区立施設のバリアフリーの状況の公表をするべき、ということについては、かなり長いこと言っていたことでもありましたが、今回バリアフリーマップができたので、質問しました。

区の職員が工夫をしながら分かりやすいものにしようと努力されたんだなぁ、ということを感じたので、そのことを質問しました。継続して区民のみなさんが活用しやすい生きた情報としていけたらいいなと思います。

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(2017年2月24日の予算特別委員会にて)

(かとうぎ桜子)

福祉のまちづくり推進経費、バリアフリーマップホームページ運用・保守委託料について伺います。

この2月にバリアフリーマップのホームページが公開されましたが、ページの作成をしていただく事業者はどのような観点を重視して選定したのかをまず伺います。

 

(福祉部管理課長)

こちらはプロポーザルで選定させていただきましたけれども、選定に至った理由ですけれども、まず、今回お願いした業者については、導入実績が多数あるということで、近いところですと板橋区や墨田区などのバリアフリーマップについても手がけていて、それを確認することができて、なかなか使い勝手がよさそうだということと、後は、開発までの間でスケジュールやセキュリティ対策等がすぐれていること。

ほかには、ヘルプデスクの設置とか運用方針対策が充実していること。あともう一つ大きな理由といたしまして、職員が容易に更新していくことが可能なものを提案していただけたということがございます。

 

(かとうぎ桜子)

ページの枠組みというか見やすさとか、そういう部分はそうやって事業者につくっていただくという形になると思いますが、では、そこに何を載せるのか、どこまでの情報を載せるかとか、地図はどういうものを載せるかとか、そういうものは区が考えていかなければいけない部分かと思いますが、そういう点はどうお決めになったのかプロセスなどをお聞かせください。

 

(福祉部管理課長)

まず一つは、バリアフリーマップについての民間事業者の研究がございまして、そちらを参考にしたところ、まずは、いつも行くところについての情報は要らないのだ。そこに行かなければ用が足せないけれども、ふだん行ったことがないようなところについての正確な情報がバリアフリーマップには必要なのだ。当たり前といえば当たり前ですけれども、そういったことと、あと、私どもが仕事の中でおつき合いのある当事者の方からも意見を聞かせていただきまして、特に、目で見て確認して安心して出かけたいというご意見はたくさんいただきました。

 

例えば、だれでもトイレといったようなものに関してもいろいろなものがあるわけで、一緒に介助者の人も入れる大きさのものがあるのかとか、あと、段差があまりないといってもそれぞれの車椅子の状況などでどういったものが段差としてあるのかといったものをできれば写真などで実際に見たいといったお声もいただきました。

そういったものについて建物の設備であるとか、あともう一つは、そこの建物に行くまでの経路で安心して出かけたい、そのためにどこに例えばエレベーターがあるのかとか、そういったものについてもできるだけ目で確認したいといったご要望もいただきましたので、私どもといたしましては、できるだけ、写真など目で見て確認して安心していただけるような情報をたくさん載せられるように工夫いたしました。

 

(かとうぎ桜子)

バリアフリーの情報はいろいろあるので、それが文字だけで載っているとなかなかわかりづらいという部分があると思うので、いろいろ工夫されたのだと思います。

 

2009年だったと思いますけれども、一度、区立施設全部バリアフリーの状況の調査をされていたかと思います。それで、せっかくなのでそういう情報を区民に公開した方がいいのではないかという話を今までしてきたのですけれども、それがなかなか進まなかったという経過があったかと思います。(以前に私が質問した内容⇒こちら

それは、調査をしても、年数がたつと施設に改修が入って、状況が変わってしまい情報の更新が追いつかないことが課題で、なかなかできなかったと思っています。

そういう意味では、今回つくったものを今後も生きた情報にしていくためには情報の更新が課題になってくるのかと思いますが、その点はどのように取り組まれるのかお聞きします。

 

(福祉部管理課長)

私どもはまさしく更新されないような情報であればそれについては載せる意味がないというか、むしろご迷惑になると考えておりますので、今後、今は2月に更新したばかりですけれども、職員自体がそのバリアフリーマップを区のホームページから見られるような状況になっておりますので、これから各施設の所管にご協力いただきながら、最低でも1年に1回は更新されている情報が洩れていることがないように更新をしていくということを心がけていきたいと考えております。

そのためにも、職員が容易に更新できるものを提案した業者を選んだわけです。これについては、区民の方からのご意見も頂戴しながら、さらに何の情報を加えるのかということも含めて、更新をかけていきたいと考えております。

 

(かとうぎ桜子)

利用する人が使いやすいものにしていくということを継続していくことができれば、区民にとって利用しやすいというだけではなくて、今後、福祉のまちづくりを練馬区として考えていくための材料としても活用できると思いますので、ぜひ、継続できるしくみをつくっていただければと思います。