(かとうぎ桜子)

精神障害のある人の支援について伺います。

まず、アウトリーチについてです。精神障害のある方への地域でのケアは保健師が中心に担っていますが、さらに、精神的な不調があっても自ら病院を受診したり福祉の利用ができていない人を対象にしたアウトリーチ事業が、東京都と練馬区とで実施されています。保健師に加え、医師が訪問して医療・福祉を利用する第一歩につなげるものです。しかし、利用件数としては少なく、より実効性のある制度にすることが課題でした。

練馬区では今年度から2名、精神保健福祉士の資格を持った地域精神保健相談員を置き、アウトリーチの充実を進めています。20154月から12月末までで55件の訪問をされたと伺っていますが、この1年弱の取り組みを通じ、成果として見られた点と今後の課題をお聞きします。


(健康部長)

精神保健にかかるアウトリーチ事業についてお答えします。

精神保健福祉士が事業のメンバーに加わり、多職種の支援体制が強化され、より専門的な視点で、継続的に関わることができるようになりました。従来と比べ訪問頻度が増え、細やかな相談が可能となったのは大きな成果でございます。

一方、治療中断者や未治療者を医療につなげるには、本人や家族の理解と協力が不可欠です。訪問を重ねる中で、徐々に医療の必要性について理解が進んでいますが、実際に受診に至るまでに時間がかかる点が課題であります。

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精神障害のある方が医療や保健福祉のケアにつながるまでに時間がかかってしまう場合があり、家族もどうしていいか困っていても、いい方法が見つからない場合がある…それを解決に結びつけるひとつの方法として、体調の悪い人のところに医師・保健師・精神保健福祉士などの専門家のほうから訪ねてきてくれる「アウトリーチ」を充実させてほしいというご意見が、ご家族の方中心に出ていました。


私も議会でもとりあげた課題ですが、(たとえばこちら こちら をご覧ください。)今年度から新たに精神保健福祉士を置いて充実させた部分がありますので、今回はその進捗状況について質問しました。