(かとうぎ桜子)

地域福祉計画・福祉のまちづくり総合計画の素案について、何点か伺います。




まず、災害ボランティアセンターについてです。災害ボランティアセンターは練馬文化センターに設置することになっていますが、地域福祉計画素案には「大規模な災害が発生した際に被災者のニーズを把握しボランティアのコーディネートを担う災害ボランティアセンターの運営を練馬区社会福祉協議会と連携して行います。」とあります。




私は2013  2014年 にも災害ボランティアセンターの今後の課題について議会で質問し、すでに作られているマニュアルだけでは十分に対応できていない課題の整理が必要であると指摘しました。

例えば練馬文化センターは帰宅支援ステーションともなるため、物理的なすみわけをどうするかということや、災害ボランティアセンターを運営するにあたっての区の職員、社会福祉協議会の職員、文化センターの指定管理者との役割分担の整理などです。その際の答弁としては、マニュアルの見直しも含めて調整を図っているということでした。




議論をしてから2年以上たつのですが、その後、現場での訓練をどのように進め、課題を整理し、マニュアルの見直し等を行なってきたか、この間の経緯をお聞かせください。また、課題をどうとらえ、今後どう進めていくかという方針もお聞かせください。




総合・災害対策等特別委員会において確認したところ、昨年秋の震災総合訓練では区民に対して災害ボランティアセンターの啓発は特段行なっていないという説明がありました。




練馬文化センターで関係者が訓練をしたり、協議をすることも大切ですが、あわせて、今まで災害ボランティアセンターにかかわりがない、そういうものがあることを知らない区民にその存在を啓発していくことも必要ではないかと考えますが、今後どのように取り組まれるかをお聞かせください。


(福祉部長)

災害ボランティアセンターについてです。

練馬区社会福祉協議会は、災害ボランティアセンターの運営者として、区と連携し、毎年、練馬文化センターで、災害時開設訓練を実施しています。参加者のアンケートなどから、連絡手段の確保などの課題を把握し、運営マニュアルの見直し等を行っています。災害時における情報発信のあり方などについて更に検討を進めてまいります。

啓発については、避難拠点運営連絡会や災害シンポジウムの場などを活用しています。

災害ボランティアセンター開設時の運営に区民の協力が得られるよう、練馬区社会福祉協議会と連携してまいります。


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災害時に備えてなすべきことはたくさんありますが、災害ボランティアセンターもそのひとつです。基本的には社会福祉協議会がふだんからボランティアセンターを運営している、そのノウハウと専門性を活かして取り組むことになるかと思いますが、普段から多くの区民に知っていただくことや関係機関との調整などは区として責任を持って対応し、実際に災害が起きたとき現場がきちんと判断できるようなしくみを作る必要があると考えています。

答弁がどうも漠としている印象を受けるのですが、社会福祉協議会とどのように協議し、どうしくみづくりをしていくのかなど、もっと明確にしながら進めていただきたいと思います。