11月30日まで~悲劇の再来 | サンフォコンのブログ

サンフォコンのブログ

代々木上原の店です

まずは良いことから。



厨房のタイルです。
ガンダムエピオンの色。

これで店っぽくなってきました。




グラングランだったカウンターも厚みをもたせ、




あとは残りの入り口側の床を上げてワイン部屋を作ろう!

って時に、事件は起きた。

―――――――――――――――――――――
それは突然だった。

300足りないけどどうしますか?という話題が振られた。

300というのはきっと300mmのことだというのはわかった。
現場での単位はいつもこれだから。
30cmではなく300mmなのだ。
この時すでにもう慣れてしまっていた。

足りないというのは、奥行きというか長さのことらしい。

それは、300足りないので通路が300で良いかという質問だった。

答えはノーだ。
なぜなら30cmの通路幅は狭いと思ったからだ。簡単な問題だ。
椅子と椅子の背を合わせて間を30cm取り、そこを実際歩いてみるとわかりやすいだろう。
通れるには通れるが、狭い。
そもそも計画では60cmの予定だからそこに変更は無い。

もともと広くは無い店内だが、寸法間違いで30cm誤差があるということはありえない。
この店くらいの全長なら自分でも測れるだろう。
しいて言うなら3cmくらいの誤差ならまだあるのかもしれない、などと余計な事を考えてみる。
私はキュイジニエであり、設計士では無いのでそこの感覚はよくわからない。

ただ言えることは、すべての料理ではないが、料理でも測ったり量ったり計ったりするものは「きっちりやる」ということだ。
きっと家庭でお菓子を作る人もきっちり量るだろう。
誰だってそうする。

しかし、プロとなると見ただけでわかったり、測る必要がない人も中にはいるはずだ。

残念ながら今回はそのケースではなく、完全な失敗となってしまっていた。

しかもまた日程が良くない。
12月5日に工事が終わる予定であるにもかかわらず、これがわかったのが11月末である。

ワイン部屋のサッシは特注で製作しており、既に納品待ちの状態。
縦にしても横にしてもサイズが合わない。

店の入り口の壁を延ばす案も出た。

屋根はどうする?
日差しが強い時はどうする?
地下の店の間口も狭くなってしまう。

この案を通すことは出来ない。

......。

そこにいる全員に衝撃が走った。

誰もが「まさか!?」と思っているだろう。

これが何を意味するか。

またしても工期の延長である。