者は、名古屋の小劇団で妊娠した女優と恋人への恨みから狙われた復讐が動機のようで、冷淡な扱いをされたその狙った相手が長澤まさみの演じるフロントの山岸でした…。あー、推理映画をのぞき見暴露してしまったカナ。x1~x3の連続殺人が、無差別殺人なのか、交換殺人なのか、最後まで良く分からない曖昧なシーンで始まり終わりましたよ。更に、本来ならば、連続事件の次のターゲットを暗示する曖昧模糊の数字の羅列の謎を映画では解いてませんーネ。謎ときの原作小説では丹念に謎ときをしている筈ですが、映画では全く省いてしまって、数詞のどこが「ホテル・コルシア」になるのが判りませんでしたーネ。これでは探偵&推理&ミステリー映画にならないでしょう…ヨ。


私は娯楽映画として華やかな映画で話題作であるがはあるが、傑作・名作ではない…と思いました。

 

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2本目は、世界的ベストセラーのデビッド・フィンチャー監督のミステリー

&・サスペンス&バイオレンス小説「ミレニアム」シリーズの第4作目で『ドラゴン・タトゥーの女』(2011年、デヴィッド・フィンチャー監督、スティーグ・ラーソン原作)の続編と言って良い作品『蜘蛛の巣を払う女/THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB 』(2018年、フェデ・アルバレス監督)でした。


40年前に巨大財閥一族の親類少女ハリエットが忽然と姿を消した迷宮入りの少女失踪事件の解決と調査を依頼された社会派ジャーナリストの主人公のミカエルが、驚異的な情報収集能力の天才ハッカーの少女「リスベット・サランデル」と共に真相を追いかけるシリーズの続編でした。今回の『蜘蛛の巣を払う女』のストーリは、背中にドラゴンタトゥーを彫るアウトサイダーのサランデル(クレア・フォイ)の出生の秘密を主旋律に、人工知能研究の権威バルデル博士が開発した「核攻撃プログラム」の攪乱操作ソフトをアメリカ国家安全保障局から奪還するという依頼でした。しかし、そこに今は、謎の犯罪組織のボスとなった、少女時代に生き別れた双子の姉妹・カミラ(シルヴィア・フークス)が仕掛けた罠が待っていた…。


シリーズものの特徴なのだが、特にミステリー&サスペンスの場合に複雑な伏線が設定出来る点だろうーネ、これが作品を余計にワクワクドキドキのストーリにしています。私はどうしても東野圭吾原作の«ホテル・コルテシア»を舞台とした連続殺人事件の映画『マスカレード・ホテル』(2018年、鈴木雅之監督、岡田道尚脚本)と比較してしまいます。余りにストーリの謎と伏線が幼稚すぎますーネ…!!!東野圭吾よ、書けば売れると思って調子に乗ってるのではないのかな…???こんなに単純なストーリでは、ミステリーファンは納得しないぞ…。

 

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3本目は、第二次世界大戦中、残酷冷淡な虐殺でナチス親衛隊No.2にして、ヒトラー、ヒムラーに次ぐナチズムの要職にいた「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた«ナチスとホロコースト»映画、『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』(2017年、セドリック・ヒメネス監督、デヴィッド・ファー(英語版)脚本、ローラン・ビネ『HHhH プラハ』、1942年(英語版)原作)でした。

 

≪ナチズムとホロコースト≫に関係のある映画をいろいろ数多見ている私は、「金髪の野獣」と呼ばれたラインハルト・ハイドリヒの暗殺計画については、以前紹介した映画『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』(2016年、ショーン・エリス監督)があったことを記憶していました。因みに以下の映画ブログをご参照ください。https://ameblo.jp/sasuganogyosui/entry-12302695732.html

 

ユダヤ人抹殺の「最終的解決Die Endlösung der Judenfrage」」、つまりユダヤ人種を絶滅させるホロコーストを決めた「ヴァンゼー会議」では、そのプランを作成したナチスの中心的な高官でした。この辺りの彼の役割に関しては丁寧に紹介されていました。2作の映画を比較することに余り意味はないだろうが、ただ、補完的な映像はありました。『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』では暗殺そのものが中心で、どちらかと言うとアクション映画でありました。が、『ナチス第三の男/The Man with the Iron Heart』ではプラスアルファで、青年たちを匿っていた抵抗運動の女性たちとの愛情の繋がりや、ナチス党員だったハイドリヒの妻の役割、子供のピアノを熱心に教える姿など、彼の日常を描いている点がこの作品の特徴だろうな…。私は、なぜ彼が「金髪の野獣」と呼ばれる程の残虐を平気で実行できたのかー、不思議でした。まあーネ、国民の大半が手を高らかにかざして「ハイルヒットラー」と叫ぶ、ナチズムの時代の熱狂に巻き込まれた1人…と、当たり前の結論しか私は浮かびませんがー。

 

洋画についてはライブドアの下記アドレスで新しい公開作品を掲載しています。http://blog.livedoor.jp/cinemalive/

邦画に関してヤフーブログの下記アドレスで新作映画を紹介しています。https://blogs.yahoo.co.jp/hbhfk429

 

(是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正

をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…