桜内文城オフィシャルブログ「みんなきさいや」Powered by Ameba -56ページ目

Paris

桜内文城です。
今週はOECDとIMFの共催の会議(Task Force on the Harmonization of Public Sector Accounting)に出席するため、パリに来ています。日本公認会計士協会に英訳していただいた「公会計概念フレームワーク」等の評判もよく、会議の議論でも相当の貢献ができたと思います。次回の会合(9月@ワシントン)では、特に上記概念フレームワーク等についてのプレゼンテーションをする時間をいただくことになりました。英訳自体はまだこなれていない部分も残っていますが、これから必要な修正等を行っていくことになろうかと思います。
また会議の後は二夜連続で財務省時代の同僚と食事をしました。フランス料理もワインもおいしく、また久しぶりに同期や先輩と会うことができて、楽しく充実した出張になったと思います。今日夕方の便で帰国の途に着きますが、それまで残りの会議日程においても積極的に議論に参加したいと思います。
それではまた。

ski?

桜内文城です。
このブログでも何度か書きましたが、昨年末来、体調不良が続いていましたが、完全復活まであと少し!というところまできました。体重もこの三ヶ月で5キロ減少しましたが、むしろベスト体重にまで戻ったという感じです。図らずも断酒(たまには飲む機会もありますが・・)が続いており、その意味でも体調は良いようです。
早いもので新潟の冬もこれで三度目です。本当は久しぶりにスキーにでも行きたいのですが。。ボストン時代には二日に一回は滑りに行ってました。今シーズンは仕事の関係で無理ですが、来シーズンこそ!と思っています。

著者として思うこと

桜内文城です。
今日は、アマゾンのある読者レビューについて著者として思うことを述べます。なお、その読者レビューはその後文章の一部が書き換えられていますが、その経過等についてはこちらをご参照ください。



この読者レビューをみて、本書「公会計:国家の意思決定とガバナンス」(NTT出版)を通じて著者として読者の皆様にお伝えしたかったことがきちんと理解されていなかったことがわかり、大変ショックを受けるとともに、また残念にも思いました。私の書き方に至らない点があったのかも知れませんが、実際に本書をよくみていただければ、上記読者レビューには事実誤認や誤解に基づく部分が多々あることがご理解いただけようかと思います。具体的には以下の通りです。


●一点目 「三、本書の本文にはまったく註がつけられていない。そのため、本書を研究書として読んだ研究者は、たちまち行き詰まってしまう。」とありますが、本書ではp. 40から始まってp. 216に至るまで、全部で21個の脚注をつけています。
●二点目 上記に続いて「299頁以降に参考文献一覧が掲げられているだけで、本書の本文のどの箇所と関連しているのか全然わからない。」とありますが、本書では、参考文献の本文への引用・参照方法として、社会科学系の英語論文で最も一般的なAPA(American Psychological Association)スタイルというものを採用しています。例えば、本書のp. 7では(神野, 2002, p. 102)とありますが、これは、(著者名, 発行年, 引用・参照ページ)を意味しており、巻末の参考文献一覧から他の研究者が検証できるようにしています。
●三点目 コメントの中ほどに「疑問なのは、どうして公的年金制度が終了するという前提を置かなければならないのか、という点である。本書ではこの考察がまったくないが、どうして避けているのだろうか。」とありますが、本書の同じページ(p. 292)の文章では、公的年金制度においても民間保険会社と同様の「標準責任準備金制度」を採用すべき旨を述べ、その場合、公的年金制度が終了するという前提(企業年金と同様の非継続基準)で責任準備金の計算を行うことになる・・という文脈となっており、「本書ではこの考察がまったくない」訳ではありません。そもそも本書のこの部分(付録3の最後の部分)は、単に責任準備金の測定方法という会計的な側面を補足説明しているにすぎないのであって、実際に公的年金制度を終了すべきか否かという問題とは無関係だということは、本書から自ずと読み取れようかと思います。



公会計という領域自体、まだまだ学問研究としては未発達であり、上記読者レビューをはじめさまざまなご意見があることは十分に承知しています。しかし、アマゾンのサイト上の読者レビューに対してコメントすることは不可能なので、ここで敢えて言わせていただければ、今回の読者レビューのように些か不注意な誤解に基づく無責任な書き込みのために、せっかく新書等を通じて公会計という新しい学問領域に関心を持ち、より専門的な本書にまで手を伸ばそうとしていた読者の皆様の気がそがれてしまうのは大変残念でなりません。
もしも本書にご関心を持たれた向きは、インターネット上のバーチャルな情報だけを鵜呑みにするのではなく、ぜひ書店で実際に本書を手にとってその中身を確認していただきたいと思います。専門的な研究書としても、あるいはやや堅めの経済書としても、読者の皆様のご期待に背かないものであると、著者として固く信じています。確かに、執筆の過程では時間的な制約や校正段階での不備等もありましたが、著者としては、腕も折れよとばかりに書ける限りの力を尽くして書き上げたつもりです。
とにかく著者としては、本書等を通じて我が国の財政のあり方に関する問題意識が一段と高まることを期待しており、本書がそのための前向きな議論のたたき台になるのであれば、これ以上の喜びはありません。読者の皆様の建設的かつ積極的なご意見をお待ちしております。



2005年2月15日 桜内文城

感謝御礼

桜内文城です。
もう少し頻繁にブログの更新をしたいと思っています。とは言え、仕事が忙しいとブログの更新が手につかず、風邪を引いたりして体調が悪いと時間はあってもパソコンに向かうこともできず・・。誰しも同じでしょうが、難しいものです。
年末以来、ちょこちょこっとした字数(2千~1万字)の原稿の締切にずっと追われてきたのですが、先程、一連の締切に終止符を打つ原稿を書き上げました。来月、週刊エコノミストにて掲載していただく予定のものです。
これまでいくつかの雑誌や新聞で拙著や私自身を紹介していただきました。週刊朝日、週刊現代、日経ビジネス、週刊東洋経済、週刊エコノミスト、東京新聞、朝日新聞などなどです。ときには掲載していただいたその日からアマゾンの売上げランキングが急上昇したりする場合もありました。公会計というマイナーな分野ではありますが、温かい目で迎えていただき、著者として感謝に耐えません。読者の皆様、本当にありがとうございます。m(__)m
それではまた近いうちに。

ほぼ?復活

桜内文城です。
実は約一ヶ月ぶりの更新です。この間、親知らず抜歯の後遺症(下顎の知覚障害)、右手首の腱鞘炎、そして流行り病のノロウィルスにまで感染し、辛く苦しい日々を送っておりました。途中、このブログを更新しようとしたところ、あの恐ろしい青い画面が現れてウィンドウズがシャットダウンしてしまうというアクシデントにも見舞われ、ここまで更新が遅れてしまいました。
まだまだ体調も万全とはいきませんが、ようやく復活してきました。仕事も遅ればせながら通常ペースに戻りつつあります。少しずつですが調子を上げていきたいと思っています。

「公会計」発売!

75712141桜内文城です。
先週10日(金)に「公会計:国家の意思決定とガバナンス」(NTT出版)が発売になりました。と言っても、流通事情の関係で書店への配送が遅れたそうで、ようやく昨日(16日)頃から書店に並び始めたようです。
今回の本は、公会計分野の学術専門書として執筆したものです。ここ数年にわたる公会計に関する議論の集大成とも言える内容に仕上がりました。お蔭様で一般向けの「公会計革命:『国ナビ』が変える日本の財政戦略」(講談社現代新書)は幅広い読者層の方々に受け入れていただきましたが、今回の著作は理論面でより深い議論を展開しておりますので、こちらもどうかご愛顧の程お願い申し上げます。またご意見・ご感想等につきましても、当ブログにお寄せいただければ幸いに存じます。

ようやく退院

桜内文城です。
一昨日(7日)に左下の親知らずの抜歯手術を受けたのですが、いやはや大変でした。立派に育った親知らずを根っこまで粉砕して取り出すまで1時間以上。途中動脈まで傷ついたようで、一時、出血が止まらない状況にも。さらに手術後、左下唇から顎にかけて知覚麻痺の後遺症が残ったり、結構なダメージがあります。担当医によれば1週間で治る人もあれば3ヶ月かかる人もあるとのこと。内科医の姉にも聞いてみると、運動神経が切れて筋肉が動かなくなるとなかなか元に戻らないが、知覚神経であれば徐々に回復することもあるのかな?という何とも頼りない返事。う~ん、これからどうなるんだろう。

はじめての入院(T_T)

桜内文城です。いやぁ、今回は参りました。



10月下旬からたまに激痛が走るようになった左下の親知らず。10月上旬に左上の親知らずを抜いたばかりだったというのと、今回の左下のは完全に水平方向になって埋まっていたので抜歯するのも大変だと診断されていたのとで、しばらく抗生剤を飲んで様子を見て・・と考えたのが仇になりました。(T_T)



11月初旬から左顎のリンパ節が腫れて口が開きにくくなり、毎度の食事にも難儀するように・・。11月中旬には親知らず自体の痛みで夜も眠れないほどに・・。とは言え、その頃ちょうど「公会計:国家の意思決定とガバナンス」(NTT出版より12月10日刊行予定)の校了時期と重なってしまい、疲労もピークに達していました。病院に行っても、口が開かないと抜歯手術もできないということで、引き続き抗生剤を飲んで・・という状態が続きました。


そして遂に今週火曜日(11月30日)夜から顔面左半分の腫れがピークに達し、文字通りパンパンにお多福さんのような状態になってしまい、さらに体温も38度以上にまでなったので、翌日(12月1日)、急遽、新潟大学歯学部病院(口腔外科)に入院させていただきました。その後、腫れが引いて口が開くようにならないと抜歯手術もできないということで、点滴治療に専念すること四泊五日、一応、顔の腫れは引いてきたので、明朝(12月5日)にはとりあえず退院することになっています。もっとも、口はまだ開かない状況なので、7日(火)に予定している抜歯手術を受けられるかどうかすらまだ微妙な情勢です。抜歯手術が遅れるということは、いつまた激痛が走ったり炎症で腫れたりするかわからない親知らずとの同居生活がまだまだ続くということでもあります。自分の歯なのでいとおしさがまったくない訳ではありませんが、こればかりは「早く何とかしてくれ!」といった感じです。



担当医及び経験者によればこのような親知らずの場合、抜歯手術した後もさらに出血したり腫れたりして大変とのことなので、大学の臨時休講も含めて仕事への影響も深刻化しつつあります。受講生をはじめ仕事上の関係者の皆様方、不本意ながらこのような状況ですので、どうかご容赦ください。m(__)m

「公会計」、遂に校了!

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桜内文城です。このほど、ようやく「公会計:国家の意思決定とガバナンス」(12月10日、NTT出版より刊行予定)を校了いたしました。最後の2~3週間は相当バタバタしてしまい、特に索引の作成は思いのほか大変でした。今はもう精根尽き果てた抜け殻のような状況にあります。



ここ数週間は他の仕事にまったく手がつけられない状態でした。索引を作成してよくわかったのですが、一般には馴染みのない概念を基礎としてそこから議論を大展開するという構造上の難しさもあったかと思います。関係者の皆様には本当にお世話になりました。伏して御礼申し上げる次第です。


先月発売の「公会計革命:『国ナビ』が変える日本の財政戦略」(講談社現代新書)も、大変多くの方々に読んでいただいているようです。読者の皆様方に心より感謝申し上げます。



私事ですが、新書の「公会計革命」(講談社)の校了直後に左上の親知らずが突如痛みはじめ、即座に抜きました。そして今度は専門書の「公会計」(NTT出版)の校了と相前後して左下に奥深く埋まっている親知らずが強烈な痛みを発し、周辺(歯肉及びリンパ節)が炎症を起こして口が開かなくなっています。食事にも難儀する状態で、文字通り身を削るような思いをして今回の校了に至りました。奇しくも「公会計」(NTT出版)の発売日と同じ12月10日(金)に新潟大学歯学部・口腔外科に一泊入院して抜歯手術を受ける予定となっております。(>_<)



いずれにしても、苦労した分、良いものに仕上がったと思いますので、ぜひ御一読していただきたいと思っております。著者であるにも関わらず、校正のため一回読み通すのに丸一日かかるような代物ですが、どうか手にとってご覧いただければ幸いです。

感謝御礼!ランクイン

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桜内文城です。今回もまずはご報告。



僕は愛媛県宇和島市(例の「世界の中心で、愛を叫ぶ」の舞台)の出身なのですが、地元紙の愛媛新聞(11月7日付)「先週のベストセラー」(紀伊国屋書店松山店)欄で「公会計革命~『国ナビ』が変える日本の財政戦略」(講談社現代新書)が堂々10位にランクイン。(*^^)v 故郷・愛媛の皆様方に暖かく迎えていただき、感無量です。よくぞ僕のことを忘れずに本をご購入いただきました。桜内(旧姓・谷岡)は愛媛県人としての誇りを胸にどうにかこうにか頑張っております。心より御礼申し上げます。



それから霞ヶ関の中央省庁合同庁舎4号館(財務省の隣で内閣府が入っている建物)の本屋さんでは何と10月の総合4位にランクイン。役所(それも経済官庁)の中の本屋さんなのでややマニアックではありますが、おそらくはかつての同僚諸氏がご購入いただいたのだと思います。皆様、本当にありがとうございます。m(__)m


またTBをもらっていながらレスポンスが遅くなってしまったのですが、ホバースペースさんからはとても詳細な内容のTBをいただきました。このように読者の皆様の声を直接お聞きできるのが、やはりブログの優れた点だと思います。本当にありがとうございます。これからもブログを通じていろいろと議論をしていきたいと思います。



実はここしばらくの間、別の原稿の締切やゲラのチェックに追われて、なかなかブログを更新することができませんでした。さらに本を世に出すということは身を削ることなのか、体調を崩した上に下顎のリンパ節が腫れてろくにものも食べられない状態が続いています。とは言え、12月10日刊行予定の「公会計~国家の意思決定とガバナンス」(NTT出版)も校了に向けて最後の段階に差し掛かっています。何とか最後の力を振り絞って書き上げたいと思います。