![ノーイメージ](https://stat.ameba.jp/user_images/20100327/11/sakanagatoreta/52/de/j/t02200168_0260019910468983689.jpg?caw=800)
1. 真昼の月~PLAY
天野攸紀さんの3rd acoustic single。
ライブ会場での販売となっています。
表題曲「真昼の月」は、これまでのソロ作品と同様、ギターの弾き語りがメイン。
ただし、この楽曲については、ストリングスによるアレンジが施されていて、徐々に壮大に広がっていく構成となっています。
穏やかで、繊細で、美しくて、色気が漂う。
相変わらず暗い楽曲ではあるのだけれど、広がりのあるサビには、救いが見えてくるようでもあるのだ。
また、盛り上がる部分がはっきりしているため、聴きやすさが増した。
最高潮に達するラストシーン、ファルセットで囁くフレーズが印象的で、鳥肌が立ちましたね。
ここを聴かせるために、緊張感を持続させながら丁寧に音を重ねていたのかと思うと、芸術的とすら思えてきます。
なお、HOLLOWGRAMのメンバーであるkazuyaさんがこの楽曲のアレンジを担当。
ソロ活動とはいえ、このようなコラボレーションがあるから面白いですな。
さて、お楽しみはまだまだこれから。
同じトラックに、シークレットナンバーとして「PLAY」も収録されています。
こちらは、ギターを掻き鳴らしてザラっとした質感に仕上げたロック調の楽曲。
完全に一発録りだったようで、臨場感が伝わってくると言いますか。
ノイズ混じり。
少し遠くから聴こえてくるサウンド。
ライブとは少し異なる、"生"の感覚がそこにあって、ゾクゾクする演出でした。
バンドと並行しながら、マイペースにソロ活動も継続。
これはこれで嬉しいのだが、欲を言えば、単発での楽曲発表だけでなく、コンセプチュアルなアルバム作品を聴いてみたいところ。
あくまで、ソロは自由に、マイペースに、というスタンスなのであれば、そういうわけにもいかないのかしら。
地方にもファンが多い天野さんだけに、せめて流通に乗せてくれるとありがたいのですけれど。
<過去の天野攸紀に関するレビュー>
saw.