宮川水系大杉谷支流 不動谷 溯行(14日)
2015年8月12日~15日
天気が崩れる予報に反して、
結局、昨晩は雨は降らなかった。
さて本日はいきなり、家よりデカい巨岩が積み重なる谷のスタートになる。
左右に渡るにも巨岩を捌きながらになるので大変だ。途中から左岸に逃げて、何となく道筋みたいなところを進んでいくにつれ次第に家からアパートぐらいに巨岩が成長して、ついにメインの不動滝が現れた。
デカいし、水量もある。
下部は流れを若干左に捻じる岩が張り出してるが、手前の岩壁で隠れてしまうので、遠目からは下部は見えないが、全貌は60m級以上かもしれない(滝の途中から20mロープを2Pカツカツに出しているので、少なくとも40mはゆうにある)。
これよ!嘉茂助谷から見えた大滝は間違い無く不動滝だった( http://ameblo.jp/sakanaya39/entry-12033819237.html
)。
右側の傾斜の強い岩ガレを登り、少し緩んだところで滝身に向かてトラバースしていくが、不動滝の落ち口はまだ上で、滝の高さを越えていない!
こりゃあかんと少しバックして、簡単な岩盤斜面を2Pで登り切り、更に緩んだ場所まで傾斜を登る。これで落ち口は越えているだろうと思われる。
ではと、岩壁際をトラバースして、不動滝を越えにかかった。
イケたかと思われた先にあったものは、
果たして、
やっぱり・・・
大釜の5m級滝が、もう一段あった。
まあ、何もない訳無いわな。
泳ぐのは良いとして20mロープで足りるかは微妙なところである。
少し泳ぐラインを考えた後、滝目がけて行くことにした。
幸い滝の落ち口は水中でポットホール状になっていて、何とか立てた。
ポットホールを渡り、滝左身に取り付いてビレー。
あめやんとCD氏が後に続き、この滝はフリーで登ってからロープで2人を引っ張り上げて、ついに不動滝の巻き終了。後で聞いたら、ロープの長さが足りなかったのでスリングを足したらしい。
この上で直ぐ、弥五兵衛谷が左から入り、索道のワイヤーとか人工物も目立ち、ようやく穏やかになったかと思われたが、まだあった。
出合真ん中にある巨大岩を越えると、更に7m級直瀑、左右どちらも岩壁が発達していてどうしよ?
と滝上を眺めると右側に何か人工物と看板があるぞ。これは右だ。
そうすると取り付きで人工物と赤テープが出てきた。
この赤テープは滝マニアか森林鉄道オタか、兎に角辿ってみることにした。
左岸を登ると直ぐ、岩壁にぶち当たったのだが、杉の木からトラロープ製のアブミが垂れ下がっているではないか。
何等かのマニア様の仕業だ。
このアブミで岩壁を登るがこれは無茶もいいところで、後続にはロープを垂らして、岩壁左端のフェイスから登ってきてもらった。
後は、赤テープに沿って懸垂下降で滝上に立つ。
ちなみに看板はダム放水警告の看板だった。(こんなところに立てて誰が見るの???)
皆さん、精も根も尽きてヘロヘロになったところで、漸く美しいナメ床の風景になる。北アルプスで言うお花畑みたいなサービスタイムの区間やね。
その区間も終わり、とうとう最後の関が現れた。
不動谷ダム。
あめやんは何時ものごとく事前に不動谷に関するありとあらゆるものを調べまくってるようだが、その中で唯一か知らんが見つかった情報は、
世の中にはダムマニアなるお方がいて、この一見、到達不可能な不動谷ダムまで来ているブログがあるらしい。それも三発からである。少し計画とは違うが帰りはそのルートを使うことにした。
護岸裏から左巻きで、不動谷ダムの上に出ると、その先は、一面砂利・・・
ダムの貯水機能は既に終わっていた。
ダムマニア様のピンクテープも発見したことだし、
お疲れ様、本日終了ですな。
水流は支流シズク谷出合の砂防堰堤の手前ぐらいからサラサラと復活していたで、ここで泊。
あとは釣りと焚き火と夏の星空を楽しんだ。
つづく(15日) → http://ameblo.jp/sakanaya39/entry-12062416370.html