破損したWordファイルの回復方法(Mac→Win) | 特許翻訳 A to Z

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1992年5月から、フリーランスで特許翻訳者をしています。

Wordで作業をしていると、まれに保存時のエラーでファイルが破損することがあります。

古いものだとWordパッドを使う方法、Word 2007以降のファイルなら拡張子docxをzipに変更し、そのまま解凍して文字だけ取得するという方法も、あるようです。

[Word]破損したdocxファイルの文章を救い出す方法

 

ただ、最初にMacintoshで保存したデータの場合、全体が文字化けしてしまい、うまくいきません。
そういう場合の回復方法です。

 

1.破損しているWordファイルを、Windowsに移動します。

 

2.秀丸エディタの新規文書を開きます。

 

3.ファイルエクスプローラーから、秀丸エディタの新規文書上に、Wordファイルをドラッグします。

(画像のように、エクスプローラーの上に秀丸を重ねてマウスでドラッグすると、やりやすいです。)

 

 

4.秀丸がドラッグしたファイルを開こうとする際に認識エラーで下のようなメッセージが出るので、「エンコードの種類を指定しなおす」を選択します。

 

 

5.Unicode (UTF-16)を選択し、OKボタンを押します。

 

 

この方法で、実際に破損のある箇所の前後が若干欠落する以外、ほぼ回復できることがあります。
 

もちろんテキストエディタですので、イタリックや下線などの文字修飾は落ちます。
あくまで、他にどうしようもないときに、文字データを回復するための手段だと理解してください。

すべてのファイルを回復できる保証はありませんが、破損によりWordで開くことすらできないファイルでも秀丸は開いてくれますので、試してみる価値はあると思います。

なお、もとのデータで修正記録を使っていた場合、回復後には修正前と修正後の両方が混在します。
このあたりの動きは、修正記録付きのWordデータをコピーしてテキストエディタに貼り付けた場合と、全く同じです。


ただし、秀丸でUTF-16として表示したままの状態でテキスト(.txt)として新たに保存しても、Windows上のテキストデータになりません。
正しく表示された状態で全体をコピーし、Wordの新規文書に「書式なし」で貼り付けた上で、新たなWord文書として保存しなおしてください。


最後に、エンコードの種類を選択する際「プレビューを表示」にチェックしておけば、OKボタンを押す前に結果を確認できます。
Word以外のデータでも、破損時や文字化け時には秀丸を仲介することで正しい文字情報を取得可能なことがありますから、困ったときは試してみるとよいかもしれませんね。


 


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