転職騒動 | サリーのブログ

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夢と笑いをふりまくサリーちゃんでありたいと願いつつ、
古今東西の芸術をこよなく愛する静かな酔っ払いです(^^
(でも声は大きい)

営業職に就きたいと思って就職活動をしたことがありました。

子供をひとりで育てるためには、
営業力を磨く必要があると思ったからです。

単なる印刷物デザイナーでは先が心配でした。


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2年半前、当時勤めていた会社を辞めることを前提に転職活動し、
エネルギーあふれる美しい女性社長が率いる、
ちょっと小さな人材派遣会社に営業職で採用されました。

会社の方針や、スタッフの方々に魅力を感じ、
社長とお話しするのが楽しいまま、面接を数回過ごしました。
(年齢は私よりも1歳だけ上ですが大変しっかりした方でした)


人材派遣で紹介された仕事に就いたことがないため、
(短期アルバイト的なものはありましたが)
社長に「それでは営業として中途半端になりますね」と言われました。


「では試しに派遣さんとして実際に働いてみましょう」
と、私は答えました。
「1か月だけ働いて辞めるのは自由だからね」
と、女社長は笑いました。


他社の派遣会社さんで登録したら、即、仕事が決まりました。


イラストレーターやフォトショップが使えて、CADも扱える。
Word、 Excel、Access、PowerpointなどのMS Office系ソフトもOK。
新卒で勤めた会社では役員秘書。
店舗開発系部署にいたり、社内インストラクター経験があったり、
はたまた、アメリカ留学経験があって特技が英語となると、
意外と派遣会社の営業さんには喜ばれました。
外国生活の中ではタイピング授業もあったわけなので、
ブラインドタッチは得意ですから…入力実技テストでも合格です。

派遣さんばかりのチームを部下として抱えていたこともあるので、
「上司の気持ちがわかります」というのも売り文句でした(笑)


ご紹介いただいたお仕事場のことを転職先の女社長に伝えました。

すると、
私が働こうとしている派遣先の社長さんとお知り合いだとのこと。
「とてもいい社長さんの、とてもいい会社よ~」と目を輝かせました。


へぇ~と思って、
何事もなかったかのように、私はまず勤め先の退職手続きをし、
お試し派遣さんをスタートさせました。
…2008年7月のことでした。


派遣先の会社があまりにも自分にフィットしたので、
そのまま「社員にしてください!」と懇願したら、呆気なく成功。
…2008年8月のことでした。


そして、内定が決まっていた派遣会社の女社長に、
正直にお断りのご挨拶へ伺うこととなりました。
「残念ですがご縁ですものね」であっさりと終わりました。


本当は、営業職に就きたかったのです。
それを目指した転職だったのに、営業で雇ってくれた会社を断りました。

おかしなものです。

悩んで悩んで悩んだくせに、
足を洗いたかったグラフィックデザイナーを選んでしまいました。

私のキャリアステップアッププロジェクトはあっという間に終わりました。


・・・・・
そうして迎えた2008年9月。


リーマンショックがありました。

人材派遣会社は滅多打ちでした。
派遣さんにも仕事がなくなっていきました。


私は、寸でのところで正社員化されていたのですが、
私の部署に、正社員の後輩は現れません。
歴の長い契約社員さんが「私も社員にしてください」と嘆願しましたが
もう受け入れ枠がないとのことで何度も断られる始末。
いまだに私の後輩は現れません。


私をそこに送り込んでくれた人材派遣会社は残念ながら
消滅してしまったのかしら?
会社にはやってこなくなりました。

私が内定をもらって、本当に勤める気だったあの派遣会社も、
社長が退任してよその大手さんに吸収合併されていました。


私は、営業職につく夢は叶わなかったけれども、
あの岐路で今の会社を選んでよかったなぁとしみじみと思いました。


当時は自分の身の振り方に相当悩みましたけれども、
やってみないとわからないことがたくさんあるものですね。

2008年の転職から私の人生が一転しました。