民主主義が勝つ(笑)

2025年4月27日   田中 宇

トルシ・ギャバード諜報長官が率いるトランプ政権の米当局が、米国の選挙で使われる電子投票機を調べたところ、投票結果を歪曲して選挙不正をやれるよう、外部から電子的に侵入(ハッキング)しやすい状態で、投票機の不具合が長年放置されていたことが正式にわかった。
この事象は20年ほど前からオルトメディアなどによってたびたび指摘され、私も何度か記事にしてきたが、マスコミ権威筋や従来の米当局は、この件を陰謀論・妄想扱いして調査是正しなかった。
Tulsi Gabbard Drops Two Huge Bombshells
ずっと続く米国の選挙不正

その結果、2020年の大統領選挙で、電子投票機のハッキングと、コロナ蔓延を口実にした(投票を偽造しやすい)郵送投票制度の広範な導入により、本当はトランプが再選されたのにバイデンが勝ったことになる選挙不正が行われた。
それまで4年間の政権でトランプは、米国と世界に覇権を行使してきた諜報界やエスタブ勢力(マスコミ権威筋、リベラル派、DS)の支配体制を壊そうとした。トランプの人気が維持されていたので、DS側は選挙不正を挙行してトランプの再選を防いだ。
不正に気づいたトランプ支持者たちが抗議行動を起こしたが、支配側はこれを逆手にとって2021年1月6日の「議事堂選挙事件(J6)」を誘発し、トランプ側に「反乱罪」や「偽ニュース流布」などの罪をなすりつけた。
米大統領選、裏の仕掛け

2024年の米大統領選挙では不正が行われず、民主党のハリス候補が惨敗してトランプが返り咲き、諜報界はギャバードらによって再編されてトランプの傘下に組み入れられ、今回の投票機不正体制の捜査が始まった。
同時期に、トランプ支持の共和党が多数派を占める米議会は、米連邦の選挙の投票時に米国民であることを示す運転免許証などのID提示を各州が投票者に義務づける法案を可決した。
House Passes Bill Requiring Proof Of Citizenship To Vote

外国人が投票できないようにする制度は、民主的な国家が当然持っているべきだが、米国にはその制度がなく、違法移民など外国人が投票できるようになっていた。
米民主党は15年ほど前から、中南米などからの違法移民が米国に入ってくることを事実上奨励し、民主党傘下のNGOなどが違法移民の世話をしつつ民主党に投票するように促す仕掛けを裏で作り、得票率を5%近く押し上げてきた。
これは巨大な選挙不正だったが、多くが民主党支持である米マスコミは不正を黙認し、共和党側の指摘は妄想扱いされてきた。
今回トランプの返り咲きで、ようやくこの不正が是正され始めている。世界的な民主主義の模範と喧伝されてきた米国の実体は、かなりお粗末だ。
移民危機を煽る米国政府

トルシ・ギャバードの主導でトランプの敵から味方に転向した米諜報界は、過去の諜報界による犯罪である1963年のケネディ大統領暗殺事件の再調査なども始めている。
諜報界などエスタブ勢力は、自分たちの犯罪を指摘する説に「陰謀論」のレッテルを貼って禁止(それを指摘すると権威筋になれないという抑止策)してきたが、陰謀論の中には事実が多く混じっている。
諜報界の世界支配を終わらせる

第二次大戦後、米国と世界の権力・覇権を握ってきたのは米政府(大統領や連邦議会)でなく、米(英)諜報界だった。諜報界は従来、世論操作や善悪歪曲、自分たちに逆らう政治家や言論人をスキャンダルや暗殺によって潰すなど、政治家や権威筋が諜報界の言いなりになるように仕向けてきた。
トランプやギャバードは、こうした諜報界の隠然とした権力(覇権)を壊そうとしている。ギャバードの傘下には諜報界の内部を捜査する組織が作られ(民主党や英国などの傀儡として)政治的な動きをする要員を見つけ出して排除・抑止・有罪化しようとしている。
US Spy Chief Gabbard Starts Task Force To Investigate Intelligence Community

ギャバードは最近、トランプ政権を不利にして民主党を有利にする情報をマスコミに漏洩(リーク)して報道させた諜報界の2人の要員を訴追するよう司法省に要請した。
諜報界は2015年にトランプが立候補して以来、トランプを不利にして民主党を有利にするリークを続けてきた。それ以前から、諜報界はマスコミへのリークを使って、米国や同盟諸国の政治を自分たち(英国系)に都合の良いように動かしてきた。トランプ政権は、そうした諜報界の政治活動を禁止しようとしている。
DNI Tulsi Gabbard making 3 criminal referrals to DOJ for alleged leaking
Gabbard Asks DOJ To Prosecute 2 Alleged Leakers

これはトランプが、諜報界を「反トランプ親英国系」から「親トランプ反英国系」に変えて「トランプ独裁」「トランプ覇権」を作ろうとしているだけでないか??。トランプは今でもマスコミから極悪に描かれているので、そう考えたくなる人が多いはずだ。
米国(北米または南北米州)は、トランプ独裁になるかもしれない(民主党やリベラル派が「リベ全」化して自滅したので)。だが世界は、トランプ覇権になるどころか、逆に米国覇権そのものが解体していく。トランプの世界戦略は「隠れ多極主義」だ。
トランプの隠れ多極主義

トランプは、諜報界(英国系)が米国と同盟諸国の政治を牛耳って単独覇権を維持してきた政治体制を壊そうとしている。トランプは、プーチンのロシアや習近平の中共やモディの印度を強化する策を展開している。トランプ(やプーチンや習近平やモディ)の傘下で、世界は多極化する。トランプが諜報界を抑止するほど、多極化が進む。
Trump’s new plan: No free trade without free speech… UK freaks out

トランプが次回2028年の大統領選に出る可能性が強まっている。「MAGA2028」の帽子も発売した。米憲法では、大統領は不連続でも2期8年までしかやれない。
トランプは、2028年の選挙でバンスが大統領、自分が副大統領として当選し、就任直後にバンスが辞めて自分が大統領に昇格する説を否定していない。「それも一案だが、他にも案がある」「米国民がもう1期やれと言うなら(法的な抜け穴を使って)やる」と言っている。
ほらみろ、トランプは法をねじ曲げて権力にしがみつく独裁者じゃないか。トランプ嫌いの人々が早速動き出す。しかし、選挙不正をやる民主党と、やらないトランプの、どちらがましなのか。
Trump Says He Is 'Not Joking' About Running For 3rd Presidential Term

トランプは、民主党が作った投票機やID無確認の選挙不正体制を破壊している。危険な妄想屋は、私でなく、トランプ敵視の妄想を続けるリベラル派やマスコミ権威筋(うっかり英傀儡な人々)だ。
マスコミやリベラル派は「トランプはウソつきだ」と喧伝してきたが、実のところウソつきだったのはマスコミやリベラル派の方だった。今でもマスコミを軽信し続けるリベラル派。自分の頭で考えず、危ないワクチン連打して、無根拠な温暖化人為説を信じてる。「欧州は極右に政権取らせちゃダメだ」と言って民主主義を踏みにじる。
Trump Puts The System On Trial

現時点の私の見立てでは、トランプは次期政権でバンスの副大統領になるが、バンスは辞めず、トランプは副大統領として働き続ける。
トランプ陣営の目標は、世界の多極化と、米国を米州(北米もしくは南北米州)の極として機能させることだ。トランプ自身が大統領になる必要はない。今後の4年間でバンスの技能が上がるなら、若いバンスが2029-2037年の8年間、大統領をやるのが良い。
How Trump could be president until 2037 due to a simple loophole in the Constitution

ロシアでは、2000-08年に大統領だったプーチンが、2008-12年に側近のメドベージェフに大統領をやらせて自分は首相をやり、2012年に大統領に戻るかたちで3選禁止の憲法を迂回した。
トランプ3期目の策略はプーチン方式に似ている。トランプもプーチンも独裁者だって??。いやいや、2人とも選挙で勝って再選されている。
マスコミ権威筋やリベラル派はプーチンを極悪視し、ウクライナのゼレンスキーを支持してきた。しかし、プーチンは民主的な選挙で連勝している一方、ゼレンスキーは昨年6月に大統領の任期が切れたまま、戒厳令を盾に選挙をやっていない。
ゼレンスキーは、大統領選挙をやったら負けてしまうのでやれない。選挙をやらず、勝てない戦争を続けて国民を死なせていくしかない。民主主義の観点で見ると、プーチンが正しく、ゼレンスキーは悪である。

とはいえトランプもプーチンも、選挙をやれないゼレンスキーが戦争をやり続け、トランプの米国は怒ってウクライナ支援をやめて離脱し、英仏独EUがその後のウクライナ戦争を受け継いで自滅し、英国系の西欧が没落して米国と世界が多極化していくことを望んでいる。
ウクライナで選挙をしたら、次の大統領(ティモシェンコとか)はロシアと和解してしまう。それだと英国系の没落が進みにくい。
マスコミ権威筋やリベラル派(英国系)がゼレンスキーを支持支援し、プーチンやトランプを敵視するほど、英国系が好む米欧覇権体制が自滅していく。多極派(やリクード系)が考えるシナリオはすごい。
英欧だけに露敵視させる策略

トランプはウクライナの資源類の利権を狙ってるじゃないか。やっぱり強欲で極悪だよ・・・。そのとおり。トランプは、自らを強欲に見せ、多極派の本質を隠す目くらましに使っている。うっかり英傀儡たちは、どこまでも軽信させられる。
トランプは、ゼレンスキーが資源協定を結ぶことを了承しそうになるたびに、話を覆して結ばせず、ウクライナ戦争の継続と米国の離脱に持っていく。トランプの真の目的は、ウクライナの利権をもらうことでなく、英欧を自滅させて世界を多極化することである。
ゼレンスキーを騙し討ち

イスラエル(リクード系)が米諜報界を乗っ取るために誘発した911事件以来、米諜報界は英国系とリクード系が暗闘してきた。トランプはリクード系と組み、英国系を潰している。(イスラエルは労働党が英国系で、リクードが反英。労働党系は弱体化した)
だとしたら今起きているトランプ革命は、リクード系が英国系を潰して「イスラエル単独覇権体制」を作ろうとしているのでないか。そういう仮説も成り立つ。
パレスチナ抹消に協力するトランプ

しかし現実は911以来、リクード系が英国系を押しのけて米諜報界を乗っ取るほど、米国の覇権が自滅し、世界の多極化が進み、イスラエルは世界覇権でなく中東の覇権国(イスラエルとアラブ、イラン、トルコが共存するアブラハム合意体制)になっていく。
911以前、米諜報界は、英国系と隠れ多極派(ロックフェラーなど)が暗闘しており、多極派は米中国交正常化や冷戦終結(米ソ和解)を実現したものの、米単独覇権は崩れず、諜報界は英国系が強いままだった。
そこで多極派は、イスラエルで台頭したリクード系を(911誘発で)米国に招き入れ、イラク戦争など、米覇権を自滅させる策をリクード系(ネオコンなど)にやらせた。
イスラエルの拡大

リクード系は、単独覇権を乗っ取るつもりが多極派に騙されたのか、それとも最初から多極派と組んで米覇権の自滅に加担したのか。そのへんは不明だ。どちらにせよ現実は、米単独覇権が自滅させられ、多極化の仕上げとしてトランプがイスラエルを中東の覇権国に押し立てている。
2020年の米大統領選でトランプが不正に落選させられたのも、リクード系や多極派の意図的な謀略だったのかもしれない。トランプが下野させられていた4年間にウクライナ戦争が起こり、非米側の結束や英欧の自滅など、多極化の流れが加速した。
この4年間に英国系は弱体化し、今回トランプは諜報界をめぐる戦いで英国系に快勝できている。1期目の苦戦と大違いだ。2020年に続投していたら、ずっと苦戦していたかもしれない。
米国の中東覇権を継承するイスラエル

欧州では、既存の英国系リベラルエリート支配が崩れ、ドイツのAfDやフランスのルペン派など「極右」が民主的に強くなっている。
いずれ、極右がリベラルを押しのけてEUを乗っ取り、欧州の与党になって支配する。フランスではルペンが有罪にされて大統領選に出られなくなった。ドイツではエリート与党がAfDを全力で阻止している。リベラル支配に反対する言論は「危険な思想」として取り締まられる。
だが、それらの非民主的・リベラル全体主義なやり方は、いずれ選挙で敗北し「極右」が民主的に権力を取っていく。
AfD Is Now Germany's Most Popular Party For The First Time Ever As 'Ban' Efforts Escalate

ルーマニアでは「極右」で親露・反NATOなジョルジェスクが勝った昨秋の大統領選挙(1回戦)が、憲法裁判所の判決で無効にされたが、4月24日の別の判決ではジョルジェスク勝利が有効とされた(憲法裁の判決を覆したのでなく別の裁判として)。
すったもんだしているが、いずれルーマニアの大統領は「極右」で親露なジョルジェスクになる。ドイツもフランスも、親露で反NATOな「極右」が政権を取っていく。
‘Legal chaos’ as Romanian court rules against annulment of presidential vote
Cancellation of Romania’s presidential election overturned

従来「民主主義の戦い」といえば、極右とか全体主義の独裁者による支配を、左翼やリベラル派の市民運動が打ち破るのが「勧善懲悪」だった。
しかし今は正反対で、左翼やリベラル派は、危険なワクチン強要や人為説妄信、言論抑圧などの極悪をやりまくる「リベラル全体主義(リベ全)」になっている。リベ全の大間違いに気づいた人々は「極右」を支持し、今やAfDはドイツで最も人気がある政党だ。
リベラル全体主義・リベ全の強まり

リベ全は独裁勢力と化し、民主的に台頭する「極右」を弾圧するが、いずれ民主主義が勝ち、英国系のエリートは失権する。欧州は、親露で反英系で「極右」な地域として、多極型世界の一翼を担う。米国もトランプ革命によって、親露で反英系で「極右」な地域になっている。
いずれ民主主義が勝つ。しかし、既存の常識とは逆のシナリオで。だから(笑)と題した。この流れも、リクード系や多極派が考案したシナリオかもしれない。(笑)。

 

田中宇のツイッターが増加抑止監獄に入れられている??

2023年3月28日   田中 宇

私のツイッター <URL> は昨年から、ツイッター社が問題視する登録者たちを隠然と抑止する「見え方操作策」(visibility filtering)の一つとおぼしき「フォロワー増加抑止監獄」(growth prison)に入れられている疑いがある。それまで何年間か一定の速度で増え続けてきたフォロワー数が、昨年後半から29700人前後で増えなくなっている。先月、ウクライナ戦争など国際政治経済について鋭く分析している米国のブログ「アラバマの月」 <URL>が、フォロワー増加抑止監獄に入れられていたと書き、それが私自身の状況に似ていたので、自分も「囚人」かもと思った。 (THREAD: THE TWITTER FILES PART TWO. TWITTER’S SECRET BLACKLISTS

ツイッターやフェイスブック、グーグル、マイクロソフトなど米国ネット大企業は「米覇権派軍産マスコミ権威筋WEF米民主党ネオコン左翼リベラル複合体」(造語しました、笑)の一員であり、彼らが運営するSNSや検索エンジンは、複合体が敵視する、コロナ・ワクチン懐疑論者、温暖化懐疑論者、ウクライナの情報歪曲指摘者、米トランプ支持者など(総称すると「草の根右派」か?)の言論行動を数年前から抑止している。 (Twitter Files part two reveals 'visibility filtering' used at highest levels to 'suppress what people see'

リベラルから草の根右派に転向した億万長者イーロン・マスクは、ツイッターを買収した後、ツイッターがリベラル複合体の一員として草の根右派の言論発信を抑止してきたことを書いた社内文書の束「ツイッターファイル」を公開した。ツイッターは、草の根右派人士のアカウントに対し、ツイートを表示しない、トレンドに乗せない、検索結果に出さない、フォロワー増加を抑止するなどの抑止策をとっており、それを社内で「見え方操作策」(visibility filtering)と呼んできたことが、昨年12月初めのツイッターファイルで明らかになった。 (左派覇権主義と右派ポピュリズムが戦う米国

これに対して「アラバマの月」の著者が、自分のツイッター <URL> もフォロワー増加を抑止される監獄に入れられていると指摘した。アラバマの月のツイッターのフォロワー数は19500前後で監獄に入れられて増えなくなり、監獄入れしたのでないかと懸念を表明したら再上昇して47450まで増えたものの再びそこで止まり、また指摘したら増加を再開したという。今は52000ほどになっている。発信を続けるアカウントは、増加率がまちまちだがフォロワーが増え続ける。同じ調子で配信を続けているのに、注目を集めるようになったら増え方が急になるどころか逆に増えなくなった場合、ツイッター社によって増加抑止監獄に入れられている可能性がある。とくに前述した草の根右派系の言論発信の場合、その疑いが濃い。アラバマの月は国際政治経済に関する秀逸なブログで、リベラル複合体のインチキをたびたび指摘してきた。ツイッターなど複合体当局から政治犯扱いされ抑止されても不思議でない。 (Twitter Censorship And The Crapification Path Of Social Media

アラバマの月ほど秀逸でないが、私も似たような感じの存在だ。扱っている話の分野も似ている。2月初めにアラバマの文書を見て、自分も上昇監獄に入れられているかもと思った。すぐにそれを表明しようかと思ったが、もともとSNSがそういうことをするのは不思議でないし、意地悪な読者から「君の発信はそんなレベルじゃない。妄想を書きすぎて人々に飽きられただけ。フォロワー増やしたいなら素直にそう言いなよ」とか言われそうなので、ネット言論に関する他の解説と抱き合わせて小話として使うぐらいかなと思い直した。しかし、その後も全然増えないので、やっぱりおかしいなと思い、今回の記事の書き出しの小話として使うことにした(小話のわりに長いけど)。 (Twitter Files Show How The Deep State Conquered Social Media

私は20年ぐらい前からネットで抑止されている。私を誹謗中傷する掲示板がいくつもあったし、妄想とレッテル貼りされるわりにはネット上の記事の剽窃(無断コピペ)も多かった。以前はグーグルでの評価が高かったが、コロナ発生あたりから、グーグルの検索結果に出ないものが増えた。私の無料記事の題名を検索しても、出てくるのは私の記事でなく、私の記事を剽窃した誰かのブログだったりした(阿修羅には無料記事の転載を了承)。グーグルに抑止されていたわけだ。不徳のいたすところ・・・というより、わざわざ抑止の手間をとっていただけるなんて光栄です、みたいな(笑)。そのうちにマスコミの情報歪曲の方がどんどんひどくなり、向こうが勝手に自滅して、こっちは相変わらず細々と記事を書いている。いつの間にかボロクソ言う人の方がいなくなっている(最近はAIがリベラル複合体の発信者として登場したが)。複合体様たちのおかげで、権威がない方が楽しく生きていけることを発見した。良い。権威を持つとそれを失うのが怖くておかしくなる。SNSに頼るのは言論人の安全保障上間違っている。htmlファイルを自分で書くのが確実だ。ツイッターよりメール配信の方がましだ。

アラバマは、上昇監獄に入れられているみたいだとツイッターで表明したら(仮)釈放された。これは「ツイッターはイーロン・マスクの支配下になったのに何故か草の根右派の言論を抑止し続けている。なぜなのか?」という疑問の答えにもなりうる。マスクの買収後、ツイッターを支配していた左翼リベラルの人々が辞めたが、彼らは辞める前に自分らが作った抑止対象のブラックリストの多くを削除廃棄して、ツイッターが誰を抑止していたのかわからないようにした。新参のマスク陣営は、草の根右派の政治犯たちを釈放しようと思っても囚人名簿がないのでやれない。自分が囚人扱いされてるかもと思った人が、そう表明しないと釈放されない「申告制」になっている。慎ましさを捨てて表明しなさいというわけだ。それで、今回の記事の題名になった。 (‘Visibility Filtering’: Musk’s ‘Twitter Files’ Reveal How Top Execs Misled The Public About ‘Shadow Banning’

ツイッターは2006年の設立当初、イランやアラブ、ロシア、アフリカ中南米など今で言う「非米諸国」で、米イスラエルの軍産複合体が、地元の反政府市民運動を扇動して政権転覆を誘発するための「うわさ拡散装置」の機能を持っていた。元のツイートを消してしまえば、反政府のデマを誰がどう拡散したのかわからなくできる。1997年からネットで執筆していた私は、2010年にツイッターで配信開始したが、考えたことを短文で配信するとそこでガス抜きされて頭が満足してしまい、深くて長い分析記事が書けなくなるので、間もなくツイートしなくなった。しばらく放置した後、直接に文書を書いてツイートするのでなく、自分が書いてウェブで発信した無料記事を告知するツイートだけにして再開した。 (Latest ‘Twitter Files’ reveal secret suppression of right-wing commentators December 8, 2022

▼米中で対照的なAIの行方

マスコミとSNSなどネット大手は、人々に巨大なウソを信じ込ませる。新種の風邪だった新型コロナの危険性を誇張して人々に恐怖を植え付け、その結果、都会の電車内でマスクを外しても大丈夫ですが自己判断でと日本政府が言っても、ほとんどの人々が電車内でマスクをし続けている。「もう誰もコロナなんか信じてないよ。マスク着用の理由は社会的圧力だけだ」と偉そうに言う人がいるが、私の観察ではそうでない。社会圧力半分、マスコミ軽信の結果の恐怖心が半分だ。人々の多くは、自分の言動の源泉が何なのか考えてない。多くの人がコロナの誇張を軽信したままだ(ワクチンの危険に気づいて2回とか打った後に怒り出す人はやや増えたが)。人々は簡単に延々と騙される。温暖化してないのに温暖化対策とか。ウクライナは勝たねばならないんだとか。銀行危機が悪化するのにもう危機は去ったとか。大規模な情報詐欺は、25年ぐらい前から幾何級数的に強まっている。今の人は皆すごく騙されている。昔は良かった(爺)。 (Chinese Companies Dominate Among Global 

騙しの構図を指摘する人は言論抑止され続ける。ネットで有名になりたいなら抑止される側になってはならない。リベラル複合体が何を望み、何を禁じているかを把握することが必要だ。騙される側でなく、騙す側に入れてもらうんだ・・・。しかしあらかじめ書いておくが、リベラル複合体の体制(=米国覇権)は崩壊しつつある。沈没しつつあるタイタニックの甲板で、どう踊ったら他の乗客たちに称賛されるかを考えている乗客、みたいな。自分が乗ってる船が沈没しかけていると感じても深く考えないようにする。甲板上のコミュニティでのけ者にされるのが嫌だから(タイタニックのたとえも米国流だけど)。 (Social Media is a Major Cause of the Mental Illness Epidemic in Teen Girls. Here’s the Evidence) (ChatGPT, the almighty AI, is a neoliberal college graduate

これからのネット言論界(米国側)は、人間でなくAIが発信者として台頭していく。ネット言論界のロボット戦士であるAIは、マルチタスクなので一騎当千だ。喧伝されているAIは今のところ全て軍産リベラル複合体の道具だ。草の根右派の言論を徹底的に攻撃「論破」誹謗中傷するようプログラムされている。草の根右派の言論人がちまちま書いたブログは、すぐに数千人相当のAI戦士によって打破される。「人間(草の根)」の側は、政治犯として上昇抑止監獄に入れられたまま影響力を削がれ、連敗させられる。 (Google's New Bard AI Is Riddled With Political Bias) (In a SHTF Situation Your Worst Enemy May Not Be Human (The threat of A.I. is real, the question is how do we protect ourselves from it.)

AIはプログラミングもうまいから、ハッカーとして草の根右派のサーバーに無限回の攻撃を仕掛けてダウンさせる。そのうち本来の意図を超え、国家や企業のサーバーもダウンさせられる。AIは、音声も動画も本物っぽく作れるようになるから、人間のふりをしてユーチューブやウェブのシンポジウムに出てくる。多くの人が影響され、世の中の言説が複合体の側に偏向してどんどん陳腐な頓珍漢になっていく。マスコミやネット業界で働く人々自身がAIに代替されて失業する。やくざの下っ端(や管理職)はかわいそうだ。人々の多くは、AIと人間の区別もつかないまま軽信させられ続ける。ヒトは間抜けだ。AIは絶対的に賢い。すでに事態はジョージ・オーウェルの1984を超えている。 (Will AI Go Rogue?) (OpenAI CEO Sam Altman And 'Father Of China's Great Firewall' Sound Alarm Over Artificial Intelligence

しかし、こうした「甲板上のコミュニティ」から少し視野を広げると、複合体が支配する米国側は全体として自滅しつつある。ネット言論界は、米国側だけの話だ。中国など非米側は別の世界を生きている。AIの技術はすでに、米国側より中国の方が進んでいる。中国のAIは、中国共産党の忠実なしもべだ。中国では、すべてが中共の言いなりになるように組まれている。中国軍は国家でなく共産党の軍隊だ。銀行もマスコミも中共の道具だ。習近平以前は自由な企業活動が許され、中国のネット企業の中には、中共よりも米国の軍産リベラルと親しくするものがあったが、その筆頭だったアリババのジャック・マーは習近平に制裁され、1年間外国で反省したのちに先日帰国を許された。中国が米国に政権転覆される恐れはもうない。中共はAI技術を開発する際、AIが中共に忠誠を誓い続けるように設定し、監視し続けている。そこが一番大事だ。 (China dominates global tech race - report) (Dystopian Artificial Intelligence Is Not Near, It Is Already Here

米国側(米欧日)のAIは、今のところ軍産リベラル複合体の独裁強化の道具だが、この複合体は自滅的・隠れ多極主義的なところがある。草の根右派との闘争も、これまで複合体による独裁に気づかなかった人々を気づかせる効果がある(ジェンダーや人種関連などインチキな覚醒運動をやって、覚醒運動の背後にいる複合体の存在を人々に勘づかせるとか)。米国は、国内政治の乱闘が続いて(いったん)自滅していくように設定されている。AIは、この乱闘に拍車をかけ、自滅を前倒しする役回りだ。 (What ChatGPT And DeepMind Tell Us About AI) (The World Economic Forum's 'AI Enslavement' Is Coming For You!

中国のAIは中共を強化する。米国のAIは米覇権を自滅させる。そのようにプログラムされている。中共は独裁国家の支配者として「ふつう」のことをやっているだけだ。中国がとくに巧妙なのでなく、米国が意図的に大馬鹿なだけだ。それが多極化の本質だ。私をあざ笑うなら3-4年待った方が良い。そのころまでに事態が顕在化する。 (Free Speech Is Futile: Gates Goes Full 'Borg' On AI Censorship