平沼赳夫メール通信 :「皇室典範」拙速な改変論議に反対する | 護国夢想日記

護国夢想日記

 日々夢みたいな日記を書きます。残念なのは大日本帝国が滅亡した後、後裔である日本国が未だに2等国に甘んじていることでそれを恥じない面々がメデアを賑わしていることです。日本人のDNAがない人達によって権力が握られていることが悔しいことです。

明日は「建国記念の日」です。
各地で奉祝式典が開催されます。
ご家庭や職場等で国旗を掲揚し、
国民こぞって日本の建国をお祝い致しましょう。

平沼赳夫メール通信 2月10日号

■「皇室典範」拙速な改変論議に反対する


世界に現在約200国ある独立国のうち、45の国が君主制をとっています。
日本は、「万世一系」の皇室をいただいている世界でも類を見ない歴史と伝統を有する立憲君主国です。


125代、ニ千年以上、男系の血統を護持し続けている君主国は、日本以外にはどこにも存在しません。祖先が守り続けてきた日本の万世一系の歴史こそまさに『世界の至宝』です。

どこの王家・王室においても、女王の夫君が女王の父方の直系男子でない限り、お二人の間に生まれた王子が即位すると、女王の父方の血統から、夫君の血統へと王統の交代が行なわれたと認定されます。


例えば大英帝国においてチャールズ皇太子が即位されれば、エリザベス女王まで続いているウィンザー朝(1901~1917まではサクス=コバーグ=ゴータ朝、1917に改称)が途絶え、女王の夫君のエディンバラ公爵フィリップ・マウントバッテン殿下の血統へと王統が交替して、マウントバッテン朝が始まることになります。

現在安定した皇位継承が論議され、女性宮家創設や女系天皇容認なども検討されているようですが、まず大前提としてわが国の歴史と伝統を踏まえ、男系を維持し続ける方法を検討すべきです。

幸いにも秋篠宮悠仁親王殿下が御即位されるまでには、まだ時間があります。女性宮家創設、女系天皇容認を急がなくとも、男系を残す方法がないわけではないのです。

例えば戦後にGHQ(連合国司令部)によって皇籍離脱させられた11宮家があって、男系が続いているお家がまだいくつかあります。これらの旧宮家の皇籍復帰もひとつの方法です。

平成17年に小泉首相の私的な諮問機関でしかない有識者会議の吉川弘之座長は、皇族や政治家の関与を一切否定し、『歴史は我々が作っていく立場で検討する』と述べています。


このとき三笠宮寛仁殿下が示された『世界に類を見ない我が国固有の歴史と伝統を平成の御世でいとも簡単に変更して良いのかどうかです。


万世一系、125代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代・神武天皇から連綿として一度の例外も無く、「男系」で今上陛下迄続いて来ているという厳然たる事実です』というご指摘とご懸念についても、『それでどういうことはない』と発言していますが、実に不遜なことである存じます。
 

安易な女系天皇容認・長子相続優先などは、我が国の歴史の連続した流れを断ち切ることに繋がります。我々の祖先の守り続けてきた伝統を、現在だけの価値観で否定し破壊することは、断じて許されることではありません。後世の日本と日本人ためにも決して認めるわけには参りません。

また皇室の問題を、一部の報道機関などが浅薄な世論調査などのパーセンテージによって論ずる姿勢も不見識極まりないことだと思います。文化や伝統は、守り受け継ぐものであり、多数決の論理で安直に、否定し改変すべきものではないと存じます。
 

当たり前のことですが皇室にかかわることを、決して政争の具にしてはなりません。しかし現在の価値観だけに基づいた皇室典範に係わる結論ありきの議論や特定の意見以外を、封殺しようとする可能性があることこそが懸念されます。
 

安易で拙速に過ぎる女性宮家創設論議や皇位継承論議に強く反対すするとともに、神代から今日まで繋がる皇室の長い歴史と伝統に基づいた見識ある十分な論議が尽されることを強く求めます。


たちあがれ日本 代表 平沼 赳夫