タランティーノ最新作 試写。 | 斉藤典子オフィシャルブログ 「Newsな日々」Powered by Ameba

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昨日は、クエンティン・タランティーノ監督第8作となる最新作、
「ヘイトフル・エイト」(原題: THE HATEFUL 8)のマスコミ向け試写を、
配給のGAGAさんの試写室で拝見。カチンコ

ひゃーっ!
とにかく最新のタランティーノ、
キレッ、キレッよ!!びっくりキラキラOK

物語は、
互いに正体を怪しむクセ者8人が、
雪山の吹雪で足止めを食らい閉じ込められたロッジで繰り広げられる、
タランティーノ初の密室ミステリー。

168分という長さながら、次々襲う
「なんで?えっー!なんで?」の連鎖に、
更に、後半の予想もしていなかった展開に息つく暇もなくて…
何が本当で何が嘘なのか、もう訳が分からなくて!
とにかく緻密なミステリーに仕上がってる!ウインク

「レザボア・ドッグス」や
「パルプフィクション」でお馴染みのタランティーノらしいキレと、
ヤバさと、 
シュールさ、
お洒落さはそのままに、
一見無意味なようなユーモアのある他愛もない台詞のやりとりや、
8人が置かれたロッジの中の状況設定や
演出はとにかく細やかで、
時折まるで自分も一緒に雪嵐のロッジに閉じ込められた様な不思議な錯覚すら覚えた。ガーン

それもそのはず、
本作はタランティーノがあえて70ミリフィルムにこだわって撮られた作品。映画
ロッジも広さや撮り方に奥行きがあり、
美術監督を「パルプフィクション」でもタランティーノとタッグを組んでいる、
あの種田陽平さんが務められただけあり、雑貨店だったロッジの味わいとか、
壁に掛かってるものとか、お菓子とか、
やかんとか…、
もういちいち細かいものが本物のような年季が入っていて…このリアリティが半端ない。爆笑
そのせいなのか、気のせいなのか…、
本当に寒く感じて!ガーン
体感温度マイナス10℃ー!! ………
くらいだったと思う。
いや、コレほんと。
凍えながら観た3時間。おーっ!DASH!

8人の俳優陣も最高の怪演で。拍手
ヤバさ炸裂のサミュエル・L・ジャクソンはもちろんですが、私のお気に入りは
紅一点のジェニファー・ジェイソン・リー。
この作品の雰囲気を象徴する存在そのものとも言える、ぶっ飛んだ演技で強烈なキャラを演じて、もうお見事!グッ

「ルームメイト」でも「黙秘」でも、
とにかく暗ーい役が上手なイメージのリーだったので、一瞬、
あれー、この女優さん何の映画で観たんだっけ??絶対何度も観てるのに作品が出てこない!チューとなり、
ようやく上の2作を思い出してスッキリしたら、久々に観たリーの演技がこんな感じで、わたし最高にシビれました。
タランティーノだって、彼女のこの演技には絶対痺れただろうなぁ。

70ミリのフィルムが他のサイズのフィルムと、具体的に何が変わるのか専門的な部分はよく分からないけれど、
冒頭、キャストやスタッフのクレジットが流れながら、
雪山の景色が徐々に広がる場面で
訳もなくワクワクするのですよ。アップ
古いコミック映画を彷彿とさせる
タイトル&クレジットの黄色いロゴデザイン、それに冒頭の景色と、「ニューシネマパラダイス」で有名なエンニオ・モリコーネの音楽音符のこの取り合わせが、
とにかくシュールな何かが始まるワクワク、ゾクゾク感。キラキラ
また、引いた画では馬車の走る様子と
山が連なる映像が素晴らしく美しいの。

フィルムの美しさが、
本当の吹雪く雪山で撮影したスケールの大きさも楽しませてくれる、タランティーノの本気度が伺える見応えのある作品。

タランティーノ監督が観た人を、
寒ーい雪山のロッジの殺人事件に巻き込む、「ヘイトフル・エイト」、

8作目でエイト…
タランティーノの小ネタかしら。もやもやゲラゲラ

タランティーノ節は間違いなく
渋く進化してるぜぃ!グッ映画

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