本日は仕事納めでした。今年中の当直・待機業務はすでに終わっていますので文字通りの仕事納めということになります。
そこで今年1年の仕事内容を手術症例を中心に振り返っておきたいと思います。今年はお正月に胎胞脱出の治療的子宮頚管縫縮術を行ったのが仕事始めでした。そして本日午後の緊急帝王切開が仕事納めでした。
今年は周産期・婦人科悪性腫瘍の手術を中心に担当してきました。その分、良性疾患の手術は開腹例も腹腔鏡例もあまり関わることはありませんでした。
今年度は胎胞脱出例の治療的子宮頚管縫縮術の件数が大きく伸びているのが特徴的でした。他県からの紹介例も多かった印象です。
執刀医として手術を行ったのは243例(前年216件)(流産手術・人工妊娠中絶を除く)でした。
子宮頸癌(広汎子宮全摘・広汎子宮頚部摘出):13件(前年17件)
子宮体癌(リンパ節郭清を伴う根治手術):26件(前年30件)
卵巣癌(リンパ節郭清を伴う標準術式):21件(前年15件)
その他悪性腫瘍:1例(前年0件)
リンパ節郭清を行わない縮小手術を行った悪性腫瘍例は以下の術式の中に含めました。
子宮頚部円錐切除:4件(前年10件)
腹式子宮全摘:6件(前年5件)
膣式子宮全摘:4件(前年6件)
子宮脱根治術:2件(前年2件)
子宮筋腫核出:13件(前年9件)
卵巣腫瘍核出:3件(前年11件)
付属器切除:5件(前年0件)
帝王切開(予定・緊急の合計):120件(前年98件)
治療的子宮頚管縫縮術:16件(前年6件)
予防的子宮頚管縫縮術:5件(前年5件)
妊娠子宮摘出術:2件(前年1件)
人工羊水注入術:2件
手術の助手として携わった手術件数は不明ですが、きっと月に1~3件しかなく、手術の助手としての参加は昨年に比べて激減しました。糸結びをしていた記憶があまりないので間違いないと思います。
きっと部長が復活し若手の婦人科良性疾患の手術に助手として参加し指導してくれているのが大きいのだと思います。
産科部門では分娩数600例を超えた通常の分娩立ち会いのほとんどの例を若手が担当してくれるので、私はハイリスク例とどうしても人手がない時のみの立ち会いとなりました。
正常分娩:2例
鉗子分娩:3例
吸引分娩:1例
骨盤位分娩:1例
双胎分娩:4例
今年もまた医療事故は1例も経験しませんでした。自分なりに結構頑張った1年だったのではないかと思っています。来年もまた1年間医療事故なく診療に携わることが出来ることを願っています。
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