予算の質問② 精神障害のある人へのアウトリーチ(前半)からの続きです。

★前半はこちら


(かとうぎ桜子)
今回、この精神保健福祉士が新たに入ることについて、当事者やご家族、それから関係する精神障害者支援の関係者の方から意見を聞きながら、よりよい事業にしていく必要があると思いますけれども、今後どのように、そういった関係する方からの意見を取り入れていくかをお聞かせください。

(関保健相談所長)
これまでも保健所では、保健師と相談時に個人的にお話を伺ったり、障害者計画懇談会などの場を通して、ご家族や当事者の方から個別の意見をお聞きしてまいりました。今年度は精神保健医療福祉連絡会に家族会の代表を招き、意見を直接お聞きする機会を設けます。平成26年度は3月に開催を予定しています。

(かとうぎ桜子)
ぜひ一度だけでなく、繰り返しご意見を聞きながら、事業の改善をしていっていただければと思います。

今まで保健師さんがずっと対応されてこられて、必要な時にはお医者さんが行くこともあったけれども、なかなか保健相談所に寄せられている相談への対応だけでも大変だった部分があるのではないかと思います。
まだ相談であるとか、社会資源に繋がっていない人たちへの支援というところまでは、なかなかできる状況ではなかったのではないかと思います。

今回、精神保健福祉士の方が入ることによって、今までより体制の充実が図られていくということなので、少しずつ改善していっていただければと思います。
今後、精神保健福祉士の数が6保健相談所で2人で十分なのかということや、医師の派遣回数は今年度、来年度と変わらないということでしたけれども、それを増やす必要がないのかなどを検証していく必要があると思います。

そのためには、先ほども申しあげましたけれども、関係する当事者、家族、支援者の声を聞きながら、事業の見直しを継続していく必要があると思います。実施、検証、改善をどおように進めていくか、方針をお聞かせください。

(関保健相談所長)
このたび、練馬区が保健相談所に精神保健福祉士を非常勤として配置し、訪問支援事業で活用するのは、23区で初の試みです。
まずこの2名をそれぞれの保健相談所を起点としまして、保健師とともに業務を行いながら今後の活動の経過を検証していくことは、今回のアクションプランの3年間の実績を踏まえて検証に当たっていきたいと考えています。