善通寺と石槌神社巡礼 | 6月なんよ

善通寺と石槌神社巡礼

2017年8月12日

比良梅ノ木でキャンプ 後、あめやんを家に送っていってから、そのまま中国自動車道に乗り、岡山から瀬戸大橋を渡る。
これまで何回もマリーンライナー(JR)で瀬戸大橋を渡っているが、実は車で渡るのは初めてだ。
道路で渡る景色は全然違って、凄く新鮮だった。

橋を渡り切ると坂出の町に到着する。
ここから高速を下りて、下道を走ること30分くらいで、独特の山がぽこぽこと見えてくる。
余りにも特徴的な山で、目的の善通寺がその山の麓にあることは容易に想像がついた。


七十五番札所 五岳山 誕生院 善通寺

駐車場から直つなぎの済世橋

済世橋を渡ると正覚門(実は裏門?)

正覚門を潜ると誕生院の御影堂(大師堂)
大師堂には弘法大師を祭っていて、四国八十八ヶ所のお寺には必ずあり、
お遍路さんは本堂と共に大師堂にも参拝することがならわしとなっているらしい。

弘法大師が若い頃に山岳修行した痕跡を辿るのが四国八十八ヶ所巡礼だが、弘法大師とは空海のことであり、
空海(平安時代 774-835年)は、中国より真言密教をもたらした真言宗の開祖で、醍醐天皇により弘法大師の諡号を受け、高野山や東寺の開祖となったが、善通寺は空海が生まれた地にあたり、従って善通寺は高野山や東寺と並び弘法大師三大霊場であるらしい。だから有り難味も一層あるだろうと言う事で、今回はこの一寺で八十八ヶ所巡礼を勘弁して貰う事にした。

炎天下の酷暑日にも関わらず、観光客は老若男女来ていたが、盆休みだからか日本人比率が高かった。
まず、駐車場からアーチの石橋を渡って中華的な門を潜るが、日本の寺院は木造建築であることが遺産価値の一つであるだけに、コンクリート的なものが入ると、参拝度がちょっと萎える。

中に入るとぱっと見、建物が散在しているが、一番大きな建物が御影堂。これが本堂だと思っていたが違った。
実はその先にあった(そっちが正門?)。
善通寺は想像以上に広いのだ。

本堂の前には祈願線香があり、どの願を掛けるのか迷う訳も無く(横に訓示されている言葉に従い)、“先祖供養”を選択した。お盆やしね。

そして本堂の中に入ると、とても立派な薬師如来座像のご本尊さまが参拝者を見下ろしていた。
さすが三大霊場の一角、これは来た甲斐があった。

奥(実は手前?)には京都の東寺みたいに立派な五重塔もあった。

金堂(本堂)前の御守所に貼ってあった。

金堂正面ある常香炉の祈願線香。

この巨木(楠)は本当にデカイ!
相当なビンテージ木。

駐車場のみやげ物売り場の便所にも御札。
とても密教ナイズしていて素敵!



取り敢えず初日の目当てを達成して、移動し始めるが、よく考えたら、腹が減っている。
ここはやはり讃岐うどんやろと言うことで、国道11号線を走りつつ、うどん屋を探すが、意外にこの辺りは出て来ない。
もう観音寺市に差し迫ろうとするところで、やっと良さげなうどん屋があったので車を止めるが、
丁度、暖簾を下ろしているところで、残念ながらこの店は諦める。
?、ん?
立ち去ろうとするところを店主が、こっちを見ている。
バックで引き返すと、店主が“1人?”と聞いてきたので、“そうです。”と答えると、1人ならいけるとのことで、店の中に入れてもらった。
ラッキー☆
そんて店内はクーラーが効いて涼しい☆
注文したのは天ぷらうどん大(\550)!
で、即出て来たのは、大きな光背を付けた仏様みたいな海老天?!がポンっと乗っているだけ。このシンプルさはある意味、香川県のうどんらしいか。
うどんの方は、小麦が濃縮された重みがある麺で、如何にも讃岐うどんらしいし。
不覚にもトッピングの摺り生姜を入れ過ぎてしもたけど、ワカメが入ったこの出汁とは合う!
ついでに言うと、うどんの量も大概多いし(大だけど)・・・
このうどんはインパクトがあったので、後で食べログを検索してみると結構人気店みたいな感じだった。

手打ちうどん渡辺の天ぷらうどん (゚Д゚;)


車でも日差しが強く汗だらけになったので、温泉に入りたいが、今の時代、ちょっと主要道を走ったら日帰り温泉ならどこでもあるやろうと思ったが、これも出てこない。既に愛媛に入り、西条市まで来てやっと温泉の看板が見えた。
何も運動もしてないのにふらふらになって入る。
まさに旅の疲れを落とす感じだった。

武丈の湯、400円やった(安!)


後は道の駅でテント張って酒飲んで寝るだけだ。
まあ四国はお遍路文化なのでどこでもテントを張れるだろうと思っているのだが、
本日、歩きお遍路さんを見かけたはたった一人だけだった。

と、その時、石鎚神社の看板が!
聞き覚えがある“石鎚”のキーワードに凄く反応して、思わず国道11号線から左折してしまった。
この神社は西日本最高峰の石鎚山(1982)を御神体する神社で、古来より山岳信仰(修験道)が行われてきたらしいから、当然、密教系の弘法大師も足を踏み入れたと思うが、神社だけに四国八十八ヶ所には入っていない。

日はすっかり暮れた。今日は移動しただけなのに長い一日だった。

石鎚神社口之宮の荘厳な山門。

山門を守るのは大天狗!

こちらは小天狗。

階段やがな!(風呂入ったのに・・・)

夕闇迫る本殿
祭神は石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)


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