福祉のまちづくりガイドラインのことは、福祉の計画の中でやることになっていて、今年度から取り組みを始めているので、昨年も質問したのですが(こちら)、それから進んでいる点について質問しました。

ハードの面でのバリアフリー化・ユニバーサルデザイン化というのは、分かりづらい面もあるので、どのように当事者・区民に分かりやすい進め方ができるかという観点での質問です。

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(2017年2月27日の予算特別委員会にて)

(かとうぎ桜子)

福祉のまちづくり関連経費の、ガイドライン策定支援業務等委託料について伺います。

ガイドラインの策定は今年度の予算にも入っていましたが、今年度はどのような取り組みがなされ、来年度はどのように展開していくのかを、まず、お聞きします。

 

(建築課長)

これまでの公共施設のバリアフリー化につきましては、建築物、公共交通施設、道路、公園など、それぞれ個別に整備を進めてまいりました。

昨年3月に策定した地域福祉・福祉のまちづくり総合計画では、施設単独の整備から駅と主要な公共施設を結ぶ経路など、相互のつながりを意識したユニバーサルデザイン化を進めていくということにいたしました。そのための整備方針や手順などを示したガイドラインの策定を進めていくところです。

まず、ご質問の今年度です。経路のユニバーサルデザイン化を進めるに当たり、課題を抽出し、必要な取り組みを検討するための基礎調査を行っているところです。

具体的には、主要な駅周辺において、区立施設や道路、沿道の状況等について実態調査、また、他自治体の事例や既存データの分析等から、連続性を高める要因について整理を行っているところです。

 

平成29年度、来年度です。こちらは、今年度の課題整理をもとに、区民の皆様のご意見をいただきながら、ガイドラインの内容を具体的にまとめていく作業を進めていく予定です。高齢者、障害者、子育て世代の方々などにもご参加いただきたいと考えております。

 

また、あわせて、駅と主要な施設を結ぶ経路について、ユニバーサルデザイン経路の指定をしていくため、候補となる地域の現地調査を進めていくところです。

 

(かとうぎ桜子)

駅がバリアフリーになっていて、施設がバリアフリーになっていても、その間、行く途中がバリアフリーになっていなければ行かれないので、そのあたりを考えていくということで、ガイドラインとして示すということと、ユニバーサルデザインでやっていくということを具体的な場所で検討していくということかと思います。

 

今回、保健福祉費のときにも質問しましたけれども、バリアフリーマップをつくったということで、そちらをつくるに当たっては、マップに載せる施設の周辺の地図を載せて、どの経路だと行きやすいかを示したり、写真を載せたりといった工夫もされているということでしたので、そういう取り組みとも連携しながら進めていくと、ガイドラインをつくった後の継続的な取り組みにも発展していくのかと思っています。

ぜひ、福祉の所管と現場レベルでの連携もしながら進めていただければと思いますが、考えをお聞きします。

 

(建築課長)

区では、これまでもハード分野とソフト分野で積極的に連携し、福祉のまちづくりの推進に取り組んでまいりました。今回のガイドラインの中でも、当然、ハードとソフトの連携は重視して考えてまいりたいと思っております。

今後指定しますユニバーサル経路につきましては、この2月から運用しています練馬区バリアフリーマップに記載できるように、所管と連携してまいりたいと思っております。

 

(かとうぎ桜子)

先ほどのご答弁で、いろいろな方のご意見も聞きながらというお話もありました。福祉のまちづくりを進めるに当たって、当事者や幅広い区民の意見を取り入れるということは本当に大切だと思いますけれども、一方で、ガイドラインをつくるといった作業については、建築に関する知識がないとわかりづらい部分もあって、関与が実際のところ難しくて、どこから進めたらいいかという面もあるかと思います。なので、具体例を示すなど、専門的な論点になってしまう部分を誰にでもわかりやすい形で示しながら、今後、進めていただければと思います。