海老蔵 | サリーのブログ

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夢と笑いをふりまくサリーちゃんでありたいと願いつつ、
古今東西の芸術をこよなく愛する静かな酔っ払いです(^^
(でも声は大きい)


まだ歌舞伎が肌に馴染まずにいた頃、
あたしは役者の名前なんて覚えられませんでした。

代々継がれてきたものだから、
〇代目って付けないと顔も逸話もつながらない(笑)

でも不思議。

一度印象に残るとひとの記憶には焼き付きます。


歌舞伎関係でのあたしの先輩たちや友人知人は、
12~3年前、よくクチにしていたものでした。

「いやぁ~(^^ さすが団十郎!!」


苦労して苦労して市川の家と芸を守りつづけた真面目な団十郎を、
興行主も、裏方や表方のスタッフも、お客様も、
みーんな尊敬の目を輝かせながら温かく応援をしました。

愛されるオトコだなぁと思いました。

先代の尾上松禄(今の松禄のおじいちゃん)は相当の男っぷりだったようですが、
環境的に恵まれてはいなかった若かりし時分の団十郎を
支えてあげていたようです。
苦労人団十郎の芸は、努力によって磨かれて、
そして、ご自分が苦労した分を息子に託したのです。
親や親戚あってこその芸の世界。。
後ろ盾(先代・11代目団十郎)を早くに亡くした青年役者は
人間関係に揉まれ揉まれて過ごしたようです。
…団十郎がまだ海老蔵と呼ばれていた青年時代は、
どれだけ精進して名声を得たというのか。


最近のみならず、団十郎の息子は昔から残念がられておりました。

父が渡した沢山のものを、海老蔵という名前を、
まさかこんな世間を騒がせる報道に使わせるだなんて。。


団十郎はガンから甦ったわけだもの。
まだまだ、息子に団十郎の名前は渡す勿れ。


市川団十郎家は、オトコらしい役どころを演じる名門です。
暫、助六…
やんちゃをしようがオトコらしいという役が十八番ではないか!
懐深い男の魅力を舞台にだしてくれるお家柄ではないか!
正義の味方たる男を世の中に見せる役者が成田屋ではないのか!

海老蔵が愛される役者になるのはいつになるのだろう。

おじいちゃん(11代目団十郎)の七光りでもあったことを忘れちゃならねぇ。
真の「エビさま」ブームを作ったのはおじいちゃんなんだもの。
そのエビさまを受け継ぐ男だからとモテはやされているのを自覚すべきだ。


すべて勉強。まだまだ精進。