■リスクのない世界で暮らす■~文字通りの錯覚~ | ∬ちょこっと、ピーター.ドラッカー∬

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”なんの浮世は三文五里よ。ぶんとへのなるほどやってみよ。”
乙女姉やの失意の手紙への返信に記した、龍馬のポジティブ思考が表れている言葉
”くよくよせずに前向きに行こう”と勇気づけられる。
同様にドラッカーの言葉も、時代を超えて様々な示唆に溢れています。

おはようございます。

うっとおしい雲が空を覆う
川崎の朝です。

今日は、久しぶりの雨が降りそうです。
傘をお忘れなく。

週中日、今日も一日よろしくお願いします。
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ドラッカーは、環境に対しての
進歩が見られないことについて、
まず言えるのは、
三つの大きな誤解の存在が、
環境論者が成果を上げることの
障害になっているのだとした。


第一の誤解。
ドラッカーが一番の頭痛のタネとしたもので、
人間はリスクのない世界で暮らせる、
つまり人間は人類の活動を
リスクとは無縁のものにできるという誤解である。


ドラッカーは、
安全に暮らせると信じるのは、
文字通り錯覚にすぎない、
とする。




「現在のような環境条件のもとで

 突きつけられている本当の難題は、

 私たちはどのようなリスクに耐えられるのか、

 またどのようなリスクが

 人類の対処能力を超えてしまうのか、

 そしてどこにその境界線を引けばよいのか、

 さらにはどれほどの負担をして、

 どの程度の保険をかけるのか、

 といったことでしょう。」


~P.F.ドラッカー
「ドラッカーの講義(1943-1989)~マネジメント・経済・未来について話そう~」
(1970年代"環境にまつわる政治学・経済学")