ファーストポジションー夢に向かって踊れ!
タイトルから お分かりの通り、バレエのプロを目指し、奨学金やスカウトを狙って
未来を翔ける9歳から19歳までのバレエダンサーの卵達のドキュメンタリー映画でした。
厳しい練習に耐え、それでも踊ることの魔法にかかり、夢を叶えるために自分自身を限界にまで追い込む子供達。
成功への厳しすぎる道のり、重圧、痛み・怪我・そして、将来への希望と不安。
ローザンヌと並ぶ、世界最高峰のバレエコンクール、YAGP ユース・アメリカ・グランプリに挑む6人のバレエダンサーの卵たちに密着し、それぞれ異なる環境下で育ち、全く異なる境遇でのバレエを通じた家族愛物語。
アラン :11歳 イタリア在住の米海軍医の息子
ミコ :12歳 アメリカ在住の日英ハーフ
ジュールズ:10歳 ミコの弟
レベッカ :17歳 メリーランド在住
ミケーラ :14歳 シオラネラ出身
ジョアン :16歳 コロンビア出身
内戦で両親を亡くし、4歳でアメリカ人夫婦の養女になったミケーラの過酷な幼少期の話や、
コロンビアの両親と離れ、ホームシックと戦いながら 将来家計を支えたいと健気に頑張るジョアン。
娘のバレエのために、会社経営する父親が会社を社員まるごと引っ越してしまったミコ。
天才というべき才能の持ち主アラン。
セレブで車を乗り回しバービー人形のような女子高校生レベッカ。
バレエが好きではなくなって、母親を落胆させてしまうミコの弟、ジュールズ。
とにかく、本人達もそうですが、それを支える大人達がすごい。
2時間かけて車で毎日バレエの送り迎えをさせたり、
バレエの時間確保のため、学校に行かず、自宅学習に切り替えたりと
この映画を観たら、そこまでしないとダメなのか・・・と悩んでしまいそうに。
とは言っても、普通(?)に学校生活を送っているレベッカのような子もいるわけで
どこまでやるかは 親やコーチの考え方次第というのもあるのではないかと思いました。
賛否両論の意見があるとは思いますが、
それぞれの家族の形や 一生懸命さが観ていて切なくなるほど 美しく
感動せずにはいられない映画でした。
バレエに興味のない方でも きっと感動すると思いますよ。
ファーストポジションー夢に向かって踊れ!
2012年 12/1(土) ロードショー
Bunkmura ル・シネマ