モルディブで出会った天才シェフ・ハリーさん | 世界一周 恋する咲ログ

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旅行ライター・編集者の窪咲子のブログです。
訪れた国は約70カ国。2011年から1年8か月世界一周をしてきました。

昨年12月に取材したモルディブ「ギリ・ランカンフシ」のブログです。

 

バンコク経由で憧れのモルディブへ♡

 

世界No.1のホテルに選ばれたモルディブ「ギリ・ランカンフシ」

 

毎朝楽しみにしていたモルディブ「ギリ・ランカンフシ」の朝食

 

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島の中心にあるオーガニックガーデン

 

 

30種類以上の野菜やハーブが栽培されており、静かで緑あふれる癒しの空間です。

 

 

 

この日は、オーガニックガーデンで行われるクッキングクラスに参加しました。

 

 

南インド出身のグランドシェフ・ハリーさん

 

 

 

後々気づくのですが、彼はただ者ではないんです。

 

 

 

 

最初、オーガニックガーデンについての説明からスタートしたんですが、ハーブの味見をする際も「さぁ、目を閉じて。感じるんだ!!!」というテンションで、参加者の心に語りかけていました。

 

 

 

 

32年間生きてきて、世界中旅してきたけど、こんなにパッションがあふれ出る人は見たことがないくらい料理への情熱がすごい。

 

 

 

ハリーさんのすごいところ① パッション!!!

 

 

 

出会って5分くらいでそれに気づいてしまうくらいパッションがダダ漏れ。

 

 

 

ディズニーランドにかつて存在したアトラクション「シンデレラ城ミステリーツアー」のキャストさん以外で、こういうテンションで話す方に初めて会いました。

 

 

(子供のころ、あの勇者のメダルがほしくて仕方なかったのに、手を挙げる勇気がなくて結局もらえなかったの。わかる人いませんか?笑)

 

 

 

 

あまりの衝撃にハリーさんの言葉を聞き逃さないよう、そしてリアクションや動作のひとつひとつから目が離せなくなるくらい。

 

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「ギリ・ランカンフシ」で提供される食事は、各アレルギーに対応
 
 
今回のクッキングクラスでは、ヨーロッパなどで人気を集めているヴィーガン料理を作っていただきました。
 
 
 
ヴィーガン料理…
 
 
 
日本ではあまり馴染みがなく、「ベジタリアンとどう違うの?」と思っていたのですが、
 
 
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ベジタリアン…肉や魚を食べず、植物性食品を中心にした食生活
 
 
ヴィーガン…肉や魚を食べないベジタリアンよりも厳しく、卵や乳製品、はちみつなども口にしない
 
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というもの。
 
 
 
私は毎食焼肉でもいいくらい肉が大好きなので、正直に言うと、これまであまりヴィーガン料理に興味を持たなかったのですが、海外に行くとヴィーガン専門のレストランって多いんですよね。
 
 
 
ヴィーガン料理っておいしいのかな…と半信半疑のまま、クッキングクラスがスタートしました。
 
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1品目 “アロエベラ ココナッツ セビッチェ”

 

 

ココナッツの器に入ったスープのようにも見えるんですが、セビッチェです。

 

 

セビッチェとは、おもにペルーやチリなど南米でよく食べられる魚介類のマリネのこと。ヴィーガンは魚が食べられないので、かわりにアロエを使っています。

 

 

アロエの触感とパクチーがアクセントになったクリームソースが抜群に相性がいい! アロエってこんなにおいしいのね。

 

 

 

 

 

2品目の調理に取り掛かろうとしたとき、畑に植えてある野菜をパパッと採って使っていました。

 

 

新鮮な野菜を目の前で調理し、すぐに食べられるのもクッキングクラスの魅力です。




ここでまた
 
 
ハリーさんのすごいところ② 味覚だけではなく、美的感覚も天才
 
 
 
この若さでモルディブ屈指の人気リゾートホテルのグランド・シェフに上り詰めるくらいなので、その実力は確か。
 
 
最近、ドイツ版「VOGUE」にも特集が組まれたらしく、今後、世界中から注目を集めることになるのではないかと思います。

 

 

 

採れたての新鮮な野菜が、ハリーさんの手にかかると、あっという間に美しいサラダに変身。

 

 

 

2品目は“フラワー&シトラスフルーツサラダ”
 
 
オレンジとグレープフルーツがアクセントになっていて、おかわりしたいくらいおいしい。家でも真似したい!
 
 
 
このあたりから、“この人、天才なのでは…?”と思いはじめていました。
 
 

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さてさて、3品目は“4Gスープ”

 

 

ハリーさんが命名したそうなのですが、「4G」とは、ギリランカンフシの「ギリ」「ガーデン」「グリーン」「ガスパチョ」の4つの頭文字Gを取ったもの。
 
 
新感覚のカプチーノのような「泡」のスープでした。葉野菜独特の苦みも一切なく、塩気がきいていておいしい。
 
 

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4品目は、メインの前のお口直し“キュウリのソルベ”

 

 

 

キュウリのソルベなんて初めて食べたんですが、さっぱりしていて本物のキュウリよりも食べやすい。

 

 

 

出てくる料理が、独創的で1皿食べ終わるごとに“次は何がでてくるのだろう”とワクワクします。

 

 

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5品目はコースのメイン! “シェアード・ヴィーガン・スカラップ”

 

 

お皿に3つ並んだ丸い食材は、ホタテかとおもいきや、大根のソテーでした。

 

 

大根がジューシーで、ソースを1滴も残したくないくらいおいしかった。野菜でこんなに満足感を得られるのだと驚きました。

 

 

付け合せのカリフラワーのリゾットとクスクスもメインに負けない味。

 

 

 

それに、このお皿のぐるぐるすごくないですか? 感激して、作っているところを動画に撮っちゃった。笑

 

 

 

 

 

 

 

ハリーさんの料理は1皿1皿がまるでアートのよう。手を付けるのがもったいないくらい。

 

 

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最後となる6品目はデザートの“ハリー・スーパーケーキ”

 

 

スイーツは卵、乳製品使用が必須のようなイメージがありますが、このケーキは乳製品を一切使わずに、アーモンド粉やアボカド、ココナッツを型に入れて作られたもの。

 

 

 

おまけに、一切焼いていないんです。

 

 

 

これもヴィーガンのゲストが訪れたときに、デザートまでたのしんでもらいたいという思いから、試行錯誤を繰り返し作られたものなんだそう。

 

 

 

ハリーさん、ほんとすごいよ…。

 

 

 

ここでもうひとつ!

 

ハリーさんのすごいところ③ 努力家でプロフェッショナル

 

 

グランドシェフ…日本語で言うと“総料理長”なわけですが、決して偉ぶらず、私たちゲストに対しても、ほかのシェフに対してもとても謙虚な人柄が感じられました。

 

 

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この日はかなり暑く、オーガニックガーデンは強い日差しに照らされていました。私たちゲストは屋根がある席が用意されていたのですが、ハリーさんは日影がないところでずっと調理をしていて、かなり暑かったはず。

 

 

途中、心配になるくらい汗をかいていたので、「水を飲んでください」と言うまで、一切水も飲まずにせっせとゲストへのパフォーマンスを続けていました。

 

 

 

絶対、つらかったはずなのに常に笑顔で一生懸命に説明してくれ、その姿にこの場にいたゲストは心をつかまれ、あとで「なんて真面目な人なんだ」、「プロフェッショナルだ」とハリーさんへの称賛の声が止まりませんでした。

 

 

 

ヴィーガンのケーキを作るときも、夜中の3時にアイデアが浮かび、飛び起きてずーーーっとキッチンにこもって作っていたそうです。

 

 

ほかのシェフの方と話していた時に、ハリーさんの話題になり、「あの人本当にキッチンが大好きで、放っておくとキッチンから出てこなくなっちゃうんですよ」と話していたのが印象的でした。

 

 

 

料理の才能ももちろんですが、きっとすごく努力家なんだと思います。

 

 

 

“この人いつ休んでるんだろうか…”と思うくらい、朝から晩まで料理がある場所すべてに現れるハリーさん。

 

 

 

私もハリーさんの料理や人柄に魅了されたひとりですが、朝食やディナー会場にハリーさんの姿が見えると、ゲストの方がみんな彼のもとに集まっていて、その人気がうかがえました。

 

 

 

クッキングクラスがたのしかったよ!というブログを書こうと思ったのに、ついハリーさんの魅力を紹介する記事になってしまった。笑

 

 

 

リゾートに滞在した人には、他にもシュノーケリングやドルフィンウォッチングなど様々なアクティビティが用意されているんですが、クッキングクラスが素晴らしかったので、ぜひおすすめしたいです。

 

 

思わずハリーさんのインスタグラムを聞いちゃうくらいファンになってしまいました。

 

 

 

ハリーさんの料理また食べたいなぁ。

 

 

 

「ギリ・ランカンフシ」のHPはこちら

 

インスタグラムも素敵なのでぜひ。

 

日本語のお問い合わせについてはサンヨーインターナショナルさんまで。

 

 

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

 

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初心者ガールズトラベラーの20か月旅日記「恋する世界一周」