薄型家具のススメ | ささのブログ

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今回はデザインブランド・葉山タケルによる投稿。
我が家の家具のほとんどは自分でデザイン・製作したものだ。自分で作ると、たいていの場合、却って高くつく。木材が結構高いからだ。通販などで売っている家具は信じられないくらい安い。これで木材代が出るのか?と思うこともしばしばだ。本当に欲しいものがあれば、通販も利用するが、「このすき間に欲しい。」「この壁一面に欲しい」など、部屋の微妙な空間を埋めるためには、なかなか既製品ではあわない。なので、高くついても自分でデザイン・製作することになる。

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 家で飲み会などをする際に、よく感心されるのが、奥行き12cmの食器棚だ。この棚、もともとは以前住んでいたマンションの窓枠ぴったりに、CDラックとして作ったものだ。CDが600枚くらい置けたと思う。今のマンションに越して、CDも大量に処分し、CDラックを食器棚に作り変えた。


たった奥行き12cmでも、収納力は十分だ。コップ・グラス類は全部この棚に収まるし、皿も、この棚にあわせて作った縦置きスタンドにきちんと収まる。


薄いと心配なのが耐震性だが、底面だささのブログ け前に倍の板をつけているので、倒れる心配はまずない。実際、3.11の大震災の際もビクともしなかった。各段にストッパーの棒をつけてあるので、うっかり落とす心配もない。


 薄い食器棚にはいろいろと利点がある。まず、全てのものが取り出しやすい。奥行きがないのであたりまえだが。普段、使う食器を、片手で取り出せるというのは、ストレスレスだ。次に、見た目に面白い。陶器ショップの陳列棚のような、「見せる収納」になる。あとは、当然の効果として、部屋が狭くならない。普通、食器棚というと、奥行きは薄いのでも30cmくらいある。当然、存在感はたっぷりだ。だが、奥行き12cmだと、壁と一体化する。狭いマンション住まいには断然お勧めだ。

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 玄関の、靴の収納。備え付けの靴箱の隣のすき間に、こちらは奥行き15cmの靴棚を作った。奥行き15cmでは当然靴は平らに置けないので、上の段のかかとと、下の段のつま先が重なるように、斜めの段を作った。
結果、靴なら9足置ける。普段に履く靴の量としては十分だ。さらに、最下段には高さ15cmほどの空きスペースを作った。帰ってきて、脱いだ靴をすっと入れるためのスペースだ。これがとても便利。


よく、テレビのリフォーム番組などで、玄関わきに巨大な作り棚を設置して、「収ささのブログ 納もたっぷり」とやっているが、私の「斜め置き収納」ならば、同じサイズで倍の収納が出来る。視認性もずっと良い。










引っ越してきて5年、家の中で作る家具はもう無い。腕を撫していたら、雅楽のレッスン場が新しくなった。かなり広いので、これまでは無理だった太鼓類も置ける。もちろん、セットで200万円もするものを買えないので、自作する。太鼓本体はさすがに無理だが、雅楽の太鼓の価格を上げているのは、枠だ。これなら自分で作れる。祭囃子用の安い太鼓を買って、自作の枠に吊るせば、立派な楽太鼓になる。製作には3ヶ月くらいかかるだろうが、楽しみだ。