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【前置き】(面倒なる方は、飛ばして読むも可 笑)
読者諸賢には、しばし異國の事を論じるに於いての寛恕を乞わん。
時は17世紀、フランス由来の啓蒙思想に侵されつつあったイングランド。
後にルソーに代表される左翼思想(理性万能思想)へと進展するこれらの思想を敷衍し、君主主権論へと発展させていったトマス・ホッブズは、悪名高き『哲学者と法学徒との対話』をものし、既に安らかな死を迎えていたライヴァルたるコモン・ローの大家、エドワード・コーク卿を論難するという、死者に鞭打つ卑劣を堂々とやってのけました。
しかし、これに敢然反論を加え、先達たるコーク卿の論を守った者こそ、マシュー・ヘイル卿です。
ヘイルの反論により、一見、国王を崇敬すると見せかけ、その実イングランドの法を破壊する君主主権を唱えるホッブズの論は四分五裂に粉砕され、以後、イングランドにおいて、今に至るまで、忌まわしき「主権論」なるものが主流となることは、憲法学界においてもありませんでした。
さて、時は巡り、21世紀の我が皇國においては、前世紀よりのルソーの禍毒蔓延を迎え、口に天皇・皇室への崇敬を唱えども、その行為の実はホッブズやロック、ルソーの弟子たる主権論を公然と唱える者が、まるで夏に湧く蠅の如く跳梁跋扈したる事実も、諸賢の知るところであります。
彼らのものする現代日本版『哲学者と法学徒との対話』に公然と反駁、これを天壌無窮の皇統と万古不易の國體の護持の為、粉砕して跡形も無からしめんとする筆者は、浅学非才ながらもその任に当たらんと欲するものであります。
以下、現代日本の有象無象のホッブズの蠅どもに捧げる(笑)、現代日本版『哲学者と法学徒との対話』への反駁。ホッブズの蠅どもの論に反駁すべく、その形式も、蠅のものする対話形式をパロディしてお送り致します。ご笑覧あれ。
願はくは、皇祖皇宗、我らの父祖たる八百万の神々、我が筆を守りて、その意を思う存分尽くすべくはかり給はんことを。
すめらみこといやさか。すめらみくにいやさか。
続きはこちら→ 真正護憲論(新無効論)Q&A『法律家と学生の対話(1)』