中学英語で十分」は本当だった | 最適性理論(音のストリーム)で英語を覚える

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池田 和弘氏が日経ビジネスで次のように言っています。

 

本当なのだろうか? と思いながらも何か気になるのが中学英語です。書籍などでも、「中学」という言葉が入っているだけで気になるものですし、中学の教科書の英文と和訳を集めただけの本がベストセラーになるようなこともあります。

 

 中学・高校・大学と散々英語を勉強してきて、今ごろどうして「中学英語?」ということなのですが、ここは素直に、それだけ英語で大変な目にあっている人がたくさんいると考えましょう。私もその一人です。

 

 さて、中学英語にまつわる話、本当のところはどうなのでしょう。気になりますね。そこで、今回は中学英語について考えてみましょう。

中学英語の語彙で驚きの表現力

 中学英語について考えるには、まず英語そのものを2つの分野に分ける必要があります。それは、語彙と文法です。

 

 まず語彙から考えると、これはさらに2つに分けることができます。available(利用可能である)、contribution(貢献)など高等な語彙と、have、take、on、inなどの基礎的な語彙です。後者が「中学英語」の語彙、正確には「中学レベルの語彙」ということになります。

 あなたがもし、ビジネスで通用する英語を身に付けたいとすると、高等な語彙は避けて通ることはできません。もちろん、英語の学習は「何を目的にするか」ということがとても大切ですので、必ずしも何千もの語彙を覚えている必要はありませんが、それでも(中学レベル以上の)3000~4000語程度の高等語彙はあった方が良いと思います。

 

例えば、社会人として基礎的な語彙を固めたいのでしたら、『SUPER REPEAT方式 こうすれば速く覚えられるTOEICテストの英単語』をお勧めします。1000語少々ありますが、2カ月もあればすんなりと頭に入ります。日本語を利用するので、ストレスがありません。
 高等な語彙力があると、少なくとも相手の言っていることや書いていることが格段に理解しやすくなるので、大きな利点になります。

 

 一方、基礎的な語彙の方ですが、これに関しては、中学英語は馬鹿にできません。例えば、

「When did you learn it?」(いつそれを知ったの?)
「How did it go?」([交渉やプレゼンなどが]どうだった?)
「I think you’re missing a point.」(ポイントを外していると思う)
「I learned it the hard way.」([経験を得るのに]苦労しました=高い授業料を払いました)
「I can’t tell the difference.」(違いが分からない)
等々、使い様によって恐ろしい威力を発揮します。しかも、以上はすべて単語の意味を素直に使っていますが、イディオムを入れると中学英語はさらにパワーアップします。

「Put this English into Japanese, will youl?」(この英文を日本語にしてくれる?)
「Let’s move up the schedule.」(スケジュールを前倒しにしよう)
「I’ll take care of it.」([仕事の分担など]私がやります)
「I’ll look into it.」([データなど]調べてみます)


 高校初歩の単語を使って良いのであれば、表現力は爆裂します。

 

英語は話す事よりは聞いて理解する方がずっと難しいのです。すると中学レベル以上の3000~4000語程度の高等語彙はあっても非常に難しいのが事実です。ネイティブは8~10万語くらい知っていますから、最低でも10,000語くらは必要になるのです。ネイティブが数千語の範囲で話す事は非常に困難な事です。