流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

】 悲観せず傲慢にならず、遥か彼方の微かな希望の瞬きを頼りに、セーレンの歌声に誘惑されず、世間の荒波に座礁しないように、市場原理の大海原を航海する。せめて言葉の夢を帆にうけて、寄る辺ない望みを胸に船出する。クルーは都会に倦んだ迷い子たち。

時に甲板から望遠鏡で覗く重層的な風景を、時に心の底に沈殿した阿呆な風刺を、時に止めどもなく吐き出される狂気の叫びを、時にノスタルジツクな幻想の記憶を、時に原初の悠遠な海のざわめきを…、ブログに託しましょう。共にブログのイデアを玩味しましょう


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繰り返しますが、7月は色々なことがありました。或いはこれからも色々なことがありそうですーね。


7月は禍々しく欝々しい時期なのですーね。このブログを掲載した直後に、相模原の障害者施設「津久井やまゆり園」に、午前2時50分頃に刃物を持った元職員・植松聖男が侵入したうえ暴れまわり、19人が

心肺停止20人が重傷した。津久井警察署は殺人と建造物侵入の疑いで緊急逮捕した・・・ニュース速報が現場取材の映像と共に流れました。近年稀な無差別で凶悪な殺人事件が障害者介護施設で起こりま

した。この事件からどんなムチャナ議論が派生するか、強かな「政治」屋たちの動向を私は見守りたいです・・・。この事件も映画にしてほしいな!!!


事実は小説より奇なり、いや、映画は事実よりもさらに奇なり~。映像は時代の人間模様を写す魔法の鏡・・・です。殺人事件は時代の人間の歪みを暴く、メリメリバリバリ音を響かせる「真実の軋み」ですかね~。


再び前置きが予想外に長くなりました。さて、漸く映画のブログらしい

文章にたどり着けました

7月初旬で観た映画は、『クリーピー 偽りの隣人』、『帰ってきたヒトラー』、『葛城事件』、『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』の4本

でした。その中の一本『帰ってきたヒトラー』を特選映画に選びました。兎も角、時間がないのでこれだけは最低限観たい作品だ…、この映画だけは見逃せない作品だ・・・というのを映画コメントに載せました。今回の4作品とも率直に行って秀作ばかりですー。4本作品とも奥行きの広い、テーマとしても思索の重みを伴う映画なので、単に映画館へ観に行くだけでは終わらなかったです。同じ監督の別の作品や、ホロコーストのテーマで製作された作品なども鑑賞してみました。『帰ってきたヒトラー』をきっかけに、DVD特選映画「ホロコーストとナチズムとヒトラーの映画」を掲載したいー、と新しいテーマさえ企画する段階まで進んでいます…。


7月中までに、以前見たもの、既に鑑賞済みの作品も含めて「ナチズムとホロコースト」の映画を23本を載せておきます。①「顔のないヒット

ラーたち」②「スベャリスト/自覚なき殺戮者」③「ハンナアレント」④「ディファイアン」⑤「灰の記憶」⑥「ワルキューレ」⑦「愛を読む人」⑧「縞模様のパジャマの少年」⑨「アイアン・スカイ」⑩「黄色い星の子供たち」⑪「アンネの日記」⑫「帰ってきたヒトラー」⑬「サラの鍵」⑭「戦場のピアニスト」⑮「サウルの息子」⑯「ミケランジェロの暗号」⑰「シンドラーのリスト」⑰「善き人」⑱「ライフイズビューティフル」⑲「ヒトラーの贋札」⑳「黄金のアデーレ 名画の帰還」㉑「杉原千畝 スギハラチウネ」㉒「ヒトラー暗殺、13分の誤算 」㉓「ミケランジェロ・プロジェクト」…。残念ながら、名作の誉れ高い「ソフィーの選択」と「夜と霧」は、ツタヤの棚にもゲオの在庫にもありませんでした…。


黒沢清 監督の『クリーピー 偽りの隣人』から、2012年10月に発覚した兵庫県尼崎市の≪尼崎連続変死事件≫を手繰り寄せ、黒澤監督の「叫」をもう一度鑑賞しました。更に、この現実の殺人事件の詳細が知りたくて、これを究明したルポ本の「家族喰い――尼崎連続変死事件の真相」や、「モンスター 尼崎連続殺人事件の真実」なども読みたくなりました…。その内に、DVD特選映画の一つのテーマに「殺人事件と映画」が出来そうです。或は、同じく赤堀雅秋監督の『葛城事件』を観た後で、同じ監督の作品「その夜の侍」を鑑賞しました。『葛城事件』に勝るとも劣らない人間の情念と復讐と犯罪をテーマとする映画でした。また、この映画の現実的な無差別殺人事件、学校内で児童7人を刺殺した≪付属池田小事件≫の犯人・宅間守についての詳細が知りたくなりまして、やはり、この事件を追いかけたルポ本「池田小児童惨殺犯・宅間守の父と語った100時間」や「宅間守 精神鑑定書 精神医療と刑事司法のはざまで」が読みたくなりました。この映画ブログのブックレビューで取り上げたい本です…。

さてまたまた前置きが長くなりました。導入が長たらしい割には、コメン トが物足りないーなと言われそうです。ただ、映画は、映画の社会的背景や、監督のクリエイティブな意識の底にあるテーマもまた、映像理解のために必要ではないでしょうかーね。


1


1本目は、過去に衝撃を与えた凶悪犯罪『尼崎連続変死事件』(2012年10月発生)を素材とした犯罪映画クリーピー 偽りの隣人』(黒沢清 監督)でした。


精神異常のある犯罪者によって署内で刺され、刑事から大学勤務の犯罪心理学者に転身した高倉(西島秀俊)はある日、以前刑事の同僚だった野上(東出昌大)から6年前の一家失踪事件の犯罪分析を頼まれる。だが、その事件のたった一人の生存者である長女の早紀(川口春奈)の記憶の糸をたぐっても、依然事件の真相は謎に包まれていた。一方、高倉が妻(竹内結子)と一緒に転居した住宅地の、謎の隣人・西野(香川照之)が住んでいた。どこか捉えどころがなく、正体がつかめない謎の隣人でした…。 その娘早紀(川口春名)はある日、高倉家に飛び込んできて、追いかけてくる西野から逃げるように「助けて」「私は本当の娘ではないの」ーと訴える。その内に近隣から火事と爆発が起こり、西野家を探っていた刑事の野上の死体が、その家族の死体と共に発見される…。謎と殺人の連鎖から、映画は始まる。黒沢清 監督の特徴だろうか、映画のストーリが謎の解決と解明に向かって展開するのではなくて、謎の連鎖によって、事件がすっきり解決する結末ではなくて、鑑賞しているものには、より人間存在の不可解さが深まるばかりの、事件のカオスの中に置き去りにされる気がします。


もう多くの日本人は忘れてしまったが、2012年10月に兵庫県尼崎市で発覚した連続殺人死体遺棄事件を彷彿とさせる映画でした。暴行や監禁によって主犯格の角田美代子という老女が、血縁関係にない他人を集めて同居させ、恰も家族のような共同生活を強制しながら営んでいたという事件ですが、腕力もなくただ脅かしの言葉だけで、苦境な男たちや若い女たちをどのように支配するのだろうか…という疑問が、この事件発生当時には最後の最後まで残りました。この映画の「原」テーマでもあります。獄中での主犯・角田美代子の自殺によってこの事件は幕が降りました…。恐らく、黒沢清 監督の胸中にもこの納得できない事件の謎と、人間心理の迷路が残っているのだろうーね…。

黒澤清監督に興味を覚えて過去の作品を調べて見ましたが、私がすでに鑑賞していた映画が3本ありました。「」(2007年)、「リアル〜完全なる首長竜の日〜」(2013年)、「岸辺の旅」(2015年)の作品群の中で、私はどうしても「叫」が難解すぎて理解できなかったです。ただ、最新作「クリーピー 偽りの隣人」は、彼の初期の黒澤作品のテーマに戻ったような気がしました。


2 


2本目は、独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が突如として現代に甦り、、ナチスドイツがドイツ国民を魅了し、支配した同じ思想と同じ演説をしながら、再び現代ドイツの国民の人気を博するー、奇想天外ですが、マスコの恐ろしい扇動力を感じさせる、ある意味でコルディーめいた映画『帰ってきたヒトラー』(ダーヴィト・ヴネント監督)でした。ヒトラーの最後の隠れ家だった洞窟、歴史的遺跡の看板の近くでヒトラーが出現するというシーンから映画は始まる…。

カメラの前で堂々と過激な演説を繰り出す姿に対して、視聴者はその演説に度肝を抜かれ、かつてのヒトラーを模したものまね芸人と拍手喝采する。クビになったテレビ局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。ドイツ人はヒトラーそっくりのコスプレ男だと勘違いして、テレビ局はヒット番組の主役として持て囃した。次第に彼の気迫に満ちた演説を繰り出すうちに、ヒトラー芸人はテレビの人気者となる。しかしある日、戦争を体験したテレビマンの母親は、ヒットラー芸人が、実は過去の歴史に生きた「本物のヒトラー」だと気付く…。


最近ナチスやヒトラーやホロコーストを扱った映画がたくさん公開されました。「黄金のアデーレ 名画の帰還」(2015年)「杉原千畝 スギハラチウネ」(2015年)「ヒトラー暗殺、13分の誤算 」(2015年)「サウルの息子」(2015年)「ミケランジェロ・プロジェクト」(2014年)
「アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち」(2015年)
等々はつい最近、ほとんどの作品は映画館で観賞したものです。「帰ってきたヒトラー」(2016年)に刺激されて、作品だけを羅列してみました。これを眺めただけでも、夥しい数ですね…。何故、ナチズムがドイツ国民の支持を得て政権を取ったのか?ユダヤ人収容所での虐殺のシーンを観ていると、平気でガス室に毒薬を散布し、裸体の死体を物のように運ぶ映像は、気分を暗くしますが、あのドイツ兵の残虐行為を支えた「意識」は何なのだろうか?或は、人間は同じ人間の命を書くも簡単に奪えるものなのか?私には、いや、ホロコーストの映画を鑑賞した人間のほとんどは、同じ疑問を持つだろう…。その答えが最近公開の作品も含めて、それらの疑問に一つの答を導き出し言いるのでは着ないのかーナ。


歴史の残虐は、忘れられたころに再び起こる可能性があります。レンタルショップのツタヤのカウンターで、「夜と霧」はどうして絶版になっているのですかーと店員に聞いたら、「夜と霧」って何ですか…と問い返されました。私はフランクルの本「夜と霧」も活字で読んだことがあるので、尚更に私は唖然としました。既に、戦争もナチズムもホロコーストも知らない世代がいよいよ現れた…ノカ。


3


3本目は、街のちいさな金物屋の二代目の葛城清(三浦友和)の築いた何ともない平凡な家族四人のつながりが綻び、徐徐に「家庭」の協和が亀裂し崩壊する過程を描いた犯罪映画『葛城事件』(赤堀雅秋監督&脚本)でした。「家族」の生成流転の物語は家族の内部の崩壊から始まった。次男・稔(若葉竜也)は、家に閉じこもり、劣等感の塊のような人格障害を持ちながら、結局、「稔」の無差別殺人事件がマイホームの起承転結の「結」となった。『葛城事件』の葛城家も普通の家庭で普通の家族の一家になる筈でしたが。がしかし、出来のいい長男・保(新井浩文)は、独立して家庭を持って、もうじき、子供が生まれる妊娠した妻を抱えながら、リストラに合い、お昼は公園のベンチで食べていたー。「保」はとうとう一家の崩壊に耐えられなくて飛び降り自殺する。これがもう一つの「結」でした。稔(若葉竜也)を育て上げた妻の伸子(南果歩)もまた、理想の家族と生活を手に入れられなかった。


地方出身の男女が仕事場で、或は趣味やスポーツのサークルで出会い結婚し、住宅ローンで一戸建てのマイホームを買い、家計を懸命に切り盛りし、マイホームを手に入れる。一姫二太郎の子供が生まれ、子供をいい大学に入学させるために、給与袋を計算しながら塾に通わせ、時々遊園地に子供を連れて家庭サービスをして、子供を一流の会社に入社すること事を目標に育てる・・・。そして息子は結婚し

た長男の孫の誕生を楽しみにしている・・・。これが近代日本の平均的で平凡な共同体のライフ循環です。果たしてこの葛城家の崩壊の「起承転結」の転機とは何だったのかーな。特に妻の不倫があったわけでもなかった、金物屋の商売が赤字で、収入がなくなったわけでもないー。時代の外圧によって家族崩壊したわけでもない・・・。私に藻掘族の崩壊の原因がよく分かりません。

 

21歳になった稔は、8人を殺傷する無差別殺人事件を起こして死刑囚になってしまう。自分の育て方に間違いがあったのかと清が自問自答

する中、伸子は精神的に病んでしまい、保は勤めていた広告代理店を解雇される。やがて、稔と獄中結婚したという女・星野が現れる。


私は依然見た映画、獄中死刑囚・南木野淳と獄中結婚する女性・川原薫が主人公の映画「真幸(まさき)くあらば}」(2010年公開、御徒町凧監督、小嵐九八郎原作)を思い出しました)。でも、この映画の原作のモデルでもあった事件、附属池田小学校に侵入して、児童を次々に襲撃した結果、児童8名が殺害され無差別殺人事件「附属池田小学校事件」(2001年発生)の死刑囚・宅間宅(事件当時37歳)は、この事件の死刑判決確定後、死刑廃止運動家の女性と文通を経て獄中結婚をした。


4


4本目は、地球侵略を企む地球外生物と人類の闘いを描いたSF映画『インデペンデンス・デイ』の続編で、アメリカ大統領が戦いの最前線に立って、この戦いを人類の独立記念日と鼓舞して勝利してから20年後を舞台にした『インデペンデンス・デイ:リサージェンス』(ローランド・エメリッヒ監督)でした。宇宙人に勝利した人類は、侵略者の科学技術を学んで、さらに新しい航空技術と地球防衛システムを開発した。そして今、人類は再び侵略者と対決を迫られる。娯楽映画としては、観て損しない映画でした。それ以上のコメントは不要でしょうーね。


尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…






 
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