我が家の心の友な家庭の一つ、むささび農園北原家 の六さんが、田んぼの除草で去年に続き素晴らしい結果をだしてるのだそうです。
それは、ビニペット除草。
しかし、我が家にもビニペット除草機はあり、8条いっぺんに撫でれる効率の良さは売りなのですが、どうしても仕事にムラがあり、コナギの絶対量を減らすことはできても 有効な除草方法としてのポジションまでには至らず、逆に初期除草の大事なタイミングで不完全な除草を行うよりは、田ぐるまで堅実にという流れになっておりました。
しかし、六さんの作ったビニペット除草機は違うそうなのです。
話を聞くところによるとこんな感じ。
田植え機を改造して、油圧でビニペットを田んぼに押し付ける仕様だそう。
ビビらずにしっかり油圧で圧力をかけると、コナギは完全に綺麗にできると。
半信半疑だったけど、2年続けてそんなに良いと言われると、試さずにはおられません。
そんな訳で、、だがしかし改造できる用の田植え機は手元にないので、我が家のビニペット除草機の仕様を変更することにしました。
これが、我が家のビニペット除草機。
学校のグランドをならす『トンボ』 のような感じで引っ張ります。
短冊条に並んだこのビニペットが、根を出し、芽をきる前後のコナギを浮かせていくのですが、上の写真を見ても分かるように、わりと隙間ができてしまい、トラ狩りみたいな除草になってしまっていました。
それを、こう変更して圧力をかける為に1木圧追加しました。
ビニペットの当たり方と、上からの圧力が加わることで、より精度の高い除草が行えると、、
期待して、六さんに話を聞いた次の日の早朝にダッシュで改造して、その足で二反ほど除草に。
最終代掻きから6日目、コナギの芽が出るか出ないかの初期除草ビッタリのタイミングでのビニペットさん改の初陣。
うん、スゲー良い!
コナギ浮きまくりでビニペットがかなりしっかり当たって表層を引っ張り、『ビニペットが当たってるところは!』 ほぼほぼ完ぺきな除草と言っても良い状態でした。
わかるかなー、引っ張ったラインが見えるの。
でもやっぱり、除草ムラがそれでもあったので再度夕方、違う角度でもっかい引っ張りました。
本日、その田んぼ確認したら
『ほぼ、コナギはナシ!』
素晴らしい成果です。
で、夕方に横に引っ張ってる最中にふと思いました。
トラ狩りにならないように、ビニペット曲げてみよう!
ストレートだったものを、5センチくらいグイッと曲げてみました。
こんな状態に。
そしたら、なんとー!
負荷倍増、今までの倍は藻やゴミを引っ張り、ただでさえメチャ大変な作業が、死ぬほど大変な作業に(笑)
だがしかし、仕事を終えた田の水面に浮かぶ無数のコナギをみると、苦労が吹き飛ぶ、、ことはないけど(笑)
もし、これで縦横入らずに縦だけでしっかり除草できるのなら、やる価値はあるのではと思います。
この日は一反×二枚×2ラウンド。
朝も夕方も、泳いだ後くらいの汗ビチャこになりますハードワーク。
でも、一反30~40分くらいで終わるけどね。
本日は一反七畝と一反三畝の二枚。
除草前とー。
除草後。
株の抜けはほとんどナシ。
あんなに強いあて方して圧かけたのに、以外と抜けないもんですね。
こっちゃ一反三畝。
まずは曲げたビニペットで縦だけで入り、明日にも除草状況をチェックして、横入るか検討します。
中々にハードな仕事で、やりながら『馬車馬』 という単語がずっとループしてましたが(笑)
これで田ぐるまやハッタンズリに入らなくて良いならば、すんごいことです。
これで成果が確認できれば、一週間に一回ビニペットがけを一カ月、、くらいでなんとかなるかなと、今からウキウキ予定をたててます。
さて、明日の状況やいかに!
あ、と番外編のアゾラ除草田の様子です。
じゃん。
一番大きな二反の田。
アゾラでほぼ完全にマルチできました。
アゾラは諸刃の剣ですが、上手にいくと一面繁殖してコナギの発芽をバッチリブロックしてくれます。
慣行栽培の方は、アゾラをやっつける為に薬をまきます。
隣の田んぼ、綺麗でしょ!
間違ってアゾラ流したら、孫の代まで言われそうな雰囲気です(笑)
こんな状態です。
これが、田植え前に大量に繁殖すると、まともな田植えはできません。
中途半端に繁殖すると、風で右へ左へ、稲まで潰してしまうこともありますし、田ぐるまやビニペットなどはアゾラが動いて稲を潰してしまうのでもちろん入れません。
そんなわけで、生えるなら 全面早い段階で覆ってくれないと大変厄介なことになります。
今年はアゾラ田も、良いことになりそうです。