"一人でも多くの日本語を学ぶ学生に日本を経験してもらいたい"
今年の3月にカンボジアの日本語学校を訪れたS.A.L.の一人の学生の想いからこのExperience Japan Project (X project)は始まった
今回のプロジェクトでお世話になるタヤマ実践カレッジは、無料で日本語を教える学校である
今回私たちがカンボジアに来た
大きな目的は、タヤマ実践カレッジの学生と交流をすることであった
彼らとのフリートークの中で、特に印象に残った質問がある
「あなたは今までどこの国に行ったことがありますか?」
彼らのほとんどはカンボジアから出たことがない
つまりカンボジア以外の国の生活や文化を経験したことがない
「外国に行ってみたい」
「日本に1番行ってみたい」
「けど、お金がないから行けない」
彼らの言葉が私の胸に突き刺さり、
何とも言えない気持ちになった
私たちは旅行や留学等で外国へ比較的簡単に行ける環境にいる
大学生ともなればアルバイトでお金を貯めるなどして、すでにその経験をしている人も少なくないだろう
彼らの「外国へ行きたい」
と
私たちの「外国へ行きたい」
同じ言葉ではあるが、どこかで大きな壁のようなものを感じた
もう一度書かせて頂くと、
彼らの通っているタヤマ実践カレッジは、"無料"で日本語を教える学校である
せっかく日本語を学んでいるのに、日本に来ることが出来ない学生がたくさんいる
もちろんタヤマ実践カレッジ全体や、カンボジア全体を見てみると、一概にはそう言えないだろう
しかし、そのような学生が多いこともまた事実なのである
今回、そんな学生たちの生の声を目の当たりにして、自然と
日本に招待したい
日本を経験してもらいたい
と、強く願った
もしかしたら、これは私たちの自己満足なのかもしれない
と、時々考えることもある
しかし、彼らにプロジェクトの説明をしたときのキラキラしたあの笑顔を私はこの目で見た
"経験に無駄はない"
よく、こう言われるが本当のことだと思う
私たち人間は経験を通して、様々な世界を知り、様々な人に出逢う
それによって、多くのことが分かるようになる
そして、何かが見えてくるようになる
経験するということ。
それは人生においてかけがえのないことである
日本語を学ぶカンボジアの学生を日本に招待したとして、その経験が、いつか彼ら自身の将来やカンボジアの未来に繋がる日が来るのではないだろうか
たとえそれが可能性の話しであっても良いと思う
その可能性を信じて、あのキラキラした笑顔のために、今私たちにできることをしてみたいと思った
【文責: イベント局 3年 齋藤美花】
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