国会前連続行動 4月12日編 | 労働組合ってなにするところ?

労働組合ってなにするところ?

2008年3月から2011年3月まで、労働組合専従として活動しました。
現在は現場に戻って医療労働者の端くれとして働きつつ、労働組合の活動も行なっています。

あまり知られていない労働組合の真の姿(!?)を伝えていきたいと思います。

まず、「8時間働いたら帰る、暮らせるワークルールをつくろう」の署名へのご協力をお願い致します。

 

https://www.change.org/p/8%E6%99%82%E9%96%93%E5%83%8D%E3%81%84%E3%81%9F%E3%82%89%E5%B8%B0%E3%82%8B-%E6%9A%AE%E3%82%89%E3%81%9B%E3%82%8B%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%92%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8D%E3%81%86

 

 

そして、特定秘密保護法・戦争法・共謀罪法を早急に廃止することを求め、沖縄をはじめとする全国での基地強化・日米軍事一体化の策動を許さず、医療・介護・生活保護など、社会保障を切り捨てる政策に反対し、労働者をはじめとする99%の人たちのいのちと生活と働く権利を守るために行動し、9条を中心とする憲法改悪を阻止し、あらゆる分野で憲法が活きる社会となることを目指し、声を上げ続けることを提起します

 

 

4月12日、4月に入ってから2回目の国会前連続行動に参加しました。以下、その概要をお伝えします。

 

主催者あいさつは、憲法共同センターの小田川さんが行ないました。

小田川さんは、連続した奮闘と野党6党の結束により、毎日新しい事実が明らかになっていると述べました。安倍首相自身が震源地であり、官邸ぐるみとなっていると指摘しました。小田川さんは連れ合いの方から、なぜ安倍さんや麻生さんは辞めないのかと詰め寄られるそうです。これが普通の感覚だと指摘しました。働き方改革、生活保護水準引き下げだけでなく、政治全体が腐っており、森友問題は安倍昭恵氏の関与が濃厚となり、加計問題は「首相案件」だと述べました。そして、憲法の枷を外したら暴走する恐れが明らかな自衛隊、公文書改ざんを認めから1ヶ月経つが、麻生首相が責任を持つと言ったのに何一つ明らかになっていないと指摘しました。財務省の口裏合わせが明らかになっても、「値引きが適正でない」とは言わず、自ら悔い改める気もその能力もないと指摘しました。私たちが引導を渡さなければ国政私物化は改められず、今日は意思統一のための行動としようと呼びかけました。

ここで1回目のコールが行なわれましたが、今回は「嘘をつくな」、「忖度するな」、「改ざんするな」、「隠ぺいするな」といった、当たり前で要求する必要もないようなことが最初にコールされていました。

 

続いて、政党からのあいさつが行なわれました。

まず、立憲民主党の日吉雄太衆議院議員があいさつしました。日吉議員は、毎日次から次へと問題が発覚し、許すことはできないと述べました。何が起こっているかわからなくなるくらい国は乱れており、一線を越えてしまったと指摘しました。政府は事実を突きつけても認めようとせず、公文書改ざんなど、法律無視も行なわれており、何としても退陣させなければならないと述べました。権力は抑制的に使われなければならず、私物化は許されないと述べました。今起こっていることは個人でできることではなく、組織の内部統制が働くはずだが、トップがそれを無視すれば機能しないと指摘しました。一握りの人のために権力を使い、他の国民は切り捨てる内閣は退陣すべきであり、高い誠実性のあるリーダーを迎え、安倍政権を倒すべきだと述べました。

次に、社民党の福島瑞穂参議院議員があいさつしました。福島議員は、嘘が支配する政治を止めさせようと呼びかけました。毎日、日報が出てきているが、こんなひどい政治は今までなかったと述べました。森友問題では、ゴミがあったなら口裏合わせは必要なく、公文書改ざんは犯罪だと指摘しました。決算文書も13件もまだ出しておらず、1件しか出ていないと指摘しました。安倍首相は自分や妻が関与していたら辞めると言っていたが、誰が見ても関与は明らかであり、今すぐ辞めるべきだと述べました。加計学園問題では、今治市と愛媛県の職員が首相秘書官と会ったと言っているが、秘書官は「記憶の限りない」と言っており、証人喚問が必要だと述べました。安倍総理は「私が働きかけていたら責任を取ります」と言っていたが、国家戦略会議の議長は総理だと指摘し、2017年1月20日に初めて知ったというのは嘘だと思うと述べました。構造改革特区の頃から加計学園の計画は知っていたと答弁しており、国家戦略特区の決定までの短さを指摘されて、15年間頑張って来たのは加計学園だけであり、そのことは関係者はみんな知っていると述べており、関係者はみんな知っているのに腹心の友の安倍首相だけ知らなかったはずがないと指摘しました。そして、1日も早く退陣すべきだと述べました。映画「ペンタゴン・ペーパー」を見たことに触れ、重要なのは国民が声を上げることであり、日本でも国民が声を上げ、安倍政権退陣を実現しようと呼びかけました。

続いて、日本共産党の宮本岳志衆議院議員があいさつしました。宮本議員は昨日(4月11日)の衆院予算委員会集中審議について報告しました。逃げに逃げ、隠しに隠してきたことが国民の前に明らかになってきており、宮本議員は2015年の面談メモの実物を持って安倍首相と直接対決したそうです。メモの信ぴょう性は動かしがたく、証言する職員も本日(4月12日)出てきたそうです。柳瀬秘書官は「記憶の限りない」と言っているが、愛媛県には首相を陥れるようなことをする動機がないが、安倍首相には動機があり、事態はメモの通りに進んでおり、国家戦略特区で突破口が開かれ、獣医学部新設が行なわれたと指摘し、証人喚問で事実を語るべきだと述べました。与党は月曜日に回答すると言っているそうです。明日(4月13日)は、国会で野党6党が集会するそうです。森友問題での口裏合わせについては、昨年2月15日以来の論戦を振り返り、朝日が「ゴミは1億円」の記事を出し、佐川氏が「事実誤認」だとして記事の訂正を求めましたが、その一方で籠池氏は運動場のゴミは撤去していないと言っているのに対し、しゃべるなと指示したことがわかってきているそうです。本日(4月12日)、法案に誤りがあったことが明らかになったことについて、麻生財務相は決裁文書に判子を押すのにほとんど読んでいないと述べており、それでは他の省庁から上がってくるものにも誤りがあるかもしれず、全てチェックするまで審議に値しないということになると指摘しました。

最後に、沖縄の風の伊波洋一参議院議員があいさつしました。伊波議員は、毎日委員会での首相答弁を見ると見苦しいと述べました。嘘で塗り固めた安倍政権を、多くの国民が実感しており、これ以上放置してはいけないと述べました。沖縄では、高江のヘリパッド、辺野古の埋立てについて、誤魔化しの中で認可を得ていると指摘しました。沖縄の立場からも強く訴えたいと述べました。委員会で高江のヘリパッド問題について取り上げ、絶滅危惧種の保護を無視したのは安倍政権だと指摘しているそうです。辺野古へ土砂が入れられる前に、安倍政権を倒そうと呼びかけました。

 

ここで、カンパの呼びかけと2回目のコールが行なわれました。

続いて、連帯のあいさつが行なわれました。

まず、韓国の東アジア平和会議の李富栄さんがあいさつしました。李さんは、みなさんを激励するために来たが、みなさんの闘いに我々も激励されていると述べました。韓国では朴槿恵大統領、李明博大統領が逮捕され、裁判を受けているそうです。政治は国民に嘘をついてはならず、責任を持たなければならないと指摘しました。みなさんの切実な闘いを韓国で伝えたいと述べました。正義を求めるみなさんを韓国の人たちも支持すると思うと述べました。東アジア平和会議は、2014年に結成され、憲法9条にノーベル賞をと求める運動もしているそうです。日本の9条は世界の人々が守らなければならないものであり、みなさんの闘いは日本や東味の平和と同時に、正義を守る闘いだと述べました。来る途中、「真実は沈黙しない」という韓国の歌を聴いたそうです。暗さは光に勝つことはできず、我々は放棄しないという歌だそうです。みなさんの闘いが日本の国民の支持を得ると信じていると述べました。

次に、法律家6団体連絡会の大山弁護士が発言しました。法律家6団体連絡会は、7000人の法律家と研究者でつくっているそうです。公文書改ざんについての法律は、国会法、公文書管理法、憲法であり、それらに対する重大な違反となるそうです。憲法62条に国政調査権があり、公文書改ざんは国権の最高機関である国会の国政調査権を侵害することになるそうです。国会法104条違反でもあり、国会の審議、調査のための記録の提出の求めに応じなければならないそうです。公文書管理法の第1条では、公文書は国の諸活動や歴史的事実の記録であり、「健全な民主主義の根幹を支える国民共有の知的資源」であり、「国民主権の理念にのっとり、公文書等の管理に関する基本的事項を定め」、「行政が適正かつ効率的に運営されるようにするとともに、国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とする」と定められているそうです。つまり、虚偽の公文書の作成は、将来の国民にまで影響を及ぼし、現在の国民だけでなく将来の国民も馬鹿にされているということだと指摘しました。法律違反を指摘する声明を出して抗議するとのことでした。

続いて、「安倍政治にNO! 東京地域ネットワーク」の柏木さんが発言しました。地域を面とし、多くの人とつながるために、総がかり行動結成を機に幅広い人の集まる団体がつくられ、東京地域ネットワークもそこへ参加しているそうです。これまで、安倍政権退陣の一心で街頭に立ち続けてきたそうです。練馬区では実行委員会ができ、市民アクションのポスターを3000枚貼る活動をしているそうです。また、区内の全ての駅で署名活動を行ない、190人の参加で310筆の署名を集めたそうです。3月31日には石神井公園駅で「安倍政権はもうごめん」宣伝活動を行ない、2時間で145筆が集まり、町の雰囲気が変わってきたと感じたそうです。政策の良しあしではなく、この国の主権者を馬鹿にしていることに対する怒りに心が震える思いであり、今すぐにでも退陣させたいと思っており、それができるのは私たちだと述べました。腐敗した政権を倒すのは主権者の役割であり、4月14日には国会正門前に集まろうと呼びかけました。全国でも様々な取り組みがあると述べました。安倍政権を倒し、真っ当な政治のスタートに立てるようにともに奮闘していくことを呼びかけました。

最後に、キャンドル行動の中内さんが発言しました。中内さんは安倍政権を許さないキャンドルデモを企画しているそうです。みなさんのお話しに共感、同感だが、なのになぜ安倍政権を倒せないのか悔しいと述べました。「スイミー」という絵本があり、仲間の魚は皆きれいな色なのに一匹だけ黒いスイミーは仲間外れにされていたが、大きな魚に食べられそうになった時、スイミーがみんなで大きな魚をつくろう、僕がその目になると提案したということを紹介し、ここに集まっている人たちがスイミーになりましょうと呼びかけました。4月14日の総がかり行動の後、18時からキャンドルデモが行なわれる予定であり、瀬戸内寂聴さんやなかにし礼さん、小沢一郎さんも賛同人になっているそうです。子どもたちにこれこそ人間の素晴らしい生き方だと示しましょうと呼びかけました。

 

行動提起は、高田健さんが行ないました。

この間、森友、防衛省日報隠し、加計など、毎日政治の腐敗、私物化が明らかになっており、高田さんのところにもいろいろな電話がかかってきているそうです。みんなで頑張ってこの政権を追い詰めなければならず、私たち一人一人が頑張るしかないと述べました。韓国の人たちが自らの力で朴政権を倒したように、私たちもやり抜かなければならないと述べました。

まずは、4月14日の14時から17時までは、総がかり行動、未来のための公共、Stand for Truthの3団体の行動が行なわれ、18時からキャンドル行動が行なわれるそうです。大きく成功させるため、できるだけ多くの人が集まるようにと呼びかけました。安倍政権に打撃を与え、野党を励ます行動にしようと述べました。

4月19日は国会前行動が行なわれ、32回目の19日行動となるそうです。全国各地でも運動が起こっており、国会の中でも外でも頑張っているのは、19日行動の積み上げがあったからだと述べました。更に多くの仲間を集めようと呼びかけました。

5月3日は有明防災公園で憲法集会が行なわれるそうです。昨年の5万5000人を上回る結集をと呼びかけました。

安倍内閣の居直りを許さず、今が頑張り時であり、全力をあげようと呼びかけました。

今回の行動には1200人が参加したことが報告されました。

最後に3回目のコールを行ない、「真実は沈まない」という歌を歌って集会は終了しました。

 

以上で報告を終わります。