僕と好青年E氏が、萩往還を佐々並から萩まで歩いたのは、
まだ蝉が鳴きます、暑い暑い夏の事でありました。
しかし今はもう、コオロギが静かに鳴いています。
ああ、秋でありますなあ・・・。
さあ、それではまいりましょう。
さてさて萩往還。これより、明木市の入口までの約3kmは、
土と石畳の道が続きます。
こちらは釿切の石畳であります。
僕が大好きな風景のひとつなのです。
実に良い雰囲気であります。
若き日の伊藤俊輔も、この道を歩いたのでしょうなあ・・・。
高杉さんの荷物をたくさん持って・・・。
でも彼は、足腰が丈夫だったでしょうねえ。
それから足の裏も皮がすごく厚くて、カチカチだったでしょうねえ・・・。
さて、しばらく行きますと、一升谷の最高地点で、
五文蔵峠の十合目に到着であります。
ここからはずっと下り坂になります。
この辺りは、木陰になっていて大変涼しく
快適です。まさに天然のクーラーであります。
またしばらく歩きますと、今度は、五文蔵の石畳がございます。
ここもまた、石畳が美しく見事であります。
そして僕と好青年E氏は、ひたすら道を下ります。
そしてその先には、石橋が見えます。
根の迫橋であります。
この橋を渡ると今度は少し道が広くなっています。
「これからしばらくは林道っぽい道が続くよ。」
次の目的地であります、明木市までは、まだまだです。