プール・トワイライトゾーン | ささのブログ

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「トワイライト・ゾーン」。半世紀以上前にアメリカで放送された、不協和音と半音進行が特徴のテーマ曲が有名なテレビドラマだ。私はウルトラマン世代なので、後年、レンタルビデオか深夜放送で何本か見ただけだ。「恐怖」というよりも、SF的な「不思議」の世界で、それが却って現実味があり、興味深かった。


 今から7年前、私自身、プチ「トワイライト・ゾーン」の世界を経験した。当時、近所の小学校から頼まれて雅楽を教え始めた。最初の授業はまだ暑さが残る9月だった。校長室からの窓景には狭い校庭と、トラックぎりぎりのところにプールが見えた。


 運動会や遠足など、学校行事が重なり、次の雅楽の授業まで1ヶ月ほどあいた。10月に再び校長室に行き、校庭を見下ろしたら、無いのだ。1ヶ月前にそこにあったプールが。プールがあった形跡などあとかたもない。最初、プールがあったというのは自分の記憶違いかと思った。だが、狭い校庭には不釣合いなプールだな、という違和感が記憶違いではないことを確信させた。


  そこで、担当の教諭に聞いてみた。「先月、プールありませんでしたか?」。予期せぬ答えが返ってきた。「ああ、プールですか。シーズンが終わったのでたたんだんですよ」。たたむ?ひと月前に見たプールは、しっかりとした作りの25mプールだった。およそたためるシロモノではない。  「うちは校庭が狭いので、6月から9月の間だけプールを組み立てるんです。この組み立て式のプールは日本で3校だけらしいです」。プールのあった場所のちょっと脇には倉庫があるが、そこにたたんだプールのパーツをしまうようだ。


 25mプールささのブログ が現れたり消えたりする学校、十分すぎるほどのトワイライト・ゾーンだった。今年もあの小学校ではこの時期、校庭にプールが出現していることだろう。



 朝のウォーキングコースにある小学校の校庭、目の端に信じられない光景を見た。校庭にプールが埋まっているのだ。通常、コンクリートブロックの土台の上に、フェンスがあって、その中にプールがある、と言うのが定石だろう。が、目の端に見えたプールは土台も何も無く、まさに校庭に「埋まっている」状態だった。校庭をよそ見をして走っていたらそのままプールに落ちてしまう状態だ。いつも、かなりの早足で歩いているのと、入り口に清掃の方がいたのとで、その日は疑問が解けないまま、小学校を後にした。


 翌日、今度はしっかりと立ち止まって見てみた。確かに、校庭に埋まっている状態。ただ、その周囲にはポールとクサリでしっかりガードされていた。これならば間違って落ちてしまうことはあるまい。しかし、それにしても校庭に埋まっているプールというのは初めて見た。理由を考えて見た。折りたたみのプールの小学校は、プール開催以外の時期、校庭を広く使うための処置だった。ならば、この埋め込み式のプールも同じではないか。つまり、夏以外はプールの上にふたをして、校庭の一部として使うのではないか。それなら校庭と同じ高さという理由が説明できる。


ただし、あくまで想像である。この小学校のホームページを見ても、プールに関しての記述はない。




  いずれにせよ、夏に突如として現れ秋には忽然と消えるプール、校庭の一部が掘ってあって地面と同じ高さのプール、トワイライト・ゾーンの一話にはなる。