プロセスを、楽しめ@S谷です。
試合前夜に引いたカードは、
『忍耐』…でありました。
(最近S谷がハマりだした、あるカード。
これについては、またいつか書くとしよう)
ただの『忍耐』ではない。
それは、自分が望む姿へ変容する途中に、
必ず生まれる、『プロセス』というもの。
プロセスなくして、どんな結果も生まれない…
と、S谷は思っている。先日も書いたけれど、
夢のような大変身なんてあり得ないのダ。
だからこそ、なりたい自分がいるなら、
そのプロセスを充実させることが重要。
カードの意味するものは、それ(プロセス)自体を
楽しめ、というコトでありました。
さて。日曜に、岐阜のANYさんにて行われた
公式戦『岐阜アンダーB』の結果を
さらしておこうと思うのであります。
この試合は、ジュニアクラス(B、C)のみが対象で、
総勢52名の選手が参戦していた。
まずは予選で16名までに絞るのであります。
S谷の結果や、いかに。
<予選>
1) Uさんと。 1-4 ○
2) Gさんと。 2-4 ○
3) Hさんと。 2-4 ○
なんと、勝ち側で予選を通過でありました。
(MRCのA氏が来てくださった。アリガトです)
予選の最終ゲームでは、
驚くことに2本、マスワリが出たのであります。
こんな事は、S谷の球撞き年譜をひっくり返しても、
初めてでありました。
こんなのは、S谷らしくないのじゃないか?
何かの間違いか?
…いや、いや。
浮かれるのも、逆に否定するのもおかしい。
お師匠は、必ず空き時間ができると
試合会場の外へ空気を吸いに行っていた。
冷房のきいた場所で、
長くじっと座っていては肩も身体もかたくなる。
外へ出て身体を動かし、遠くを見たりする。
(「やってください」と、メールが飛んできた)
そして散歩しながら、もう一度、自分を確認した。
ささやかながら先日、密かに決心したコトを。
実は火曜の夜、S谷は桜ビリヤードのBC級戦
(河童球道会)で失態をおかしてしまった。
人目には失態と解らなかったかも知れないが、
それが『大失態』であることは、
S谷自身が一番、感じていたのでありました。
あの日、S谷は、リーグ戦4試合のうち一試合だけ、
相手を見ながらゲームしてしまったのダ。
『この人は、どんな球を撞くのか』
『ストロークを見るに…』
そして、3-0で敗退してしまったのダ。
S谷は、相手を見てばかりいて、
自分のゲームに集中できていなかった。
それどころか、ゲームが終わった瞬間、
『勝てない相手じゃなかったのに』
なんて、おごった思いを抱いてしまった。
その試合の帰路、ネタ帳を見返してハッとした。
それはグランプリでの気付き点。
あの場面で、対戦したトッププロたちは、
『この子はB級なのね』
なんて思いながら、球を撞いたのだろうか!?
(いや、手ぬるい球は一球たりともなかった!!)
そう言うコトだ。
同じステージに立っている限り、
いかなる理由があろうとも、相手を見て
球に向かうような事があってはならないのダ。
「勝てない相手じゃなかった」
なんて言っているうちは、逆に勝てたとしても
S谷は、相手から同じように言われるだろう。
S谷は、S谷のゲームができるように、向かうのダ。
<決勝>
1)Hさんと。 2-4 ○
焦らずに、ゆっくりと時間を掛けて狙ったつもり。
相手選手のゲームは、予選の時に観戦しており、
『当たりたくない相手だ』と思ったけれど、
いざ対戦するとなったら、初心を貫いた。
きっと普通にゲームしたら、
S谷は彼のスキルには及ばないだろう。
だからこそ、相手に飲まれないように。
カッコいいネキストが取れなくても良い。
ストップで繋ぎながらでも、まったく問題ナシ。
S谷は、S谷のゲームをしたつもり…。
ここで、ベスト8入りでありました。
次のゲームに勝って、入賞圏であります。
次も自分のペースを守れるのか。
ここからは5先になる。
2)Iさんと。 5-1 ×
取り切りが多く、またS谷も、回ってきたチャンスを
充分に活かす事ができなかった。
でもS谷は、相手が撞いている間も、
心を折らずニュートラルな自分でいようと努めた。
(とにかく、すべてのプロセスを楽しむのダ!!)
4-0でリーチを掛けられた後に、
回ってきた2から、3-9コンビを決めて
なんとか一本を返した。
その後、相手が最後の8、9に向かっていたが、
8をシュートミス。8を穴そば短に残し、
9はフット付近という配置が回ってきた!!
これはきっと、流れを変えられるかも知れない、
最後のチャンスなのダと本能的に感じた。
…しかし、S谷は短際の8をポケットできず。
このマスで敗退でありました。
S谷が奮闘してるぞ、とW田くんが連絡を
入れてくれたのかどうか定かではないが、
遠路遥々、SK谷氏が応援に来てくれていた。
(せっかく来てくれたのに、申し訳ない…)
SK谷氏、W田くん、相方さんと一緒に、
お寿司を次から次へと口へ運ぶ。
(でも、なんだか不思議と、美味しさが遠い)
S谷は、負けた。
プレッシャーに、負けた。
スタミナ切れに、負けた。でも…。
あの日のように、相手を見るようなゲームは、
一瞬たりとも無かったと言い切れる。
(そう、それは今後も、ずっとずっと必要なコト)
『忍耐』の意味するものは、
望む自分になるためのプロセスを楽しむこと。
入賞できなかったけれど、ベスト8は初めて。
マスワリ2本も初めて。
一歩ずつでも進んでいるのなら、良いじゃないか!
S谷のプロセスは、まだまだ。
まだまだ!!続くのであります。
↓5位タイって岐阜新聞に載るかもだってさ。