HUNTER×HUNTER No.337 感想 | ばんぶーのブログ

HUNTER×HUNTER No.337 感想

【No.337 ◆懺悔】
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「絵が荒れてこその冨樫」

―と思うところもあるのだが、腱鞘炎+「〆」のせいか例のラフさが光輝くわけでもなく、色んな意味で凄まじい、そんな回。


それにしても気になるのは、アシスタント。トーンやベタなど、もう少しやりようがあるのではなかろうか。


村田さんのヘッタペマンガ研究所Rの中で登場していたから恐らく今もアシも使っているのだろう。

が、どうも使っている様には見えない。もしや、インフルで職場全滅?


さて中身。

◆カイトさん関連

┣転生について

┣最期の蟻について

┗赤毛の少女の肉体の転生について

◆"幾数年の時を経て…"


◆カイトさん関連

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成長と寿命

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凄まじい速度で成長しているが、寿命の方はどうなんでしょう。


寿命も短い=カイトさん、数年程度で死亡

なんてのも今週の流れからないだろうし、成体(成虫?)になるのが早い、と採っておく。


髪の色

赤毛のカイトさん。

カイトちゃんの時はトーンも貼られていなかったため、どうも色が変わっているように思われる。


・加齢による変化?

ギャージンさんで、子供頃は金髪エンジェルだったのに、大きくなって茶髪岩石になる人いますよね。

メラニン色素が増えるとかそんな理由なのだろうが、一応今回のカイトさんの髪の色の変化もそれで採れるようか。


本来的な意味合いとしては、読者に生まれた最期の蟻に"読み代(よみしろ)"を与えるためだったのだろうが、カイトちゃんに"モデル"が居て、その子がそうだったとかなのかも。


しっぽどこいった

・ズボンの中、腰に巻いているetc

まぁ、妥当かね。


・退化した

オタマジャクシのしっぽ的な。根拠は何もない。


・何らかの理由でもいだ、もげた

妄想してみた。


・描き忘れ

普段解釈として採らないが、今週の様子を見るとそれもありなのかも。


一人称

ゴンと話している時は「オレ」

コルトやコアラと話している時は「あたち」


ゴンと話すと前世の記憶が強く揺さぶられ、以前の言葉使いに戻ってしまっている、ということだろうか。


◇転生について

カイトはどのように転生をしたのか。

1:能力経由

2:摂食配合経由

3:神の味噌汁


1:能力経由

気狂いピエロ(クレイジーピエロ)の能力経由の意。

先々週のNo.335感想 にて、既に否定済なので割愛。


2:摂食配合経由

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要望があったので扱います。


今週のコアラ含め、蟻は結果的に「転生」している。

ウェルフィンの例を単純化すると―、

(魂なし)+ザイカハル(魂あり)=ウェルフィンという事なのだろう。

これだけで見ると転生とも言えるし、産み直しとも言えてしまうのだろうか。


今回のカイトの転生だが、その魂が赤毛の少女の肉体に宿った経緯がわからない。

しかしカイトが女王に喰われていたならば、他の蟻達と同様に処理ができようか、ということ。


つまり、カイトの体を、あるいはその一部を女王に献上していれば、

かつ、魂が肉体の特定部位に宿っていれば―、

ネズミ?(魂なし)+赤毛の少女(魂なし)+カイトの肉体の一部(魂あり)=カイトちゃんさん

という図式が成立する。


さて、検討したい。

そもそも、魂が体の特定の部位に宿っているとするならば、そこはどこか。

かつ、女王に献上するならばどこか。


その両方を満たしているかもしれないと、印象としてありうる1つが『脳』だろう。

つまり、ピトーがカイトの脳を女王に献上し、

ネズミ?(魂なし)+赤毛の少女(魂なし)+カイトの脳(魂あり)=カイトちゃんさん

という図式で転生ができた、ということ。


しかしながら、大いに疑問がある。


①何故脳だけを献上するのか

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王誕生前の護衛隊は女王の下に位置するから、ピトーが女王にレアモノを献上する理由も十分わかる。

しかし、

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脳=最も美味な部位と言ってはいたが、

美味な部位=最も栄養があるところとも限らない。


仮に―、

精孔(オーラの出入り口)は全身にあるが、オーラを生み出しているのは脳

―だったとしても、鳥やら豚やら牛やら他生物からみても、脳以外にも十分栄養価はあり、全てを献上するのが当然だろう。


つまり、それは護衛隊たる使命から来た行動ではなく、

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ピトー個人の"遊びたい"という感情から。


では、脳はあげてもいいけど、体がダメな理由は何か。

よくわからない。


②どのタイミングで献上したのか

続いて、献上したタイミング。


【簡易的な時系列】

1:首チョンパ

2:ドクターブライスによる治療

3:投薬治療するも効果なし(?)

4:治療の甲斐なくカイト復活せず(自律的に動かず)

5:諦めきれずにコンダクターを憑け遊ぶ(?)

6:"生前のソレ"には遠く及ばず、"魂がない"という結論を下し、ポイ(?)

7:兵隊蟻の訓練に利用された?(ナックル談)

8:王誕生

9:シュート・ナックルによるカイト保護


まず、情報の確認。

ピトーのドクターブライスは、恐らく「再生医療」に近しい発。

(※詳細は29巻 感想その3(カイトの生死とピトー関連) 参照)


能力の性質上、そもそも脳の治療は極めて困難。

特に、当時のドクターブライスの精度は恐らく高くないため、より困難。

(ピトーが付けた腕(肩口)の治療痕から)


加えて、仮に脳の再生が可能だったとしても、脳に蓄えられた記憶は再生ができないため出来あがるのはただの木偶。


さて話を戻す。

献上をタイミングは大きく2つ分けられよう。

即ちA:ハナっから(1~5の間)か、B:諦めた後(6)


A:ハナっから(1~5の間)

まず、ないだろう。


「脳」を献上してしまえば―仮に脳の再生ができたとしても―出来あがるのは頭カラッポのゴミ。

それに気付かないピトーだとは思えない。


加えて、
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開頭手術をされた痕跡が見受けられない。


開頭跡だけはキレイに修復し、かつその過程で切られたであろう髪もわざわざ再生?

イマイチ理解ができない。


B:諦めた後(6)

それでは、カイトが自律的な活動を行わない事から「魂がない」と最終診断を下し、諦めた後?
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それこそ、なぜ脳だけを献上するのか。


ナックルの予想では、兵隊蟻の訓練に使われたとのことだが、


凡夫の訓練のために―、

全身は献上せず、一番栄養のある?脳のみを献上し、

凡夫の訓練のために―、

脳摘出後、わざわざ修繕(恐らくドクターブライス必要=再度、円を解く必要あり)を行い、訓練プログラムを組んだコンダクターを憑けて渡した、ということなのだろうか。


しかしだ。

そもそも今回の解釈の根本として、脳の栄養価が著しく高いだとか、オーラを生み出している細胞の根源だとか、そうゆう理由があった。


脳の栄養価が著しく高い理由で考えるならば―、

体が一応生きていればオーラは生み出せるから、

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戦闘技術(記憶)ゼロの木偶だが、オーラはそこそこあるので、若干レベルの高い強制・凝パンチはできるかもしれないね。


脳がオーラを生み出している根源で考えるならば―、

もうオーラは生み出せないが、体に残ったオーラ(纏or死者の念)を強制・凝で多少は意味あるのかもしれないね。


ただどちらにしても、ラモットにコンダクターを憑けた方がよほど強そうである。

そしてやはり、凡夫の訓練のために、女王の献上を脳のみに限定に、さらには治療を再度行い兵隊蟻に明け渡すこと自体疑問。


若干話は逸れるが、

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"おそらく…兵隊蟻の訓練に利用されていたんだと思う"

というのも、恐らく違うと思われる。


単純に―、

・一向に回復(自律的に行動)しないカイトにしびれを切らし、操り人形で無理矢理動かして遊んでみる

・"生前"のソレには遥かに及ばず一時放置

・王誕生により、完全放置

・シュート・ナックル、蟻の巣に突入 カイト発見

・近づくと機械的に攻撃をしてくる

・触るとレベルがあがる→訓練に利用された?

―という勘違いではなかろうか。


というのも、兵隊蟻の訓練に利用されたにしては傷が少なすぎる+キレイすぎる。

どんな蟻が遊びに使ったかもわかりませんが、気性の荒い者も多くもう少しえげつねぇ傷が付くと思うんですよね。

それも、一応レアモノなわけで全部食べたらピトーに何か言われるかもしれないが、指の1本や2本味見したいとは思わんかね。


話を戻すが、以上のことからカイトの脳を献上すること自体疑問。

脳以外の、腕やら脚を献上したならばまだわからくもないが、腕やら脚に魂が宿っているのも疑問があるし、何故そこを献上するのかがよくわからない。


よって、摂食配合経由(喰われた)による転生も、私は否定の立場。


3:神の味噌汁
もとい、神のみぞ知る。

ただ今週の流れから察するに、「魂の力」の起因なのでしょうなぁ。


個人的には以前の―、
>通常、魂の器たりうるのは"肉体"であるが、
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>"死者の念"を鑑みると、"念(オーラ)"も場合によっては―不安定ながらも―魂の器になりうるのだろう。


>ピトーとの戦闘中に"死"んだカイトの最期の思いは―、

>自分を殺した敵へ恨みでもなく、自分の生への執着でもなく、遺した仲間(ゴン・キルアなど)でもなく―、ハンターとしての使命感。

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王を産む前に女王を狩らなければ、

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NGLという国の性質を相俟って未曾有の生物災害になる


>もし、そうだとするならばカイトの魂は念(オーラ)に乗って女王の下へ向かったのかもしれない。
>しかし餌のオーラで満ち満ちていた女王には取り"憑く"島もなかった。


>そうして何も出来ずに王が生まれ、遺った女王の肉体に纏わり憑いた結果、新たな魂の器を得た…

―にて捉えておく。


◇最期の蟻について

王誕生後に生まれた、最期キメラアントについて。

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・キメラアント(女王)の生態として、王の受胎~出産体制に入った後は、その全てを王に注ぐ

・王の誕生は早く、王に注がれるハズだった幾分かのエネルギーが女王の体内には残されていた

(※注ぐエネルギーは食事によって補給されていただろうから、将来的に王に注がれる予定だったエネルギー量」あの時点で女王の体内に残っていたエネルギー量」は同じではない)


◎王と、カイトちゃんの関係

同格(カイトちゃん=王)?

同列(カイトちゃん=女王)?

別世代(カイトちゃん=他)?


まず、女王は出産方法として「胎生」と「卵生」を用いる。

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いまのところ、

護衛隊含む一般蟻=卵生

王=胎生

なので、カイトちゃんがどちらの出産体系になっているかも1つの判断材料になろう。

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しかし、正直微妙ではなかろうか。


カイトちゃんを包んでいた袋=卵?第二子宮?

便宜的に第二子宮としたが、子宮が複数あるのかも当然不明。


数珠つなぎのように丸い何かが繋がっていることから、

━(卵)━(卵)━(卵)━(  カイトちゃん  )━(卵)━(∵)━(卵)━

あるいは、

━(栄)━(養)━(管)━(  カイトちゃん  )━(栄)━(養)━(管)━

というように、にも見える。

(図を狂わせないために(卵)としたが、正確には(卵の素)と考えて頂ければ幸い)


以前の感想分では―、

>死を間際に自らの遺伝子を残そうと卵を産み落とす(ex.ゴ●ブリ)、いわば生物としての本能による偶然の産物

としたが、現時点でも女王体内に残されていた卵の素に、迫りくる死に際し、あの時点で残っていたエネルギーが生物たる本能により注がれ形を成した―のではないか、という印象が強い。


よって、まず同格(カイトちゃん=王)を否定。


生物として本能に着目すれば、同列(カイトちゃん=次期女王)もまだ理解しうる。

ただ注がれたエネルギー量や材料から考えるに、別世代(カイトちゃん=他)なのではなかろうか。


◇赤毛の少女の肉体の転生について

王の後に生まれた蟻が、偶然なのか、生物たる本能なのかはわからないが―、

腹に残っていた材料の内、たまたま(or必然的に)機能したのが、ネズミ(?)赤毛の少女の肉体で、

                            ┌カイトの魂

ネズミ?(魂なし)+赤毛の少女の肉体(魂なし)=ネズミ蟻(♀)

                               └→カイトちゃん
ということなのだろう。


しかし、疑問なのがその材料たる"赤毛の少女の肉体(魂なし)"

何故あるのだろう。


この赤毛の少女が、王誕生直前に喰われているならば理解できなくもないのだが、ネテロ+ノブ+モラウによる、「探り」と「削り」によって、王誕生直前は籠城作戦を決め込んでいた。


それも、メレオロンとコアラの会話から―、

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この赤毛の少女が喰われたのは、恐らく王受胎初期


【情報整理】

・王の誕生は"最短で2カ月"(実際はもう少し早く誕生した)

・基本的に食糧は生きたまま捕え一時保存する

・殺してしまった場合は、その日の内に肉団子すれば献上可

・赤毛の少女献上は、恐らく王受胎初期


                            ┌カイトの魂

ネズミ?(魂なし)+赤毛の少女の肉体(魂なし)=ネズミ蟻(♀)

                               └→カイトちゃん


この図式が成り立たないと、カイトがこの赤子の少女の姿で生まれるハズもないのだろうが、何故2カ月弱もの間、王へ注がれる栄養にも、女王の補給にも消化されなかったのだろうか。


可能性としては、

1:赤毛の少女の肉体が蟻視点で有用ではなかったため(重大な疾患等?)

2:次期女王候補として、お眼鏡に適ったため保存されていたため

なのだろう。


今回の話と、1つ前の"王と、カイトちゃんの関係"を絡めると―、

1(有用でなかった)ならば、別世代(カイトちゃん=他)なのだろう。

2(次期女王候補として保存されていた)ならば、同列(カイトちゃん=次期女王)なのかもしれない。


ただ注がれたエネルギー量や、肉体の損壊が激しく正常に"成って"いないならば、仮にだとしてもソレには及ばないのかもしれない。


ちなみにネズミ?についてだが、

・女王の食糧(肉団子)を狙い、逆に喰われた

・赤毛の少女の胃の内容物

・他の肉団子になった者の胃の内容物

などだろうか。


◆"幾数年の時を経て…"

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"次号、…ジンとゴン、幾数年の時を経て交わされるのは…"


幾・数年と、どうも時間の経過を匂わす次回予告が。

煽り文は間違いなくそうだったと思うんですが、次回予告も編集さんが考えているんですかね。

これまでなかったシステムなので(?)わからないが、恐らく編集さんだろう。


1:ジンとゴンの再会がさらに、幾数年かかる=次週、幾数年の時間経過あり

ジンが律儀に世界樹のてっぺんで幾・数年待ってくれているなんてないだろうから―、

ゴン、世界樹てっぺん行く→メモ:○○で待ってる→ゴン、○○へ行く→(ループ)→再会(幾数年)

―だろう。ハンタ終わりそうね。


2:ジンとゴンとの再会が"幾数年"ぶり=次週、幾数年の時間経過があるとは限らない

選挙会場で一応の再会は果たしたものの、ゴンはジンと何も話せていない。

つまり、選挙会場での再会をノーカンとして、ジンがゴンを手放してからの「本当の再会」までの間=赤ん坊の頃~12歳=幾・数年、という意味。


3:次号=次掲載されるのが幾数年後

実はもう来週の掲載がないことが決まっている。

でも、そんなことはまだ言えない。それをほのめかす、編集のヒント。



次回予告の言葉一つに振り回される必要はない、ただそれだけのこと。



今週以上。

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