「金運アップ」と思ってやったことで、逆にお金から逃げられてしまう人も多い気がします。
◯ 金運アップするという財布を買ったけど、お金が貯まらない
◯「金運アップセミナー」(豊かさ、引き寄せセミナー)に何十万も払ったのに効果がない
◯「金運アップセミナー」(豊かさ、引き寄せセミナー)に何十万も払ったのに効果がない
◯「儲かる」と言われて投資して元金全部パーにした
◯ 金運アップのパワーストーンブレスを買ってつけてみたけど、むしろ金運が落ちた
◯ 健康食品やアロマに興味を持っていて、気づいてみたらネズミ講やネットワークビジネスに関わったら、逆に散財した
などなど…。どうして、「金運アップ」を狙って何かする人に限って、逆にお金に逃げられることが多いのでしょうか。「金運アップ」とか「絶対儲かる」などと甘い言葉で誘ってくる人たちは、「努力も工夫もしないで楽チンにカンタンにお金が降ってこないかなぁ」という、その怠けごころや依存心、不勉強を見抜いているからです。
そういう人は、騙しやすい
ですからね。ま、要するにそこにつけ込んだ商売をしているほうは「バカはいいカモ」と思っているんですよ。
例えば、向上心や独立心、自分で調べる気力や能力がある人は詐欺や詐欺まがいのセミナーやネットワークビジネス、アイテムなどにはなかなか引っかからないのです。なぜかというと…今はネット社会ですから、例えば投資を持ちかけてきた会社や役員などを徹底的に調べることもできます。
また、ネット検索を使えば、「◯◯ヒーリング 詐欺」、「◯◯セミナー 詐欺」、「◯◯セミナー 裁判」などという言葉を使うと、過去に事件があったかどうかなどを調べることができます。また、セミナー開催者の名前を検索するときに「山田太郎 内部告発」とか「田中花子 宗教」などという言葉で検索すると、過去に内部告発があったとか、実はバックに新興宗教がついているなどということもわかります。
「君子、危うきに近寄らず」という言葉がありますが、うわべでいいことを並べたてられたとしても、危険なものには近づかないことで、すでに持っている財産や信用、つまり「本来の金運」を守って、だんだんとアップさせることにつながるわけです。
「君子、危うきに近寄らず」という言葉がありますが、うわべでいいことを並べたてられたとしても、危険なものには近づかないことで、すでに持っている財産や信用、つまり「本来の金運」を守って、だんだんとアップさせることにつながるわけです。
アメリカ発のアロマ関連の有名なネットワークビジネスの二社は、ライバル会社であるお互いの訴訟合戦がもととなって、どちらの会社も実はアロマオイルの質に関する記述に虚偽があったことを法廷で証明してしまいました。
また、とあるアメリカ発のヒーリングは、一見、無関係と思われる日本の新興宗教の幹部が日本での営業に携わっていたことがありました。また、過去にアメリカ国内で創始者が詐欺で有罪判決を受けていることも明らかになっています。そんな実例がいくらでもあります。
とは言っても、具体的に「どうしてあんなセミナーにうん十万(うん百万)使ってしまったんだ!」とか「どうして金運アップと思ってやったのにこういうことになってしまったんだ!」と後悔している人は多いと思います。実際的なメカニズムについて具体的な例とともに考えてみました。
◯金運アップの置物を購入した
→置物に何十万出した
◯金運アップの置物を購入した
→置物に何十万出した
→コテコテな感じの金運アップのアイテムを家に飾った
→家に来る人たちに「なんか怪しげなモノがある」と認識される
→「怪しげなモノ」に頼る人、という認識が生まれる
→周囲の人たちの意識の中で「なんとなく」な違和感が生まれる
→自分の知らないところで、微妙に「社会的な信用」が落ちる
→本来、入ってくるべき仕事やチャンスを逃す
まあ、こんな感じじゃないでしょうか。例えば、会社に「依存心が強くて迷信深そうで邪教を信仰してそうな人」と「誠実で行動力がある」ように見える2人の社員がいて、どちらかに大事な仕事を任せるとしたら、
→家に来る人たちに「なんか怪しげなモノがある」と認識される
→「怪しげなモノ」に頼る人、という認識が生まれる
→周囲の人たちの意識の中で「なんとなく」な違和感が生まれる
→自分の知らないところで、微妙に「社会的な信用」が落ちる
→本来、入ってくるべき仕事やチャンスを逃す
まあ、こんな感じじゃないでしょうか。例えば、会社に「依存心が強くて迷信深そうで邪教を信仰してそうな人」と「誠実で行動力がある」ように見える2人の社員がいて、どちらかに大事な仕事を任せるとしたら、
後者の方が真面目にやってくれそう
ですよね。
これは、パワーストーンのブレスレットなどについても同じことが起きているはずです。男性がブレスレットをつけるのは、割と普通になってきてはいます。
でも、やはりいかにも金運と仕事運アップを狙ったタイガーアイのブレスレットなどをしている男性の会社の役員とか社長などがいたらどう思いますか。「パワストに頼らないといけないほど、厳しいのかな、この会社」と思われるのではないでしょうか。実は、この「うっすらと思われる」とか
「なんとなく違和感を持たれる」ことが
本人の信用を確実に傷つけている
のです。
面接に男子学生がパワーストーンのブレスレットをつけて行って、面接官に「どうして君は、それをつけているのかね」と聞かれて、素直に答えたところ、「トンデモ」な印象を与えたせいか、不合格になった人がいるという話も聞いたことがあります。
また、パワストは女性の間では、とても流行っていますよね。玉が小さめで可愛らしいデザインなら、ファッションとして楽しめて良いと思います。しかし、恋愛運アップなどのためにゴッツイ特大ブレスレットをしている女性ほど、彼氏もいないし、なかなか結婚できない法則があるのは否定できません。
まあ、一連のブレスレットくらいだったら普通ですが、ときどき、3重とか5重にじゃらじゃら重ねている方もいらっしゃいますよね。可愛くないものや重そうな物、ちぐはぐでセンス悪いと思われるアイテムを、あえて着けている
必死さと怪しさ。それが、
恋愛や結婚を遠ざけていることに気づかないし、気づけない。
通常の神棚や仏壇、十字架など、その人の信仰や伝統に関わるものに対して違和感を持たれることは少ないと思いますが、あからさまな御利益主義とか拝金主義が根底にあるアイテムって、なぜか怪しさが全面に出てしまうのではないでしょうか。
英語で、「トラスト」という言葉は「信用」とか「信頼」という意味ですが、「基金」、「遺産」などのまとまったお金を指す言葉でもあります。日本語でも「信用金庫」など金融用語に「信用」という言葉が使われています。「クレジットカード」の「クレジット」も意味は「信用」です。
「金運」というものは、「信用」と「信頼」と表裏一体であると言えます。本当の金運をアップさせたければ、実は、自分の信用と信頼感をアップさせることが一番大切なのではないでしょうか。というわけで、「お金(諭吉)」を引き寄せたい方は、小手先のテクニックよりも、福澤諭吉について学んだりして、自分を磨いて信用される人になるのが第一歩かと思います。
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