第2687回「インシテミル、その1、序論 そして誰もいなくなった」(本格推理映画) | 新稀少堂日記

第2687回「インシテミル、その1、序論 そして誰もいなくなった」(本格推理映画)

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 第2687回は、「インシテミル、その1、序論 そして誰もいなくなった」(本格推理映画)です。サブ・タイトルは、「7日間のデス・ゲーム」となっています。原作は、米澤穂信さんの同名小説です。


 タイトルの意味は、正直分りません。ただ、諸説あるようです。ヤフー知恵袋の回答者" mouideiad "さんによりますと、『 ミステリに淫してみる。館にinしてみる。THE INCITE MILL 』の三説を挙げられています。やはり、ピンときません。最後のインサイト・ミル(ローマ字読み、インシテミル)も、意味不明です。


 タイトルは別にしまして、この原作及び映画は、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」(※1)に対するオマージュ作品です。それも、とびきり上質なオマージュです。そして、数々のミステリ作品のタイトルが登場します。これだけでも、本格ミステリ・ファンのツボを押えています。


 そして、サブ・タイトルが示しますように、ゲームです。それも殺人ゲームです。「カイジ」とか、「ライアーゲーム」(※)がイメージされます。ただ、後者はあくまでゲームであり、殺人は登場しません・・・・・。「ライアーゲーム」を面白いと感じた方は、ミステリ・ファンであるかを問わず、この作品を観ましても、楽しめるのではないでしょうか。


 さらに敷衍すれば、「バトル・ロワイヤル」(※)といえるかもしれません。ですが、数々あるルールの中で、「生存者が2人になった段階で、ゲームは終了とする」というものがあります。時間(1週間)も限られています。生死をかけたゲームです。


 映画は、主人公・結城(藤原竜也さん)が、コンビニで座り込み、アルバイト雑誌を読んでいるところから始ります。若い美人(綾瀬はるかさん)が近づいてきて、ケータイを提示します。その画面には、アルバイト募集が表示されています。「時給1120百円」、11万2千円なのです。


 美人は、聞きます。「これって危ないでしょうか」、結城はうなずきます・・・・。画面は、変ります。2台の超ロング・ボディのリムジンが、都心を走っています。カメラは、乗客を追っていきます。結城も、あの美人も乗っています。北大路欣也さんも、平山あやさんも、石原さとみさん(※)も、武田真治さんも、片平なぎささんも乗っています。まだ、どのような役を演じるのか、この段階では分りません。


 そして、山中の施設の前で、2台のリムジンが止まります。それぞれのリムジンから、それぞれ5人が降ります。計10人の男女です。そして、時給11万2千円のアルバイトが始ります・・・・・。


 詳細なストーリーにつきましては、後日書く予定です。当然、原作とは微妙に異なります。


(追記1) 「そして誰もいなくなった」につきましては、既にブログに書いています。

「その1」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10321932521.html

「その2、ネタバレ」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10322022804.html


(追記2) 「ライアーゲーム 劇場版」につきましては、3回に分けて書いています。

「その1」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10478548601.html

「その2」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10478663348.html

「その3、ネタバレ」  http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10482031168.html


(追記3) 劇場版「バトル・ロワイアル」につきましては、既にブログに書いています。

http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10245195544.html


(追記4) 石原さとみさん主演のオカルト推理ドラマ「小田霧響子の嘘」については、既放送分2回を既にブログに書いています。

「第1回」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10673174215.html

「第2回」 http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-10680123242.html