(かとうぎ桜子)

区立施設のバリアフリーの公表の検討状況について伺います。地域福祉計画は今回、福祉のまちづくり総合計画と統合した形での記載となっているため、バリアフリーに関しても様々書かれています。



私は2014年の一般質問 で、区立施設のバリアフリーの公表について伺いました。過去に練馬区が区立施設のバリアフリー調査を行なっているのですが、せっかくおこなった調査内容を施設改修の時などに活用するだけで区民の皆さんには公表していないため、公表すべきではないかという趣旨で聞いたものです。それに対して区は、「調査そのものは年数がたっているので、改めて区民にわかりやすい公表について検討する」という趣旨の答弁をされました。その後、どのように公表をするのかなど、具体的な方法は検討されたでしょうか、その後の進捗状況と今後の方針についてお聞かせください。




(福祉部長)

区立施設のバリアフリー状況の公表についてです。

平成27年度から、図書館や体育館など多くの区民が利用する施設での車いす用のトイレ等の整備状況を、区のホームページで公表しています。平成28年度には、地図情報を連動させてわかりやすく表示した「バリアフリーマップ」を区ホームページで公表していきます。


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2009年に区内のすべての施設について、手すりがついているか、トイレの状況は、など細部にわたったバリアフリー調査をしていて、私が思っていたのは素朴に、せっかくそんな詳しい調査をしたならば十分有効活用しないともったいないなということでした。

イメージとしてはエクセルで作ったA3版の表のようなもので、ただし、それだけ見ても分かりやすくはないという課題もあって、そのまま公表はされておらず、改修の時など職員が事務的に必要と感じるときに使うにとどまっていたようです。


ですので、折に触れ、もったいないですね、もったいないですね、と言っていたものです。たしかに調査をしてからもう7年も経ってしまっているので改修などしている施設もあるし、見やすいものでもないので、有効活用するには工夫が必要であると考えていました。


答弁にあるのはどういうことかというと…練馬区のホームページで身近な施設を検索してみてください。

例えば私は勤労福祉会館を時々イベントで使うので、検索してみます→こちら


そうすると、このページの下のほうに「設備項目」という欄があり、「車いす用トイレ(ベビーベッド・ベビーチェア有り)」という記載があります。

答弁で言っているのは、こういう風に施設ごとに記載しましたよ、という意味ですね。


来年度からさらに地図と連動させるなどやっていくということですが、そういう中で、以下のような点は改善すべき点ではないかと思います。


・「設備項目」というタイトルは分かりづらいからもう少しわかりやすい表現にできないかな?

バリアフリー情報?

バリアフリーという言葉が良いのかどうかも難しいところかもしれませんが。ユニバーサルデザイン情報?

一般的に聞いてわかりやすい言葉でもないか…。

ベストな言葉は思い浮かびませんが…

うーん。「設備における配慮」とか…。


・勤労福祉会館でいえば、ここは2階にあがるエレベーターや階段昇降機がないので、車いすは持ち上げて上がるしかありません。大規模改修時にエレベーター設置することになるので、まだすぐ対応できるわけでもありません。こういう施設は残念ながらまだ残っていると思うので、「何ができるか」だけではなくて「何ができないか」の情報も載せられると良いですね。今の情報では、勤労福祉会館では最低限トイレには行けるということしか分からないので…。

身体的な障害のある人が、例えば勤労福祉会館の1階の会議室などはスムーズに利用できるけど、2階にある部屋は誰かにサポートしてもらう必要が出てくることがあらかじめ施設のページを見て分かりやすいほうが良いかと思います。


以上は、今回の定例会の質問では言えなかったので、また折を見て指摘したいと思います。