NHKETV特集アンコール(午前23:00~24:00)、「ホロコーストのリハーサル~障害者虐殺70年目の真実」を是非録画をして観賞して下さい。相模原障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷殺人事件」までつながっています・・・!!!



「ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-」 (2002年公開、監督/コスタ=ガヴラス。原題/AMEN./EYEWITNESS/DER STELLVERTRETER)をまずはご紹介しておきます。


この映画は衛生学の権威、科学者クルト・ゲルシュタイン親衛隊中尉(ウルリッヒ・トゥクル)は、いつの間にか、ナチス強制収容所で使用する青酸ガス「チクロンB」の開発に協力していたことを知り、敬虔なクリスチャンであった彼は、更にユダヤ人絶滅計画以前に実行されていた、障害者絶滅計画「T4」で可愛がっていた親戚の障害者の姪を殺されたことに大きな衝撃を受ける。更に強制収容所での大量殺戮を目の当たりにして、中尉は密かにアメリカやスウェーデン大使館やベルリン駐在の枢機卿にもこの恐るべきユダヤ人虐殺の事実を耳うちし、この非人道的な惨殺を世界に告発しようと試みる。しかしこの告発と密告を誰も信じなかった…。ただ、一人教皇庁秘書官の息子で正義感にあふれるリカルド神父だけが、バチカンに掛け合うが、教皇もその側近も、ドイツナチズムの報復が恐ろしくて、「祈ること」以上の弁解しかしようとしなかった。絶望した神父は、ダビデの星を胸に付け、ユダヤ人達と運命を共にすべく強制収容所の貨物車に乗ってガス室に身を投じる。


このNHKのETV特集(午前23:00~24:00)、アンコール「ホロコーストのリハーサル~障害者虐殺70年目の真実」は、日本の障害者運動を率いてきた藤井克徳さん(視覚障害)がアウシュヴッツ収容所の現場を訪ねるレポートになっています。この番組を見た後でも是非一度、DVDを借りて観賞してみてください…!!!


この番組の案内は下記サイトで詳しいです。
http://www.nhk.or.jp/docudocu/program/20/2259520/


もう一つ、先日発生した相模原障害者施設「津久井やまゆり園」殺傷殺人事件の概要をご案内しておきます。2016年7月26日未明に神奈川県の障害者福祉施設で、元職員の26歳・植松聖(ウエマツサトシ)が施設に侵入、刃物によって19人が刺殺され(同施設の入所者の男性9人、女性10人)、26人が重軽傷を負った事件です。


冒頭に掲げた手記は、この殺人犯の狂気の沙汰、障害者は生きている価値がない存在、<障害者は不幸を作ることしかできません><障害者を大量に殺害する>動機と理由を自身が書いた手紙です。http://twitterism.net/archives/1455


最近私の映画ブログで、DVD特選映画「ナチスとホロコースト」という連載をしていて、障害者の排除や優生思想、ナチの障害者抹殺「T4」の思想背景に関心を持っていました。ヒットラーは過去の負の歴史かと思っていましたが、未だに根づよくあったのものです・・・。それが、ナチズムの思想がこんなところに突然噴出するとは驚天動地です…!!!



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9月中旬の特選映画をアップロードします。今回、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』、『キング・オブ・エジプト』、『ラスト・タンゴ』、『怒り』…の4本を映画館で観賞、今月は通算で8本を観賞しました。今回も横浜市中区にある映画館「ジャック&ベティ―」(横浜市中区若葉町3-51。TEL.045-243-9800)http://www.jackandbetty.net/ で4本の内2本を仕事の帰りに見ました。メジャーな映画館やTOHO系の映画館では上映されていない作品が並んでるので、私はすっかりこの映画館のファンになってしまい、足繁く通っています…。昔は町内に必ず映画館が1-2件あって、身近だったのですがね。


 観たくても時間に追われてまだ見れない映画もたくさんあります。ただ、時間に追われ、観賞した映画の本数を自慢するため、數だけをこなす為に無理して映画館のスクリーンを見るのもまた、シンドイですーネ。でも、感動的な映画を見終わった時の、あのジーンとこみあげ

てくる興奮の余韻、カタルシスがあるからこそ、また映画館の暗い椅子に座るのですーね。読書とは違った、感性的映画の楽しみです。


さて、選んだ特選映画1本は、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』でした。この作品も<ナチズムとホロコースト>のテーマに関係深い作品でした。この映画は、ドイツ軍侵略によってナチスの傘下に入ったフランス政府がユダヤ人排斥政策に協力した慙愧の歴史、フランスユダヤ人の大量虐殺を描いた悲しい作品でした。「黄色い星を~」の映画のラストシーンのキャプションでは、1万3000人のフランスユダヤ人のうち生存者はたったの25人。母親から引き離されて列車で収容所に送られた4051人の子供たちは、一人も帰らなかった…とあった。


特選映画のもう一本の候補に、八王子で夫婦が殺害され、その現場に血文字で「怒」という文字が乱暴に残され、逃亡を続ける犯人「山神一也」が指名手配される『怒り』(2016公開、李日監督)も中々見ごたえがありました。だから、特選映画の一本に選びたかったですが。率直に言って、映画製作の手法として、過去の凶悪犯罪をモデルにしたこの手の映画は、既に手垢のまみれた作品になってしまったのでは…。それは樹木希林のセリフで、朴訥で素朴な年寄りの吐く昭和の懐かしいカレンダーの片隅に印刷された格言のようなものー、もはや辟易と感じ、嫌味な小言のようですね…!!!



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1本目は、神と人間が共存してた古代エジプト…、ナイルの肥沃な土地で繁栄していた「生産の神」オシリス王が統治していた古代エジプトの神話的な時代が舞台で、その子の天空の神ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)と、オシリス王を殺してホルスから王座を奪ったオシリス王の弟で、砂漠の神セト(ジェラルド・バトラーとの間で王座を廻る戦がメインテーマの冒険&アクション映画『キング・オブ・エジプト』(2016年公開、アレックス・プロヤス監督)でした。


王座獲得の命運を握るのが翼を持った天空の神ホルスの力の源である「神の眼」を盗む泥棒の若者・ベック(ブレントン・スウェイツ)でした。

エジプトの神々を制圧し、民衆を奴隷にする圧政の王セトの宝物庫に侵入して、キラキラと光る神の片眼を奪う…。そこから、ホルスとセトとの復讐の戦いが始まる。


これまで、古代ギリシャの神々や英雄が主人公となった映画や神話的世界が舞台になった映画はたくさん製作されています。例えばアキレスやアレキサンダー大王など…。勿論、古代エジプトが舞台の映画もたくさんあります、それこそ、アドベンチャー映画の宝庫です。例えば「ハムナプトラ」シリーズや「スコーピオン・キング」シリーズなど名作がありました。ただ、太陽神ルーが登場するというのは珍しいですね。娯楽映画としては、見る価値がありました。


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2本目は、アルゼンチンタンゴを世界的に広めた、老いてもなお輝きと情熱を失わないダンスペア、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの軌跡を、タンゴの軽いテンポに乗せてドキュメンタリー風のダンス映画『ラスト・タンゴ(2015年公開、ヘルマン・クラル 監督)でした。


ダンスには全く疎い私は、『Shall we ダンス?』(周防正行監督、1996年公開)位しか観ていないので、 コメントなどできないのです。が、アルゼンチンタンゴのマリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスというペアは、アルゼンチンタンゴの代名詞的存在のようですーね、初めて知りました。二人の躍る姿が美しいと思いました。ただ、自分もこの映画を見て踊りたいとは思わなかったです…ネ。


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3本目は、貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校と、落ちこぼれ劣等生の集まる子供たちを導いていくベテラン教師・美術史と歴史の教師・アンヌ・ゲゲン(アリアンヌ・アスカリッド)とたちの交流を描いた教育ドラマ『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』(2014年公開、マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール監督。原題「LES HERITIERS/ONCE IN A LIFETIMEでした。


映画は初め、スカーフをつけたまま校内に入ったイスラム教徒の女子生徒に対して、学内では「スカーフを外しなさい」と詰るシーンから始まった。オヤヤヤ、フランスの武装テロ事件やイスラム教の中東地域での跋扈が問題になるのかな、と一瞬思いました。が、いろいろな人種と宗教の集まる、この学校独特の教育の場での難しさを冒頭暗示していました。


アンヌは、この町の無気力の劣等生に対して「アウシュヴィッツ」を素材にした「ナチスの強制収容所における子供たち」というテーマで全国歴史コンクールへの参加を生徒たちに提案した。フランスといえば自由・平和・平等・愛の理念を掲げ、レジスタンス運動の激しい抵抗があったとばかり思いがちですが、事実はドイツ軍による占領下のフランスのヴィシー政府は、ナチス・ドイツの傘下で、ユダヤ人の迫害に従順に加担した歴史があった。


アンヌは、フランスのユダヤ人迫害と強制収容所の死の歴史を調べ、その一環で収容所の生存者の老人が授業に招かれました。ヒトラー独裁政権下のフランス国内のユダヤ人家族の悲運を語る時、生徒たちは…、生粋の白人フランス人、スカーフをかぶるアラブ人、ユダヤ人、黒人、アジア人ー、宗教も家庭環境も異なる種々雑多な人種と民族が一つのクラスに集う生徒たちの関心は、終いには自分たちの抑圧され差別された貧しい境遇と重なりあい、俄然輝き始める…。


恥ずかしいのですが、私はいまだ「アウシュヴィッツ」も、ヴェル・ディヴ跡地にある慰霊碑も訪れたことがありません。時間とお金が許されるならば明日にも訪れたいです…。レオン・ブルム高校のゲゲンの生徒たちが調べていたのは、1942年7月16日~17日に行われたユダヤ人大量検挙事件、つまり、街でユダヤたちが検挙され閉じ込められた「ヴェロドローム・ディヴェール冬期競輪場」のことであった。丁度、私がDVD特選映画<ナチスとホロコースト>のテーマでこれまで観たサラの鍵』(2010年公開、ジル・パケ=ブランネール監督) や『黄色い星を付けた少年たち』(2010年公開、ローズ・ボッシュ監督)は、ナチス占領下のパリにおいて、ユダヤ人を競技場に強制連行するこの事件を舞台にしていました。この作品のコメントは後日載せます。


フランスのユダヤ人は、後にアウシュビッツを初めとする東欧各地の絶滅収容所へと送られました。この「ヴェルディヴ事件」は、今でも7月16日は国民の日として、パリその他で記念式典を開催することを定められてます。2000年7月10日法で,「人種差別と反ユダヤ主義にもとづく犯罪」におけるフランス国家の責任が公式に認められました。フランスの凄いのは、フランス人は決して国家の過ちを許さず忘れなかった。歴史コンクールでアンヌ・ゲゲン先生の落ちこぼれ生徒たちが優勝したのは、おそらくこの記念式典でのコンクールなのでしょう…。教育映画としても、素晴らしかったです。

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ある夏、八王子で夫婦が殺害される事件が起き、その現場には手のひらの血で「怒」という文字が乱暴に書き殴られ、その犯人は「山神一也」と判明するも、彼は逃亡を続ける。4本目は、凄惨な未解決殺人現場のシーンから始まるから『怒り』(2016公開、李相日監督&脚本、吉田修一原作) でした。


1年後にテレビ電波で、犯人と思われる整形した顔写真が公開捜査で流れ。そこから、この手配の顔写真を見た千葉、東京、沖縄の三つの地域の三つの家族が舞台となって、男女の三つのストーリーが動き始める。人間の情念とはー、「愛と性」は人の信頼の礎となるのかー、沖縄や朝鮮の「抑圧と戦争」は、心の問題なのかー、都会の下層社会に蠢く犯罪は、病んだ心の復讐なのかー、「怒」の放たれた血のメッセージは何のテーマなのか…、疑問を投げながら映画が展開する。


一方で八王子で起きた凄惨な一家惨殺事件の刑事たちの犯人探しと謎解きが縦糸として進む。その事件に絡む三つの地域の三つの男女のカップルがストーリーを織りなす。家出して東京の風俗店で働き、荒れ果てた肉体を横たえる娘の愛子(宮崎あおい)を、千葉の漁港まで連れて帰る漁師の父親・洋平(渡辺謙)と、突然千葉に現れ、愛子が伴侶として結婚を望んだ、しかし、前歴が謎に包まれた田代(松山ケンイチ)という青年が一本の横糸として絡まっていた…。さらに、東京で大手企業に勤めるゲイのサラリーマン優馬(妻夫木聡)は、ゲイパーティーで直人(綾野剛)という得体の知れない青年と知り合い、意気投合して同居を始める。このゲイカップルが2本目の横糸…です。母親の都合で沖縄の波照間島に引っ越して、米兵にレープされる女子高生・泉(広瀬すず)と、同級生の民宿屋の息子・辰也たちが探検した無人島で、ひげもじゃのバックパッカーの浮浪者・田中(森山未來)という正体不明の男と遭遇する。後に辰也の民宿で手伝いを始める。ラストシーンで、田中は心のバランスを喪って下宿先の食堂をめちゃくちゃに破壊して再び逃亡の末、無人島で元の隠居生活を送る。田中の寝床の廃墟の壁面には八王子殺人事件の際の壁に書かれていたのと同じ「怒」の文字が刻まれていた。そう、彼こそが凶悪殺人逃亡犯の山神一也でした…。3本の横糸の男女は、お互いの正体を疑心暗鬼しながら、指名手配の殺人犯ではないか、と揺れている。


吉田修一の原作を映画化した「悪人」の李相日監督が再び、吉田原作の小説を映画化した。犯罪こそ現実の矛盾を縮小したものです。


渡辺謙主演に、森山未來、松山ケンイチ、広瀬すず、綾野剛、宮崎あおい、妻夫木聡などの俳優をキャストにそろえてます。さぞかし出演料と製作コストが高いだろうなと思われる映画でした…。それにしても、髪をボサボサに伸ばし、髭ボウボウで振り乱した森山未來の姿は、今まで見たこともないの彼の演技でした。もう一つ、綾野剛と妻夫木聡のゲイカップルが愛撫しあう肉体シーンは、さすがに俳優だな…と驚くリアルな同性愛の演技でした。


事実は小説より奇なり、いや、映画は事実よりもさらに奇なり~です。映像は時代の人間模様を写す魔法の鏡・・・です。殺人事件は時代の

歪みを暴く、メリメリバリバリと音を響かせる「真実の軋み」です~。再びこのフレーズを使いたくなった映画でした。私はこの映画『怒り』を、『クリーピ―』や『葛城事件』の系譜で位置づけています。この作品から私は、「八王子」の未解決殺人事件というと、「怒り」のストーリーからは1995年7月30日に「八王子」のスーパー殺人事件を思いおこします。スーパーマーケットのアルバイトの女子高生他3人が殺害された、依然謎の解けない未解決で事件でした。


或は、殺人犯の長い逃亡生活といえば、2007年に千葉県市川市において、英語講師リンゼイ・アン・ホーカーが市橋達也に殺害された「リンゼイ・アン・ホーカー殺害事件」も彷彿させます。顔を整形をして逃亡生活をした点など映画の原点かなーと思わせます。









(尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)

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リオオリンピックも幕を下ろし、今、9月7日〜18日までパラリンピックがマラカナン競技場で開幕しました。参加国数178カ国、 4,350人が参加。ただねー、言わせてほしいです。リオオリンピック開催以前から、2020年の東京オリンピックの不正招致疑惑がフランス検察当局から告発されていました。疑惑は、日本の銀行口座から、国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子が関係するシンガポールの会社に約2億2000万円の送金があり、これは五輪招致のための賄賂である・・・と看做されています。もしもこれが、腐れ切った政治家森 喜朗・東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会会長と石原都政から猪瀬・舛添前都知事まで連綿と続いた闇の資金が賄賂として使われたとするならば、小池都知事に是非暴いてほしいものです・・・!!!。この疑惑はそのまま、今も曖昧模糊としています。1936年のベルリンオリンピックのボイコット問題で、国際オリンピック委員会(AOC)の委員長ブランデージの黒い疑惑と賄賂と根っこは同じです。更に言うならば、築地市場の豊洲移転も、地下空洞のお粗末も、国民を欺けるとなめた政治家風土です…。オリンピックは、もはや巨額な企業利益が絡んだ商業的「スポ月市是ーツショー」となってしまいました。金メダルのため、勝つためにロシアの国がらみの「ドーピング」疑惑は、国家発揚という意味では「ナチオリンピック」と同じです。唯一スポーツ精神が残っているのは、パラリンピックだけなのかもしれません…ネ。


ただこれだけは観てほしいスポーツが...あります。頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者がボールをめぐって競う「ウィルチェアーラグビー」です。車いすラグビーは欧米では広く普及している車椅子による格闘技のような国際的なスポーツです。当初はその競技の激しさから「マーダーボールMURDERBALL(殺人球技)」と呼ばれていました。パラリンピックで唯一、車いす同士のぶつかり合いが認められているチームスポーツで、そのすごい迫力に圧倒されます。


リオパラリンピックで日本代表の試合日程は、深夜のNHK総合テレビでLIVE放送予定が組まれています。9月15日 03:30~05:30 日本 × スウェーデン 、9月16日 03:30~05:30 日本 × フランス、9月17日 03:30~05:30 日本 × アメリカ、9月18日 準決勝(組合せは未定)18:00~19:50 録画BS1が組まれていますーヨ。


時間がありましたら、以前私の映画ブロク「障害の映画」で紹介したDVD「マーダーボール」 (2005年公開、ヘンリー=アレックス・ルビンダナ・アダム・シャピーロ 監督 )も是非ご覧ください。2002年にスウェーデンで開催された、車椅子ラグビーの世界選手権大会で、世界ランキング5位のカナダとアメリカの対戦が見れます。 ちなみに日本は現在世界3位で、金メダルが期待されている競技の1つです。

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9月上旬の特選映画をアップロードします。今回、『後妻業の女』、『栄光のランナー/1936ベルリン』、『神様の思し召し』、『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』・・・の4本を映画館で観賞しました。選んだ特選映画1本は、『栄光のランナー/1936ベルリン』でした。この作品はDVD特選映画<ナチズムとホロコースト>のテーマに入れてよい作品です。ベルリンオリンピックの開催は、もともと1916年にベルリン開催が候補地に上がったが、第一次世界大戦のドイツ敗戦によって中止された。が再び、1933年の国家社会主義ドイツ労働者党政権下、ヒトラーが独裁政権を掌握した時に開催が決定された。そして、ベルリン開催は、1936年8月1日から8月16日にわたり夏季オリンピックベルリン大会として開かれました。いわば「ナチのリンピック」であったのです。


この作品には、<ナチズムとホロコースト>のテーマに相応しい映像が多数含まれているばかりでなく、≪ベルリンオリンピック≫の時代の複雑な社会背景全体が映像化されています…。大会への参加は、当初よりヒトラーの独裁とユダヤ人排斥を認めることだとして、アメリカのユダヤ人組織や、ユダヤ人選手がベルリン大会のボイコットを支持、 多数の委員が参加ボイコット表明していた中、揺れる米国オリンピック委員会(AOC)の委員長アベリー・ブランデージの黒い噂、建設業の経営者でもあったブランデージが、ナチのスポーツ施設の建設業者として指名されるナチスとの密約に、オリンピック不参加の決定に左右された賄賂の噂があったー、また、ヒトラーの愛人ではないかーとのゴシップもあった映画「オリンピア」のレニ・リーフェンシュタール監督が登場しているー、ヨーゼフ・ゲッベルス宣伝相などもここにはヒトラーの姿と共に現れています。黒人のメダリスト・オーエンスのコーチ、オハイオ州立大学のコーチ、ラリー・シュナイダーがランニングシューズを調達しようと工場を探していた時に見かけた街中には、強制的にユダヤ人をアウシュビッツに連行する風景・・・などもここにはありました。


1945年8月15日の敗戦という「戦争の意識」は、日本人から薄れてきました…。日本では確実に「戦争の意識」の何かが変わった気がしました。日本においても欧州においても、多くの尊い命が犠牲になり、「戦後70年」は、70年の節目だと言うばかりでなく、平和への新たな決意となっているのだろうかネー。2015年は「戦後70年」でしたが、ここで戦争の過去の歴史を振り返ることは、ヒロシマとナガサキの原爆犠牲者から発せられる平和へのメッセージに耳を傾けると同時に、「ナチズムとホロコースト」からの叫び声を聞くことでもあります。昨年に続いて今年も「ナチズムとホロコースト」映画の公開が不思議に多いです。私が最近観賞した映画を数えて見れば、8本有りました。列挙しますと、黄金のアデーレ 名画の帰還』(サイモン・カーティス監督。2015年公開)、『顔のないヒットラーたち』 (2014年公開、ジュリオ・リッチャレッリ 監督)、『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」(2015年公開、ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)、『帰ってきたヒトラー 』(2015年公開、ダーヴィト・ヴネント監督) 、『サウルの息子』 (2015年公開、ネメシュ・ラースロー監督) 、『ヒトラー暗殺、13分の誤算 』(2015年公開、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督) 、『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』 (2014年公開、マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール 監督、私は未だ見ておりませんが…。)、そして、今回観賞した『栄光のランナー/1936ベルリン』(スティーヴン・ホプキンス 監督』などがあります。


戦後も70年余年も経過すれば、「原爆」も「アウシュビッツ」も知らない世代はますます増えます。ただせめて映画が、アメリカによる広島と長崎の「原爆」投下の惨劇と、「アウシュビッツ」のホロコーストの映画を製作し続ける限り、70年前の太平洋戦争で何があったのか、決して人間の文化と政治は戦争の悲劇を忘れないでしょう…ネ。


結局そんな訳で、今月9月上旬は<ナチズムとホロコースト>のテーマpart3は次回に廻しました。もしも今回『栄光のランナー/1936ベルリン』がなければ、詐欺師映画『後妻業の女』を特選映画に挙げても良かった位です。この作品はゲラゲラ笑えるコメディー的要素、ゆらゆら燃える高齢者の消えない「性欲」の怪奇もあり、「オレオレ詐欺」に見られるような、高齢者を狙った巧妙で許されない詐欺行為に警告を発する映画でもあり、傑作に挙げてふさわしい作品でした…。


今回も4本の内2本は、「ジャック&ベティ―」で鑑賞しました。『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』もここで上映予定なので、観るつもりています。


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1本目は、結婚相談所所長・柏木(豊川悦司)が主催するお見合いパーティーで金持ち・資産持ちで未だに性欲を燃やしている独身の高齢者をカモにして、後妻に入り、男を手玉に翻弄して、病死自然死事故死を偽装して、全財産を根こそぎ略奪するエロ詐欺師・武内小夜子(大竹しのぶ)を主役する詐欺師映画『後妻業の女』(鶴橋康夫監督&脚本、 黒川博行原作)でした。


小夜子の餌食になった高齢者の一人は、教育者だった耕造(津川雅彦)だった。小夜子と結婚して2年後に耕造は病院で病死を偽装され亡くなる。葬式場、親戚身内の集まる中で小夜子は、耕造の娘・朋美(尾野真千子)と尚子(長谷川京子)に向かって遺言公正証書を突き付け、全財産を相続する権利を宣言する…。朋美は興信所と私立探偵・本多(永瀬正敏)を雇い、小夜子と老父との結婚を調査依頼する。次第に、結婚相談所の柏木と、エロ詐欺師・小夜子が企んだ「後妻業」と判明するのだったー。


男を手玉にとる小夜子役の大竹しのぶの演技が素晴らしかったですーネ。TBSのドラマディレクター・服部晴治と結婚、吉本のお笑い芸人・明石家さんまと再婚、劇団演出家の野田秀樹と同棲生活など、女の魅力で男たちを手玉に取った「業」の女、ヒョットしたら大竹しのぶの「素」の演技なのかもしれませんーネ。女を磨かないと、中々アンナ巧妙な演技はできないです。


ただ、黒川博行の原作小説を読んでないので、私のすっきりしない疑問がどうなってるのか不明ですが、だが、最後のシーンで柏木を強請った私立探偵・本多の終末のストーリが如何なったのかよく分からなかったです…。


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2本目は、1936年のナチス独裁政権下で行われた、ベルリンオリンピックに参加、オリンピック史上初の4冠を達成しましたアメリカ陸上の黒人選手、ジェシー・オーエンスを主人公にしたスポーツ映画『栄光のランナー/1936ベルリン』(スティーヴン・ホプキンス 監督、ジョー・シュラプネル&アナ・ウォーターハウス脚本)でした。


リオオリンピックも幕を下ろし、今、9月7日〜18日までパラリンピック
 がマラカナン競技場で開幕しました。参加国数が178カ国、 4,350人が参加しています。 リオオリンピック開催以前から、2020年の東京開催の不正招致疑惑がフランス検察当局から告発されていました。疑惑は、
日本の銀行口座から、国際陸上競技連盟のラミン・ディアク前会長の息子が関連するシンガポールの会社の口座に約2億2000万円の送金があり、これは五輪招致のための賄賂であるーという。これは疑惑のまま、今も曖昧模糊としています。1936年のベルリンオリンピックのボイコット問題で、国際オリンピック委員会(AOC)の委員長ブランデージの黒い疑惑と賄賂と根っこは同じです。オリンピックは、もはや企業利益が絡んだ「スポーツショー」となってしまいました。唯一スポーツ精神が残っているのは、パラリンピックだけなのかもしれません…ネ。


1936年のベルリンオリンピックといえば、日本も参加しました。前畑秀子が200m平泳ぎで金メダルを取った時の瞬間、マルタ・ゲネンゲルとの接戦で、アナウンサーが 「前畑ガンバレ!」と連呼する映像をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=312hnBM1vZE

レニ・リーフェンシュタール監督の映画「オリンピア」を一度観たいとツタヤの在庫を探したのですが、残念乍ら最早無いようですーね。た

だ、Youtubeに映像資料がありました。

https://www.youtube.com/watch?v=bV81Py5fAQY

https://www.youtube.com/watch?v=EtB0sUG1CyQ


参考のために是非ご覧ください。幸いのことにレニ・リーフ

ェンシュタールの歴史的映像もありました。


https://www.youtube.com/watch?v=xjgYS8uXwFk

https://www.youtube.com/watch?v=PXl4r0vLi8M


1936年ベルリンオリンピック出場のジェシー・オーエンスは、オハイオ州立大学に入学して、コーチのスナイダー(ジェイソン・サダイキス)の訓練によってさらに陸上の才能を磨き、男子短距離100m、200m、走幅跳、4×100mリレーの第1走者として出場して優勝、金メダルの4冠を達成した。ジェシー・オーエンスの生まれ育った南部オハイオ州のコロンバスは、黒人差別人種偏見の激しい土地です。カール・ルイス出現以前は四冠王は破られなかったアスリートとして未だに名高い選手です。


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3本目は、医師として優秀だが傲慢で皮肉な心臓外科医のトンマーゾ(マルコ・ジャリーニ)が、自分の後継者として期待していた医大生の長男アンドレア()が、突然神父になりたいと言い出したことから始まるイタリアのコメディー『神様の思し召し』(エドアルド・ファルコーネ 監督、 エドアルド・ファルコーネ脚本)でした。第28回東京国際映画祭で観客賞を受賞したイタリア発のコメディで、海外でも様々な賞を受容した作品に魅かれて観賞しました。が、私は、エリート医師と神父の「どちらが価値のある職業か」の争いは、確かに面白いのだけれども、息子を廻る父親と後継者の争いとみると、ありきたりで新鮮味がない

なーと思いました。私は駄作として観ました。神父になりたい理由が、派手なパフォーマンスで人気のあるピエトロ神父(アレッサンドロ・ガスマン)の影響と知る…。ピエトロ神父とトンマーゾ医師、人の命を助ける医者と、人の心に神の恩寵と愛を与える牧師の、二人のどちらが意味のある職業か、2人がマッコウから対決するのが、日本では信じられない価値観の「軸」ですよね。結局お互いに「尊敬」の念が芽生えるという結末でした。月並みだよね…。


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人間の視覚に幻覚を与えるマジックショーの舞台上で、不可能とも思える強盗を同時に行う、4人組のイリュージョニスト集団が、強盗になる・・・4本目は、トランプ手品や催眠術や奇想天外なトリックなどの特

技を持つマジッシャンたちが、ハイテク企業の不正を暴きー、遠く離れた堅牢厳重な銀行の金庫の中の現金をまんまと盗み取る・・・、しかもそれを観客大衆の前で、恰もマジックショーのように騙し暴露するフォー・ホースメンの幻想的な手品ショー&サスペンス映画『グランド・イリュージョン 見破られたトリック』(ジョン・M・チュウ監督、 エド・ソロモン脚本)でした。


先日もpart1をTV放送した『グランド・イリュージョン』(2013年、ルイ・ルテリエ 監督)は観ましたが、ストーリの構成は、登場する配役も続編ながら似たり寄ったりでした。スーパー・イリュージョニスト・チーム…、フォー・ホースメン、ジェシー・アイゼンバーグ(J・ダニエル・アトラス)やマーク・ラファロ(ディラン・ローズ)、ウッディ・ハレルソン(メリット・マッキニー) 、デイブ・フランコ(ジャック・ワイルダー)、ダニエル・ラドクリフ(ウォルター・メイブリー)たちが正体不明の再び謎の司令塔の「アイ」(モーガン・フリーマン)に招集された、が、個別の携帯電話から個人情報を盗み取る怖ろしいソフトを開発したハイテク企業の不正を暴き、情報操作のできるソフトを、反対に詐取する「罠」を仕掛けたが、途端に天才的なハイテク・エンジニア、ウォルター・メイブリー(ダニエル・ラドクリフ)たちによって逆に「罠」にはめられる…というストーリでした。


私はこの手の手品やイリュージョン関連の映画はあまり見ていないので、詳しくはありません。が、私の印象に残る古い名作映画が一本だけありました。ニューヨークの大物ロネガンの賭博の上がりの金を詐取する『スティング』 (1973年公開、ジョージ・ロイ・ヒル監督) は傑作でした。けれども、あの時のドンデン返しの驚きと、まんまとしてやったりの興奮は、残念ながら、 『グランド・イリュージョン』シリーズにはなかったです。寧ろ、フォー・ホースメン達が街頭で見せた、例えば、アトラスが雨の中「Stop」という、雨を自由に操るイリュージョンや突然異国へ空間移動するシーンは面白かったですーヨ。


 (尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…



















前回でヒトラーと美術にまつわる映画を4本、①『ミケランジェロの暗号』、②『黄金のアデーレ 名画の帰還』、③『ミケランジェロ・プロジェクト』、④『アドルフの画集』のコメントを掲載しました。敗戦記念日8月15日もリオオリンピックの「がんばれニッポン」の応援と熱狂とともに過ぎました。が、残念乍ら戦争に関連した映画のTV放映は、原田眞人監督の「日本のいちばん長い日」唯一でしたーネ。以前は今村昌平監督の『黒い雨』や野坂昭如原作の『火垂るの墓』や山田典吾監督の 『はだしのゲン』などの映画やアニメがよく放送されていたのですがーね。原爆投下の映画放映も尚更のごとく、皆無でした。それ故に私は、DVD特選映画<ナチズムとホロコースト>の続編part2を急いで掲載することにしました。確実に「何か?」・・・、日本人の戦争意識が変わってしまった…と感じました。そんなことゆえに、広島の原爆に関連した是枝裕和監督の映画『いしぶみ』と、DVD『夕凪の街 桜の国』(2007年公開、佐々部清監督)を敢えて鑑賞しました。その内に、DVD特選映画<戦争映画と日本人>を載せたいですーね。


私は『アドルフの画集』の中で一つの疑問を投げておきました。独裁者になる前の青年アドルフ・ヒトラーが政治活動にのめりこんでいく過程で、少なくても映画では青年アドルフは、さほどの感情的反ユダヤ主義者ではなかったーナ。が、それが次第に大衆の前でユダヤ人の虐殺を絶叫するファナティックな演説をするようになり、ユダヤ人虐殺支持までドイツ国民を誘導し、熱狂的な支持を得るまで世論操作するー。そこで、何故?一介の退役軍人が、国家社会主義ドイツ労働者党で頭角を現し、ドイツ国民から支持されるようになったのか?或は、どうしてドイツ人は、ヒトラーを「ハイル ヒトラー」と讃え?、どうして平凡な国民が生身の生きてい女や子供さえ、ユダヤ人というだけで射殺し、事務的にガス室へ送り毒殺するのか、黙認することはナチズムを支持した事と同じです。脚本家&監督のメノ・メイエスは、その回答を括弧の中にいれたままで、映画の中では、その疑問に解答を与えていませんでした・・・。ナチズムを了解するには、恐らく、その時代のドイツの雰囲気に投げこまれないと、わからないのだろうーと、私は問いの難解さにお茶を濁して書きました。しかし、ナチズムを体験したドイツ人自身ももまた同じ問いと疑問と保留を持ち、映画の中で模索していた…筈です。


何故にドイツ人とドイツ国民は、ヒトラー独裁政権を支持し誕生させたのか?また、生身の生きているユダヤ人を事務的に虐殺したのか・・・?その時代にヒトラーを政治の表舞台に登場させ政治の力学は何なのかー、ドイツの政治・経済史をまずは見てみます。


国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)による権力掌握(Machtergreifungマハトエアグライフング)の成立過程に関しては、アカデミックな解答が既に定説があります。権力掌握のまず端緒は、1919年の第一次世界大戦終結の戦勝国(アメリカ、イギリス、フランス、ロシア等の三国協商)に対して、敗戦国ドイツ、オーストラリア(三国同盟)は、ベルサイユ条約によってドイツは1320億マルクの賠償金の支払い義務を初め、すべての海外植民地と権益と侵略領土を放棄すること、徴兵制を廃止して、陸軍と海軍の兵員を制限され、航空機・潜水艦の武装は禁止された…などの条約を批准しました。しかし、その世界戦争の終結の賠償は、ドイツ国民に大きな政治的不満をもたらしました。ヒトラーは、ドイツ国民の人気取りのために、それらを転覆することを掲げ、支持を得ました。更にナチ党の政治勢力を押し上げたのは、1929年のニューヨーク株式市場の暴落によるアメリカ経済の破綻「大恐慌」だった。アメリカでは1200万人の失業者を生み、ドイツでもまた600万人が失業、国民は経済的困窮に陥った。世界恐慌によってナチ党は、選挙においてドイツ議会の最大党へ議席を延ばした。1930年3月20日にドイツ社会民主党のヘルマン・ミュラー首相が辞職、ナチ党はこの年9月14日の選挙でさらに107議席を得て議会第2党となった。そして、 1933年1月30日にヒトラー内閣が成立、次第に警察国家への組織を固めていった。3月5日の選挙では、ナチ党は圧倒的な288議席を獲得、連立の「国家人民党」の52議席を合わせて、過半数を越えた。ナンカ、今の自民党と公明党が議会で連立する安倍政権のようですね…。ここから次々に「全権委任法法」と「議院運営規則改正」などの法案が議会に提出されて、大統領令を次々に発令して治安権力を掌握、言論を統制、国会を掌握、ヒトラーの独裁体制を確立した…。独裁体制は、議会制民主主義の中で生まれた…。歴史は繰り返されそうですーね。


それでは「ナチズムとホロコースト」に関連する映画を5本掲載します。主に、アウシュビッツのナチ党員の裁判に関するものです。


⑤「顔のないヒットラーたち」 (2014年公開、ジュリオ・リッチャレッリ 監督)・・・1945年11月20日~1946年10月1日に第二次世界大戦終結後において、ドイツによって行われた戦争犯罪を裁く国際軍事裁判、「ニュルンベルク裁判」が開かれた。「東京裁判」と共に勝戦国が敗戦国の戦争責任を問う軍事裁判です。特にナチズムとユダヤ人虐殺、ヒトラーとアウシュビッツの戦争責任は断罪されました…。ただ、アドルフ・ヒトラー総統や宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルス、SS長官のハインリヒ・ヒムラーらはすでに自殺、起訴は勿論不可能であったし、また、ナチ党最大の実力者マルティン・ボルマンも行方不明のまま欠席裁判(死刑判決)でした。ナチの残党は、アメリカの「脱ナチ化法」と政策によって、ドイツ占領基本指令1067号において、ナチ残党だけではなく、ナチズムの支持者全を公職から排し、政府の要職に就任するためにナチ党との関係を審査された。その結果、公務員の3分の1を解雇した。この辺りが、A級戦犯にあたるような内務省官僚や軍人が、戦後内閣総理大臣や国会議員になる日本の戦後政治とは違っているな…。


第2次世界大戦の終結から10年以上が経過した後、既にニュルンベルク国際軍事法廷でナチスの主要指導者たちは裁かれていました。が、暴力的な親衛隊(SS)に対する訴追は続いていたが、決め手となる証拠は集まらなかった。またドイツ国内では、過去の戦争犯罪に対して、ナチ党員の活動歴を隠す裁判官や検事が存在し、ナチズムを過去の忌まわしい出来事として訴追を望まない風潮もあった。ドイツ国民の感情もアウシュビッツ強制収容所の裁判に、軍人なんだから上官の命令に背けないだろう…、異常な戦時下で今更、過去の罪を問えない…などの世論もあった。映画は検察官のヨハン(アレクサンダー・フェーリング)が、アウシュビッツ強制収容所にいたナチスの親衛隊員が、非ナチ化法による公職追放に違反している教師を発見、前歴を暴いて、戦争裁判へ持ち込もうとした。 フランクフルト裁判の起訴の発端は、アウシュビッツ強制収容所からの一人の生還者が持ち帰った書類が証拠となり、それが起訴資料となった。


⑥「スベャリスト/自覚なき殺戮者」(1999年公開、エイアル・シヴァン監督)・・・アイヒマンは1941年11月に親衛隊中佐に昇進、1942年1月20日、「ヴァンゼー会議」に出席、ユダヤ人を絶滅収容所へ移送して絶滅させる「ユダヤ人問題の最終解決」政策決定に関与した。ゲシュタポ・ユダヤ人課課長としてヨーロッパ各地からユダヤ人をポーランドの絶滅収容所へ列車輸送する最高責任者となる。1942年3月6日と10月27日に行われた「ヴァンゼー会議」でアイヒマンは、議長を務めている。1942年3月から絶滅収容所への移送が始まったが、その移送プロジェクトの中枢にアイヒマンがいた。2年間で約500万人ものユダヤ人を貨物列車で運んだ。1944年3月にアイヒマンはハンガリーに派遣され、40万人ものユダヤ系ハンガリー人をガス室に送った。


元親衛隊(SS)中佐アドルフ・アイヒマンは、戦後、アメリカ軍によって逮捕されるが、偽名を使い、捕虜収容所から脱出した。ドイツ、イタリアなどを逃走し、1950年、親ナチだったファン・ペロン政権下のアルゼンチンに渡り、「リカルド・クレメント」の名前で逃亡生活を送った。終戦から15年後のこと、1960年にイスラエル諜報機関(モサド)によってブエノスアイレス市内で身柄を拘束され、イスラエルに連行される。1961年4月11日にイスラエル・エルサレムで裁判が始まった。「人道に対する罪」、「ユダヤ人に対する犯罪」などの15の犯罪で起訴され、12月に有罪・死刑判決が下される。1962年5月に絞首刑になった。


この映画に関して、エイアル・シヴァン監督は、ハンナ・アーレントの著作『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』を参照して、既存の映像を編集・再構成したものである。ニュールンベルグ裁判以降に逃亡していた最大のナチ残党の裁判でした…。

 

➆「アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち」(2015年公開、ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督) ・・・1961年、エルサレムで開廷された

世紀の裁判「アイヒマン裁判」に対して、TVプロデューサーのミルトン・フルックマンは、この裁判を世界中にテレビ中継する企画を立てた。
この裁判撮影のスタッフには、アメリカの赤狩り(マッカーシズム)のブラックリストに挙げられ、10年以上もハリウッドから仕事を干されていドキュメンタリー撮影監督、レオ・フルヴィッツを登用した。フルヴィッツは、アイヒマンを残虐な殺人鬼ではなくて、普通の有能な事務官将校としての素顔を撮影した。裁判を通して、アイヒマンの淡々とした陳述は印象的
でした。今回の映画は、世界37カ国で放映され、4ヶ月に渡る裁判の映像と、実在の人物をベースに、若手プロデューサー(ミルトン・フルックマン(マーティン・フリーマン)と、撮影監督レオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)の製作ドラマです。近近10月頃、レンタルショッの棚にも並ぶ予定ですから、是非ご鑑賞ください。 


⑧『愛を読むひと」(2008年公開、スティーヴン・ダルドリー監督、ベルンハルト・シュリンク『朗読者』が原作。デヴットヘア脚本)・・・この映画は、15歳の少年マイケルが学校の帰り道で「しょう紅熱」のために体調を崩し、路上で嘔吐していた所を、路面電車の車掌をしていた21歳も年上のハンナ・シュミッツ(ケイト・ウィンスレット)と出会い、アパートで介抱される所から始まる。私はナチズムの映画であるばかりでなく、ラブストーリとしても名作だと思っています。浴槽の中で熟女の肉体に抱かれ、ハンナのためにベットの中で『オデュッセイア』、『犬を連れた奥さん』などの作品を朗読したり、一緒に地方の田舎にサイクリングをしたりした。彼はすっかり性の虜になってしまう。前半のストーリは、ひと夏の喜びに満ちた青い性の体験を描いたラブロマンスです。後半の映画では、ハンナと疎遠になった後、マイケルはハイデルベルク大学

法学部に入学し、ロール教授(ブルーノ・ガンツ)の ゼミ研究のために、ナチスの戦争裁判、アウシュビッツ裁判を傍聴することになる。ここからが、DVD特選映画「ナチズムとホロコースト」に関係する部分です。なんと、その被告席に、青春の忘れられない1ページになっていた甘酸っぱい記憶の女性、ハンナ・シュミッツハンナがアウシュヴィッツ強制収容所の女性看守の一人として告発されている姿を見つける。ハンナは、アウシュヴィッツ強制収容所の元囚人・イラーナマーサーの自伝的著書に、ハンナがクラクフ近郊の強制収容所の女性看守6人の一人として名前が挙げられていた。しかも、収容した囚人を「選別し」、アウシュヴィッツへ送致する「死の行進」の責任者として、つまり、選別した囚人がアウシュビッツへ送られれば、ガス室で殺されることを知って選別したー、「故意による殺人容疑」が問われ、更にまた、街が爆撃を受け、収容所の教会が全焼になった時、開錠すれば閉じ込められた300人の囚人が焼死することはなかったのに、開錠しなかったことによる、「故意による殺人容疑」が問われた…のであった。ロール教授は講座の初めに「社会は法によって動かされている。単にアウシュビッツで働いていたというだけでは罪にはならない。実際あそこで8000人が働いていたのだが、その内で有罪はたったの19人、殺人罪はたったの6人。明確な殺意を立証しなければならないからだ。それが法だ、問われるのは悪いことをしたかではなくて、法の基準を犯したかどうかだ・・・」と、学生に講義する。私は、戦争裁判を考えるうえでも必見の映画だと思っています。



公判でハンナは囚人の死を決定する「選別する」仕事の罪状を問われるとー、「私の仕事でしたから…」「私の仕事の選び方」が悪かったのですか…と、罪の意識も後悔もなく、ただ呆然と検事に反問する。また、次々と送り込まれる新しい囚人を受け入れるために、収容所は満杯になるから、既に収容されている囚人選別して「アウシュヴィッツに送るのはやむを得なかった・・・」と事務的であどけないほど普通の選択だったことを証言するのでした。ここに哲学者ハンナがいう「悪の凡庸さ」が表れていますーね。収容所の火災の時に何故開錠して非難させなかったのかーの質問に対して、「市街地の外に収容所を開錠して囚人を出すことはできなかった、だって仕事の責任を放棄するのだから…」と証言する。また、羞恥心から文盲を隠していたため、囚人30人の焼死も死の行進の選別も、すべてハンナの指図とされ、女性看守からも全責任と罪を着せられる。筆跡鑑定さえ断り、自分が作成した報告書の偽装も反論しなかった…。

 


結局判決は、ハンナ一人だけが無期懲役でした。この「愛を読むひと」が単にナチスの戦争裁判だけの映画に終わらず、私が初めにあげた「問い」・・・どうしてドイツ人は、ヒトラーを讃え?、私は、どうしてドイツ国民・ドイツ兵は、生身の生きているユダヤ人を事務的にガス室で毒殺し、虐殺するナチズムを支持し、実行したのか?・・・にこの映画のハンナ・シュミッツの証言が応えている気がしました。マックス・ウェーバーが第一次大戦の後に確立した官僚制社会の形式的合理性の問題なのかな…と思いました。ドイツの社会学者M・ウェーバー(1864年~1920年)は、近代の合理主義的社会・官僚制組織の特徴として、個人の人格・意思が組織目的の中に埋没する「官僚的合理性」にその答えの一端を分析した。私にはその答えが見えてきました。


マイケルは、ハンナの刑務所に本を朗読したテープを送り始める。ハンナは少しずつ所内で文字を学び、マイケルに手紙を出すようになる。20年後に仮出所が許され、マイケルへ身元引受人の電話がある。マイケルはそれを了解し、刑務所のハンナと面会する。しかしハンナは、出所の日に首をつって自殺してしまう。私はこの映画をこのコメントを書く気前にもう一度DVDを見ましたが、やはり「ナチズムとホロコースト」の名作でした。


⑨「ハンナアレント」(2012年公開、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)・・・1960年、ナチス親衛隊でユダヤ人の強制収容所移送の責任者だったアドルフ・アイヒマンが、イスラエル諜報(ちょうほう)部に逮捕される。ニューヨークで暮らすドイツ系ユダヤ人哲学者ハンナ(バルバラ・スコヴァ)は、アイヒマン裁判を傍聴記事を、『イェルサレムのアイヒマン──悪の陳腐さについての報告』として1963年に雑誌『ザ・ニュー

ヨーカー』に連載した。彼の死刑が執行されるまでを記した裁判記録は、ドイツ国内のユダヤ人内でも大きな波紋を呼んだ…。 映画は、彼女のこの裁判記録を廻る自伝的映画です。この映画で、ハンナはアイヒマンをユダヤ人虐殺の極悪人被告として描くのではなくて、むしろ彼の姿と発言に対して、アイヒマンをごく普通の「小心者」の将校、合理的事務的処理をする単なる役人に過ぎなかったとさえ描いている。だから却って、ユダヤ人ゲットーの評議会指導者に対してさえもホロコーストへの責任を負うものと指摘した結果、ユダヤ人社会からも仲間を裏切る行為として非難された。



さてまた、DVD特選映画の導入部が長くなりました。8月下旬の特選映画をアップロードします。今回5本を映画館で観賞、今月8月は、『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』(ジェイ・ローチ監督)、『或る終焉』(ミシェル・フランコ監督)、『ロスト・バケーション(ジャウマ・コレット=セラ監督)、ターザン:REBORN』(デビッド・イェーツ監督)、『ニュースの真相』(ジェームズ・バンダービルト監督)、『秘密』(大友啓史監督)、『X-MEN:アポカリプス 』(ブライアン・シンガー監督)、『あなた、その川を渡らないで』(2014公開、チン・モヨン監督)、『いしぶみ』(是枝裕和監督)、『ストリート・オーケストラ』(セルジオ・マシャード監督)、ブルックリン』(ジョン・クローリー監督)・・・、通算で12本を観賞しました。その中で選んだ8月下旬の特選映画1本は、『ストリート・オーケストラ』でした。今回も横浜市中区にある映画館「ジャック&ベティ―」(横浜市中区若葉町3-51。TEL.045-243-9800)http://www.jackandbetty.net/ で4本を仕事の帰りに見てしまいました。メジャーな映画館やTOHO系の映画館では上映されていない作品が並んでるので、私はすっかりこの映画館のファンになってしまいました…。



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98歳のチョ・ビョンマンと89歳のカン・ゲヨル夫婦は、若い夫婦のように買い物で手をつないで歩き、春の花を髪に飾り合い、冬は落ち葉をじゃれ乍ら投げ合い、雪の降った冬には雪の塊をぶつけ合いう。まるで恋人同士のように仲睦まじく老後を川のほとりで過ごしている。淡々とした縁側の喉かな生活を描いた1本目は、結婚76年目にして仲むつまじく暮らす老夫婦、『あなた、その川を渡らないで』(2014公開、チン・モヨン監督)でした。



ところが、ある日、妻は夫の死を迎える。自然の摂理でした。咳を聞きながら「天国でも着られるように」と夫の服をたき火にくべる。
煙は妻の願い通りに天に昇り、夫を見守った。そして夫が亡くなった後でもまた、この冬の肌着はねー、と次々、夫の服を焚火に燃やしていく・・・。どうしたら人生を締めくくるかー、どうしたら最愛の伴侶の死を迎えるかーは、高齢化社会で無くても、人間にとって大きな問題です。この映画を見終わった後で誰しも、こんな老夫婦のように老後と死を迎えたいと思いますーかね。


国連の2016年版「世界幸福度報告書」の発表だと、幸福度ランキングの1位は、デンママークで、2位はスイス、アイスランド、ノルウェー、フィンランドと続く。ちなみに日本は53位、韓国57位、中国83位・・・。アジアの後進資本主義工業国は、金持ちと貧乏人の大きな格差があり、お金を稼ぎ物を買い漁り、生活を豊かにすることに汲々としているようです。そう見ると、この鄙びた田舎家が、世界で一番幸福な村の一軒家のように思えてきます。今の日本でも、福祉国家実現の代わりに「一億総活躍社会」のスローガンと共に、死ぬまであくせくと働け!という子供を持つ若い夫婦や高齢者に鞭打つ社会は、残酷ですーネ。日本では、もはや老後をのんびりと「年金」で生きることもできないようですーね。そんな日本を痛烈に批判する映画に思えてきました…!!!


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1945年7月25日、第33代トルーマン大統領が原爆投下を承認、スパーツ陸軍戦略航空軍司令官(戦略航空隊総指揮官)は原爆投下を指令した。気象観測機B-29「ストレートフラッシュ号」が、観測用のラジオゾンデを吊るした落下傘を三つ降下。「エノラ・ゲイ号」は、広島市街上空の天候を「目視」可能と確認、原爆投下を広島と決定する。佐々部清監督の『夕凪の街…』(2007年公開、)のタイトルの意味がよく分からなかったが、この原爆投下時の空を表していたのでセスーね。投下目標 を広島市中央を流れる太田川の相生橋に合わせ、1945年8月6日、8時15分17秒、原爆「リトルボーイ」が投下された。爆心地の広

島市細工町29-2の島病院(現島外科内科)の南西側の上空約600

メートルで炸裂した。500m圏内に閃光と爆風が襲った。島病院の建物

は一瞬で完全に消え、院内の約80名の職員と入院患者全員が即死した。


勿論、映画「いしぶみ」の舞台となった旧制広島県立広島第二中学校1年生は投下当時、爆心地600メートルの場所、現在平和記念公園が

ある中島新町、新大橋周辺の河岸に生徒たちは集まって、建物解体作業中だった。そこにいた旧制広島県立広島第二中学校1年生321名

全員が死亡する・・・ここで悲劇が起こった。


1969年10月9日に広島テレビの制作で、この『碑』(企画:薄田純一郎、構成:松山善三、演出:杉原萌)のタイトルで、日本テレビほか全国23局で放送された。広島市出身の女優・杉村春子が、爆死した生

徒の遺影写真の中で、遺族の証言や生徒の最期を語る朗読と生徒の

映像が流れた。


1969年版のリメイクとして、再び広島テレビの制作により、2015年8月1日に、『戦後70年特別番組 いしぶみ〜忘れない。あなたたちのことを〜』のタイトルで、日本テレビ系列29局ネットで再び放送されました。


2本目のいしぶみ』(是枝裕和監督)は、この『戦後70年特別番組』を

劇場用に再編集した作品でした。最後に広島出身の朗読者・綾瀬は

るかは、最後に、平和記念公園前に置かれた「碑」に立ち寄ってください、と語りかけます。私もまだ広島の原爆ドームも平和祈念資料館も訪れたことがないのでー、ぜひぜひ近近訪ねたいです。そんな広島に関心を寄せる映画でした。小・中学校では広島・長崎の社会見学、高校では沖縄の社会見学をさせたいですーね。それが義務教育課程のまっとうな「平和教育」ではないですか…ネ。

 

3


音楽の才能では神童と言われたバイオリニストのラエルチ(ラザロ・ハーモス)は、音楽で身を立てたるためブラジルのサンパウロ交響楽団のオーデションに応募するが、本番には弱いのか、最終審査に落ちてしまいう。3本目は、家賃さえ督促状が届く生活難になり、スラム街の子供たちが集まる学校でバイオリンを教え、スラムの暴力と麻薬と貧困が瀰漫している街にクラッシックが鳴り響く音楽映画『ストリート・

オーケストラ』(セルジオ・マシャード監督)でした。


ただ、ブラジルのスラムに住む少年少女は、クラッシックを弾くどころか、家庭内での親との確執や、生存競争の激しい過酷なスラムの日常を生きのに精一杯の生活であった。それでも尚、彼が目にしたのは最後に、音楽を心の安らぎにしている少年の純粋な心であった…。

主演のバイオリニスト・ラエルチ役のラザロ・ハーモスはブラジルでは人気の俳優のようです。暴力と窃盗と麻薬のスラムにも明るい未来はある…ということをこの映画は奏でているのかなー。


音楽映画で私が感動した一本は、パガニーニの伝記的映画『パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニスト (2013年公開、バーナード・ロー

ズ監督)以来の感動作でした。インドのムンバイとブラジル・サンパウロのファヴェーラとの違いはあるけれども、私はこのスラム街が舞台になっている『スラムドッグ$ミリオネア』(2008年公開、ダニー・ボイル監督)と、二作の映画を混ぜ合わせたような作品でした…。

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4本目は、アイルランドの片田舎からアメリカのニューヨークへ渡った移民の娘・エイリシュ(シアーシャ・ローナン)が、ブルックリンに住

み、デパートで売り子をしながら、大学で勉強して経理と簿記を習い、アメリカでイタリア移民の男と恋に陥る青春ラブロマンス映画『ブルックリン』(ジョン・クローリー監督)でした。


イタリア移民の男と、アイルランド移民の女がニューヨークで出会い、恋に落ちる、という甘いラブロマンスなのだが、いかにも人種のるつぼのアメリカらしい映画でした。片田舎で一生をその土地で終わる『あなた、その川を渡らないで』と、生まれ故郷を出て大都会で暮らすこの映画は、対をなすような映画と思いました。







(尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)