福岡県の公立高校入試(3月13日)まで10日となり、受験生たちは非常に精神的には敏感になってきているころです。
まあ、こんな時こそ、ちょっとリラックスできるような話題がいいのではないか、と思います。
塾生の1人が福岡県立城南高校
の「城南歌壇」という冊子を持ってきて「先生、載りました」とうれしそうに報告。
「生き方」をテーマにした歌は「湧く雲の髙きを思う我ありてその高みへといつか歩まん」でした。
うーん。「坂の上の雲」の世界を想起してしまいます。明治の躍動する青春偶像とダブって感じ入り侯。
この歌壇に紹介されている作品を見ると、高校生らしい思いが伸びやかに記されています。テーマは「夢」。
気にするな小さくたって夢は夢ただあるだけでいみがあるんだ
「芸術系」一言言ってはみるもののやりたいことが決まらぬ私
この2句は煮えきれないで自問自答する高校生らしさが見える。
少しふっきれて前進している句は以下。
迷い道何度巡って来ただろう答えはいつもそこにあるのに
「生き方」をテーマにした作。
井の中の蛙変わらず変えられず井の壁越える蛙になりたい
学校生活をテーマにしたものでは、恋愛から息抜き、ちょっとした日常の中に面白さがあります。以下はそんな作品。
チャイム鳴りおにぎり頬張り単語をしあっという間の10分休み
プリントを渡すとき触れた君の指ただそれだけで心がおどる
いずれも女子の作品でした。ちょっと驚きです。
先生の目を盗んでは窓の外雲の流れと舞う鳶を追う
家に着き第一声の「ただいま」が今日の私のテンションメーター
このあたりになると、実に小中高校生だれでも通じる多感な世界ですね。
当塾(早稲田育英ゼミナール笹丘教室)
は個別指導塾ですので、塾生の日常で起こるいろんな出来事を聞いて、実に新鮮な思いがするものです。
小学生は小学生の、中学生は中学生の、高校生は高校生の感性があり、その時代にしかにじみ出ないものがありますね。
みんな様々なことに悩み、苦しみ、楽しみながら成長していっています。
それを大きな懐で包み込みながら学力を上げていくのが塾であり、学校だと思います。当塾ではメンタル部分のケアも重要だと考えます。
塾業は大変さもありますが、子どもたちと向き合う喜びは何十倍も貴いと思います。