二度目の最後@S谷です。
うまく行けば、明日の面談以降は、一気に復職して、
フルタイム勤務へと戻れるのかも知れないのであります。
でもそれは、現在のところ、やはり未定であって…。
いつも心療内科への通院は、金曜日の午後と決まっているけれど、
今日に限っては、なぜか火曜日。それも朝9時半からだった。
主治医は、A原医師の情報へは、直接、当たれなかったそうで、
でも前回話した通り、S谷は、上長である室長の言葉を信じて、
面談はサラリとクリアできれば良いですね…、と
そのような事を言われた。それはS谷も同感だ。
お薬の量は増える事はなかったし、
診察中、特別なイレギュラーは何もなかった。何にしても
明日の面談の如何によって、今後がすべて決まって来る。
ただ、それだけなのダ。
9時半という朝早くからの診察は、予想に反して遅れる事もなく、
診察券を出して5分ほどで、すぐに診察室へ呼び出された。
そしてS谷は、診察を終えて薬局へ寄り、また駅を目指す。
まだ、10時過ぎだった。
せっかくなので、駅近くの隠れ家のような珈琲店へ寄った。
午前中に訪れるのは初めてで、モーニングサービスを頂いた。
あたたかいカフェオレと、メイプルシロップのかかった、
シナモントースト。そしてなぜか、濃厚なマンゴージュース。
どれも、S谷のハートを満たしてくれるものでありマスタ。
平日の朝に、こんな優雅な時間を過ごせるのは、
今日が最後かも知れない…と、
以前にも一度、S谷は同じように思ったのダ。
手帳を開いて、またぶつ切りに書き付ける。
『二度目こそ、実現するのか。』
わからない。本当に、よくわからない。
でも、今はもぅ、『まぁ、良いか。』という気もしていたりする。
不思議なコトだ。
午後からは抜歯した親知らずの消毒のため、また歯医者へ行った。
「痛み止めは飲みましたか?」
との院長からの質問に、S谷は、いいえ、と答えた。
本当に、まったく腫れもしなかったし、出血もすぐに止まって、
食事中も、歯磨き中も、まるで痛くなかった。
「それは本当に良かったですね」
院長はまた、笑顔でS谷の治療を終えてくれて、
次回の予約を取る事になった。
次回の予約は…明日の面談が終わってみないと、わからない。
受付の女性に平日の予定ははっきりしない事を告げると、
「では土曜日はいかがですか?」と言われた。
土曜日なら、問題ないだろう。
土曜日、S谷はどうしているだろうか。
木曜、金曜とフルタイムで出勤して、疲労しまくっているだろうか。
それとも、また「休職!!」と言い渡されて、
前回と同じように放心状態でいるだろうか。
いや、少なくとも、もう放心状態に陥る事はないだろう。
産業医が、例え「休職」と言ったところで、S谷は
「はい、そうですか。では、また次回」と言って、
気楽に帰って来そうな気がする。うむ、きっと、そうだ。
最近、新しいブレスレットを作ったばかりなのに、
また新しいものを、もう一つ、作ってしまった。
でもこれは、念願のブレスレットなのでアリマス。
海と、空を思わせるようなブルーの石は、「ラリマー」というもの。
本当は、とても高価で、S谷がいつも物色している専門店では、
8mm玉で、一石3000円以上もするのだけれど、
縁あって、今回、驚くほど安価に、S谷のところへ巡って来た。
S谷は数日間、このラリマーの粒たちを見つめ、
どんなデザインにしようかと考え、ハンズで金属パーツを買い、
また何店か巡った内の別の店で、「ブルームーンストーン」
という石を購入し、ようやく今日、ブレスレットとして完成させた。
ラリマーの石の意味は、「固執せず、成長を促す」。
または、「執着していたものを手放す」、であります。
明日の面談は、とても重要なものだとわかっているけれど、
必要以上に無理はせず、自然体で臨んで来ようと思う。