退場すべきは鄭大世か、国家保安法なのか-在日同胞「境界人」の生きざま- | かっちんブログ 「朝鮮学校情報・在日同胞情報・在日サッカー速報情報など発信」

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退場すべきは鄭大世か、国家保安法なのか-在日同胞「境界人」の生きざま-




http://blog.goo.ne.jp/sanzenri2010/e/82e0bfef61211dc61171c7ca08cfe902







 在日コリアン3世のサッカー選手、鄭大世(チョン・デセ)氏をめぐり韓国内で露骨なバッシングが起きています。しかも、「従北騒動」という赤狩り攻勢の一環として展開されているだけに、執拗かつ悪質です。彼は今年から韓国のKリーグでプレー(所属チームは水原サムソン)していますが、そのオールスター競技の選手投票で、彼がフォワード部門のトップになったことが発端でした。
 御存知のとおり、彼は前回の南アフリカW杯に、朝鮮民主主義人民共和国の国家代表選手として活躍(国籍は韓国)しました。その経歴から“北の体制と指導者を賛美する輩”と誹謗され、反共・反北の保守団体は国家保安法違反の容疑で告訴すると世論を煽っています。ネットを通じた強制退去の主張が影響してか、チョン選手の順位は3位に後退しました。
 国民意識の根底に残存する分断意識を少し刺激するだけで、いとも簡単に条件反射を起こし北への敵意をむき出しにする韓国社会の現状は、嘆かわしいばかりです。不当な世論攻勢に屈することなく、チョン・デセ選手が引き続き祖国の地で活躍されることを願ってやみません。
 以下の記事は6月4日付『オーマイニュース』に掲載されたものです。 (JHK)
http://www.ohmynews.com/NWS_Web/View/at_pg.aspx?CNTN_CD=A0001872450&PAGE_CD=N0001&CMPT_CD=M0016


退場すべきはチョン・デセか、国家保安法なのか-在日同胞「境界人」の生きざま-

 保守陣営の一角で、プロサッカー選手チョン・デセ(水原サムソン)に照準を合わせ、強制退去の対象としている。Kリーグ・オールスター投票で1位を占めたチョン氏を引き下ろすことで終わらず、国家保安法違反で告発する計画まで進行中だ。

 ツイッターで「(北韓)工作員の気質が強い」と攻撃し、チョン氏を国家保安法違反で告発すると主張したビョン・ヒジェ(メディアウォッチ代表)は4日、記事を通じてメディアウォッチが所属する『インターネットメディア協会』が、今週中にもチョン氏を告発する計画だと明らかにした。

 このような動きはウェブサイトの『日刊ベスト』を中心に、かなり表面化している。5月29日から6月9日まで、Kリーグ・オールスター戦の出場選手を選ぶインターネットユーザー投票が実施されている。『日刊ベスト』には、「チョン氏が選ばれないようにすべきだ」という主張が充満している。彼らがどんな動きを取ったのかは確認できないが、投票初期にはフォワード部門で1位だったチョン選手が、4日の時点では彼らの望みどおり3位に後退している。

 彼らがチョン氏に対し「国家保安法による告発、オールスター投票での阻止」に出た理由は、去る2010年の南アフリカ・ワールドカップに北朝鮮の国家代表選手として出場した当時、某海外メディアと行なったインタビューに注目したためだ。問題の発言はチョン氏が、キム・ジョンイル国防委員長(当時)に対して「先ずは尊敬しているということ、それ一つだけは確かに言える。そのように北の住民から尊敬を受けていることはすごいことだ。今は色々と批判もあるが、私は彼(キム・ジョンイル)を信じて行く」とした内容だ。

 『日刊ベスト』の会員とビョン代表がチョン氏を国家保安法違反だと主張しているのは、「チョン氏が韓国籍を持つ大韓民国の国民ならば、北のキム委員長を称賛したことによる処罰を受けなければならない」ということだ。彼らはまた、2010年のワールドカップで北の国家を聞いて涙を流したチョン氏の姿を想起させ、“熱血従北分子”と主張している。









父親の国籍から韓国籍を取得、母親は朝鮮籍... 在日同胞「境界人」の人生

 チョン氏が韓国国籍を持つ大韓民国の国民であることは事実だ。しかし、チョン氏は日本で生まれた在日同胞3世でもある。チョン氏が韓国国籍を持つようになったのは、父親が韓国国籍だからだ。韓国の国籍法は属人主義なので、彼の韓国国籍は法律上でも問題がない。

 ところが、少し複雑なのはチョン氏の母親が朝鮮国籍であることだ。日帝による植民地支配下で日本は、朝鮮人に日本国籍を付与した。しかし、日本は第2次大戦敗戦後の1947年、外国人登録令で在日同胞の日本国籍を剥奪し、国籍を「朝鮮」で表示した。

 1965年に韓国・日本の国交正常化が実現すると、朝鮮籍を持った人は韓国国籍への変更が可能になった。しかし、朝鮮籍をそのまま維持した人も多かった。北の国籍を選択したいが日本と国交がなくてできない人もいたし、分断された祖国を認めたくないという意味で朝鮮籍を維持した人も少なくなかった。

 チョン氏の自叙伝などによれば、母親は彼を朝鮮学校に通わせることを固執したという。それでチョン氏は、小学校から大学まで総連系の朝鮮学校を卒業した。朝鮮籍に固執した母親の下で朝鮮学校にだけ通ったが、韓国国籍を持つ、まさに「境界人」の人生だったのだ。

 チョン氏が2007年に北朝鮮の国家代表になれたのは、母親の朝鮮国籍とチョン氏の朝鮮学校履歴のおかげと言えるだろう。『国際サッカー連盟』は国家代表チームの選手資格を、「当該国家の旅券所有」とみなしている。韓国国籍だが北の旅券を持てば、朝鮮の国家代表資格でワールドカップに出場できるわけだ。

 旅券さえあればいいので、韓国国籍を放棄しなくても問題にならない。外国人の立場で見ればチョン・デセは、韓国の国籍を持ち北朝鮮の旅券を持った「二重国籍者」だ。しかし、南北は公式にお互いを国家と認定していないので、チョン氏が韓国国籍であろうが、北朝鮮の旅券を持とうが、問題にならない。(1991年の『南北基本合意書』で、南北関係を‘国家間の関係ではなく、統一に至るまでの暫定的な特殊関係’と規定:訳注)


北の国旗を胸に付けた国家代表選手に、キム・ジョンイルを罵れというのか

 このような背景を持つチョン氏が韓国のプロリーグで活躍しているのだが、過去の発言を捉えて国家保安法違反だという主張が続出している。あげくは“従北サッカー選手”という烙印を押され、国家保安法違反で告発されるという立場に追い込まれている。

 国家保安法に対しては存廃の論議が以前からあった。特に第7条の「称賛鼓舞罪」は、実際に国家安保の脅威につながらないケースでも拘束するなど、誤・乱用された事例が多い条項だ。告発がなされれば、チョン氏に対する起訴の有無は、司法当局が国家保安法をどのように適用するかに掛かっているだろう。

 ワールドカップに出場した北朝鮮の国家代表選手が、インタビューで北の最高指導者キム・ジョンイルを称賛したので処罰を受けねばならない、というのがチョン氏を“従北”に仕立て上げる彼らの論理だ。国家保安法に違反しないためには、北朝鮮の国旗を胸に付けた状態で、キム・ジョンイル委員長を罵ることでもしなければならないというのか。

 南と北、いずれにも属さない「ザイニチ」なだけ、と自らを語るチョン・デセ選手に、法的処罰を云々してどちらか一方を選択しろと強要する人々がいる。彼らの根拠が、他でもない国家保安法であることが明らかとなった。退場しなければならないのはチョン・デセ選手なのか、でなければ国家保安法なのか。







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2010年のワールドカップサッカー予選、対韓国戦でプレーするチョン・デセ選手(09年、ソウル)

 在日コリアン3世のサッカー選手、鄭大世(チョン・デセ)氏をめぐり韓国内で露骨なバッシングが起きています。しかも、「従北騒動」という赤狩り攻勢の一環として展開されているだけに、執拗かつ悪質です。彼は今年から韓国のKリーグでプレー(所属チームは水原サムソン)していますが、そのオールスター競技の選手投票"
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韓国で何を言われようがサッカーで活躍し




うるさい人たちをを見返してやればいいさー