こんばんは、東京は木曜日の午後、西新宿裏辺りよりお送りする、皆さんを素敵なジュエリーの世界へ誘うRui & Aguri Fine Jewelry、RUI INABAのジュエリー制作ブログです。
先日は『終戦記念日』でもありましたよね!少なくとも、平和な今日に心から感謝です。そして、今回は、そんな『終戦記念日』にちょっとだけ関係のあるご依頼、本当に、特別だった今年、2012年初頭のご結婚指輪の作品をご紹介したいと思います。
そして!今回は、このご結婚指輪を紹介する前に、どうしても、まず『車』の事を話さねばなりませんよね!
『え?指輪と自動車??何で?どうして?そんなの興味ないyo!』な展開なのですが、どうぞお付き合い下さい!そう!今回は自動車と戦争な時代が、深く関わるご結婚指輪の依頼なのですよね!何なんだろう!乞うご期待ですよね!
皆さんは『Packard』、日本語で言うと「パッカード」と言う、今は亡き、外国の自動車メーカーをご存知でしょうか?(ちなみに僕は、今回ご紹介するこの依頼が来るまで、全く知りませんでしたね!)このような車ですよね!
昔の…古き良き時代のクラッシックカー!昔の外国の白黒映画に出てくる自動車ですよね!上の写真の飛行機と船の戦争の一場面は、第二次世界大戦、当時の『パッカード』社の宣伝ポスターに使われていたイラストなんですって!
自動車業界は、戦闘兵器作りなどで、軍隊と強く関わっていたんですよね、驚き!と共に納得ですよね。そして世界中の人達にとって、本当に悲しい、辛い時代でしたよね。僕は、終戦記念日に放送されていた、ヒットラーな時代、そしてユダヤ人などの戦争の記憶を見ていて……涙が…止まりませんでしたね。時代の記憶、悲しい事も忘れずに、そして今を大切にして生きて行きたいですよね。
少なくとも平和な今に、本当に感謝です。
自動車会社『Packard』パッカードとは、1899年創業、ジェームスとウィリアム・パッカードという兄弟がアメリカはオハイオ州で始めた自動車メーカーですよね!しかも超、超『超』高級自動車しか作らない!自動車会社!
「Ask the Man Who Owns One」『その良さは1台持ってる男に聞け』誇り高き、何もかも強気な超高級な自動車「パッカード」まさに現代で言うマセラッティやベントレイ、ロールスロイスな自動車メーカーだったんですよね!
その「マセラッティ」自動車はイタリアで1914年に設立した会社で「ロールスロイス」は1906年にドイツで設立「アルファロメオ」は1910年、「プジョー」は唯一1888年と古く、そして!「フィアット」は!なんと「パッカード」と同じ1899年設立な自動車会社なんですよね!
もし今も「パッカード」が残っていたら…本当にロールスロイス級な自動車だったんですよね!悔しいですね!
そして『パッカード』自動車には、このような素晴らしい飾りも付いていたんですよね!
彫刻専門な人には見逃せない所ですよね!『翼な天使、車輪と共に、風を切って時代を走るゼーット!』な感じでしょうか。
「ロールスロイス」の有名な妖精の飾りはルネ・ラリックが作っていますが、パッカードは…いったい誰なんでしょうね??僕のリサーチ力では作者までは辿り着く事が出来ませんでした。悔しいですね!もしも何方かご存知でしたら…パッカード研究員の一人として是非、教えて欲しいですね!
西洋の王族、貴族、大富豪達が愛した超高級車、庶民から憧れだった、見かけるだけで振り向く夢の超高級車。もちろん!日本でも!走っていましたよね!こんな風にでしたね!
時代は1931~40年、まさに世界大戦、真っ最中な暗い時代、そして太平洋戦争へ突入し、アメリカからの輸入が止まるその時まで、終戦の数年前まで日本でも取り扱っていたんですよね!しかも!皆さんが、自転車で、いつも走り抜けている東京は『赤坂』に『パッカード』自動車の代理店はあったんですよね!TBSの近くでしょうか??
時代と共に姿を消すもの、現れるもの。時代の変化を本当に感じますよね!
皇族、富豪、軍事関係者が、国内、そして戦争で訪れた地、満州やアジア諸国で、偉い身分だった人達が使用していた…そんな車がまさに『Packard』パッカードだったんですね。もしかしたら昭和天皇が若い頃、一度は乗っていた車の1つ!かもしれませんね!
太平洋戦争、終戦後『パッカード』は1954年に生産ラインの工場だった一部がライバル会社に買収され、これまでの良質の高級車を作る事が出来なくなってしまいます。ベテラン技師が少なくなった『パッカード』は不良車を連発、何度もクレームを受け、これまでの『超高級車』というイメージを失ってしまうんですね。
戦後の時代、目まぐるしく変化する時代に対応しようと、技術を失ったまま、高級車を作り続けたり、無理に低価格車を作ったり、フォード、クライスラーやキャディラック、リンカーン…多くのライバル自動車会社が乱立したアメリカ自動車の黄金時代『PACKARD』は1962年にその自動車ブランドの幕を閉じたのでした。
まさに世界大戦から太平洋戦争な1900~1960年頃まで『パッカード』自動車は作られていたんですよね!これでもう!皆さんも!「パッカード自動車??まかせろ!何でも知ってるゼーット!」ですよね!
戦争、戦争と暗い時代な言葉が飛び交っている今回のブログですが、美術的にこれらの時代を見直してみましょう!
まず『パッカード』自動車も存在していた1900年~1960年頃まで、太平洋戦争が終わるまでの半世紀…とっても有名な美術な時代…『超』有名な美術時代がありますよね!『Art Deco』アール・デコですよね!ウォルト・ディズニーさん(1901年~1966年)が、ミッキーマウスを誕生させたりしていましたよね!
このような、やっぱり白黒写真な古き良き西洋な美術時代でしたよね!もしかしたら皆様のお爺さんが生きていた時代かも知れませんよね!
『アール・デコ』時代はフランスはパリ、1925年、パリ万国装飾美術博覧会で花開いた「Exposition Internationale des Arts Decoratifs et Industriels modernes」略して『アール・デコ博』そして、ここから『アール・デコ』という美術な時代と言われるようになりましたよね!日本ではまさに「大正時代」が終わり「昭和」の始まりでしたね!
チャーリー・チャップリン(1889年~1977年)のおじさんが沢山の白黒映画をヒットさせ大スターになり、1932年にはジャパンにも来てくれましたよね!そしてココ・シャネル(1883年~1971年)のお姉さんが1910年にパリに帽子屋さん「シャネル・モード」をオープンし今でも憧れの香水「No.5」を発表したのが1921年でしたよね。
そして時代を数十年シフト!すると!1890年頃から1925年頃(日本では明治から大正時代ですね)まで、歴代ジュエラーの一人、ルネ・ラリック(1860年~1945年)のおじさんが生きた、これまた素晴らしい美術の時代『アールヌーボォー』が全盛期な時代が、この『アール・デコ』時代の前にあり、
『アールヌーボォー』の時代には同時に!『ベルエポック』な更にノスタルジックな!そう!1900年!パリ万博でその時代のピークにあったベルエポック!コルセットなドレスや羽根つ付き帽子を着飾るクラッシックな西洋文化!な時代が1890年~第一次世界大戦が始まった1914年まで続いていましたよね!
世界のトレンドはフランスはパリにあった旧世界、美術の中心地、そのパリではベルエポック時代の途中から、同時にアールヌーボォー時代が始まり、パリ万博!そして時代は1925年頃から太平洋戦争後の時代が更に近代化されるまで、そこには『アール・デコ』と言う素敵な美術な時代が西洋にはありましたよね!
『アールヌーボォー』時代では、植物や虫、ルネ・ラリックの素晴らしいジュエリー作品達を筆頭に曲線や葉っぱや、ファンタジックな水や花、魚、木々の虫の季節な妖精などが美しく、多くの人々に楽しまれましたね。
そこから時代は、十数年、近代革命の成長と共に『アール・デコ』時代へ変わり、当時、地中海の反対側で、まさに映画『インディージョーンズ』な世界!探検隊にガンガン発掘されていたエジプト文明、人々が今まで見た事もなかった古代文明のデザインや、海底2万マイル!海底&海上&空!航海技術が発展し、遥か彼方!超遠くまで行って、持ち帰ってきた南米の古代文化アステカや東洋なアジア、そしてジャポニズム!ジャパン!な文化の影響を大きく受けた西洋文化、そして近代革命の大成長と重なり、一点物な美術な世界だった時代から、大量生産な工業美術の時代へと変わりましたよね!Yes! インダストリアル!
皆さん「東京都庭園美術館」ご存知でしょうか?ここは、元々、皇族「朝香宮鳩彦王」夫妻のお家で、この夫妻は1925年にパリで開催された「アール・デコ博」で本場のアール・デコ美術にふれ、当時のフランス人デザイナーを起用してお家を作ったぐらい「アール・デコ」美術に感動し素晴らしい「アール・デコ」建築を東京に!ジャパンに!残してくれたんですよね!そのお家が豪邸が!そのまま美術館になっているんですよね!白金にありますので、是非行ってみて下さい!きっと当時の生のアール・デコ!1900年代初頭を体感できる数少ない美術な場所ですよね!感謝です。
十数年、時代がずれるだけで、環境や美術は少しづつ変化し、ファッション、芸術、音楽、政治、戦争そして人々の暮らしは近代革命と言う時代の大きな始まりと共に変わっていったんですよね。歴史って本当に面白いですよね!
ちょうど、もしかしたら人によっては…やっぱり!僕らのお爺さま、お婆さまな時代の事かもしれないですよね!
暗い『戦争』な言葉ばかりが取り上げられてしまう1900年代の前半、でもそれは古き良き、西洋近代ロマンティック!そしてノスタルジック!な素晴らしい美術な時代だったんですよね!
皆さんは…もう観ましたか?最近の素敵過ぎるアートな映画!
そう!真夜中のパリに魔法がかかる!ウッディー・アレン監督の『ミッドナイト・イン・パリ』ですよね!(あ!監督の直筆サイン!パリの字の上辺り!見えますか!!)
現代のパリを舞台に、主人公のおじさんが!1920年代のパリへ!タイムトラベル!
アール・デコ時代へ!毎夜タイムスリップ!そしてベルエポック時代へ!
WoW!! 硬派だぜヘミングウェイ!のおっさんや、Oh! Yes! お洒落な紳士フィッツジェラルド!や、やっぱり、もろスパニッシュなピカソ!や、イカしたダリ!のアートなおっさんや、WoW! WOW! やっぱり居場所はムーランルージュだね!な小人なロートレックさん!や、やっぱりいつでも爺さんだなゴーギャン!など、歴代の作家や芸術家、著名人に毎晩、夢のような現実で出会う、時空を超える一人の現代作家の活動写真!素晴らしい映画ですよね!
でもね…ここだけの話…実は…僕も…いつも頭の中で…歴代ジュエラーや芸術家、古代文明の作品達と『貴方なら…この依頼…どう作ります?アプローチはやっぱり…ここから…ですよね??』って、顔も知らない先人達とお客様達と会話しながら、日々依頼を最高な形で仕上げられる様、対話しながら…作っているんですけどね!
僕が生きているのは、たまたま21世紀。生まれは1978年なので、100歳まで長生きしたとしても1978年~2078年。過去のファンタジスタな歴代ジュエラー&芸術家には絶対に引けを取りたくないですからね!僕が死んだ後も、残る「Rui & Aguri Fine Jewelry」の作品達、それらが、時代を超えても出来る限り多くの人の幸せな時間を過ごす『きっかけ』となり得るような特注品、ジュエリー、プレゼント作り。
そして、それでいて、歴代ジュエラー達と比べられても、同等&それ以上に渡り合えるぐらい素晴らしい21世紀の一人のジュエラーの作品をいつも目指す事。だから、結構、いつも時代を超えた素晴らしい作品を思いながら『僕だったら…どうする?彼だったらどうしただろう?へぇ~、そこはそう処理してるのか…いや僕は絶対こうして、ああして、こう作って、ここでファイア!からのゴーカイチェンジ!もっといい作品に出来たと思うな~』など自問自答していますよね。あ!これは…企業秘密なので…このブログを読んだ人だけの内緒でお願いしますね!
しかもね!この映画には!なんと『Packard』パッカードの車と同じ!当時のクラシックカーが登場するんです!ビックリですよね!映画ではフランス車『プジョー』が使われていましたが「パッカード」もまさに同じ時代の車ですよね。
今年公開された同じ時代がテーマなこの映画、そして、同時期に!依頼を受け制作していた僕らのご結婚指輪…なんだが偶然とは思えませんよね。映画の公開と指輪の完成が同時期だったんですから!ビックリです!
1900年から1950年、20世紀の前半は、このような、これまで数千年続いてきた古き良きアナログな、何もかも人力だった時代が『機械』の登場により、近代革命と戦争、美術、沢山な事が起こっていた時期だったんですよね。
って…、今回、ご紹介したいご結婚指輪の依頼は、どうしても説明が長くなってしまいますね…本当に済みません!もう少しで制作ご紹介に入れるかな!(長過ぎるゼーット!)
でもね、今回のご結婚指輪は、長過ぎても…「僕、自身のための記録」。だから、いいんです。読者の皆様、どうかお付き合い下さい。
今回は、ご結婚指輪の依頼の、時代背景や大きく関わってくる自動車、本当に説明をしっかりしてからご紹介したいんです。でないと…特殊な依頼過ぎて、僕自身へ感動が伝えられないです。
そして「今回のブログ」が、この特別なご結婚指輪の依頼、一つの大きな記録資料として残ってくれればと思います。
何故か!!
それは、今回の指輪の依頼は、1900年初頭に作られた1つの指輪を元に!新たな現代の息吹と共にリフォーム!いや、アップサイクル!更に!新たにもう一つ指輪を誕生させ、奥様と旦那様、1組のペアのご結婚指輪を作ると言うご依頼だったからですよね!
1つの指輪は、旦那様の今は亡きお爺さま!が、軽く70年~100年前に、アメリカで作られた歴史的古さの指輪。しかも!お爺さまは!「パッカード」自動車会社に勤めていたんですね!!そして「Packard」の車の部品の材料で作った指輪だったんですよね!
旦那様は、ずっとこの指輪を持ち続け「いつか結婚指輪にしたい」と思っていたんですよね!そして去年「Rui & Aguri Fine Jewelry」を発見!奥様と共に「ジャパンまで結婚指輪を依頼しに行くなんて、とってもロマンチックじゃないか!行こうぜ!」って!今年!しかも年明け早々!アメリカはシアトルから!ファーストクラス飛行機で笹塚ジャパンまで!いらっしゃいましたよね!もちろん飛行機は「ユナイテッド航空」お爺さまが生きていらした戦時中では敵国同士でしたが、孫の時代はユナイテッド!僕らは友達!ですよね!
まだ争いが耐えない国は沢山ありますが、ジャパン!少なくとも平和な時代に本当に感謝です。
僕も中々出会わない、外国からの飛行機に乗ってやってくるお客様!ご依頼、本当に感謝です。最初の問い合わせから、来日、そして指輪の完成まで、おかげで僕もとっても素敵なジュエリーの世界の時間を過ごす事が出来ました。
ではご紹介致しましょう!もちろん得意のスーパー・ミラクル・ダイジェストでね!お楽しみに!
【次のニュースです】
100年前のお爺さんが、現代に生き返ってまた同じ年まで成長してしまい、自分で指輪を僕に届けに来てしまう?!…ぐらい長い前説でしたね。ここまでお付き合い頂き本当に感謝です。
ではさっそくご紹介致しましょう!序盤、制作はこのように始まりましたよね!
それを丸め!リング状になりましたね!これを整形!あ!銀色の指輪!!
そう!これが!70年から100年前にアメリカで旦那様のお爺さまが「パッカード」自動車の材料で作られた指輪なんですよね!そう!整形しているのは奥様の指輪!
奥様の指輪を旦那様指輪とペアなデザインにするべく、新たに奥様のためのご結婚指輪を作っているんですよね!とってもジオメトリックな指輪達ですよね!
あれ!穴が開きましたね!1900年初頭、時代はまさに「アール・デコ」。これまでの、曲線、植物などが好まれた「アールヌーボォー」時代とは違い、「アール・デコ」時代では、写真のような直線、ジオメトリックなデザインが工業、近代革命の成長と重なり、より大量生産向きなデザインが、時代のトレンド!多く楽しまれたんですよね!
僕は、今回のお客様が、シアトルから成田空港に到着し、笹塚の僕らの工房にいっらっしゃり、打合せが始まり、旦那様が「実は、これが私のお爺さんが作ったパッカードの部品で作った指輪なんです」って見せてくれるまで、全くどんな指輪か想像が付かなかったんですが…初めて見た瞬間に「こ、これは…アール・デコなスタイル指輪!しかもリアルタイムのアール・デコ時代に作れた本物のアール・デコ時代の指輪!」って…一瞬で分かりましたよね!
この中央のダイヤ型のデザインからはじまるとっても直線的なジオメトリックなデザイン、1900年初頭な時代と照らし合わせても…360度どこからどうみても「アール・デコ」スタイルですよね。
恐らく、まだまだ美術も含め様々な歴史の研究が十分にされていない時代、当時のお爺さま、もしかしたら、そこまで美術に詳しい人ではなかったかも知れません、しかし、当時の時代の流行、トレンドは、美術に詳しくなくても、人は自然と吸収し、何か、思いつき、その場の雰囲気、今作りたい物!などに大きく影響してくるんですよね!
だから、きっと旦那様のお爺さまも自然と、当時の時代の最先端!流行!トレンドだった「アール・デコ」なスタイル指輪を…結果、自然と作る事に至ったんではないでしょうか。楽しいですよね!
でも、僕らは、決めるぜ!プロフェッショナル!この決意アンブレイカブル!特命戦隊ゴーバスターズ!あ、間違えた、特命ジュエラー「Rui & Aguri Fine Jewelry」
お爺さまが何かの理由で、自身が働く自動車会社の材料でお作りになった1つの指輪!僕らが、100年の時の中で、ずれてしまった線や歪んだ形を、奇麗に整え!1つ上のジュエリーの世界に、お孫さんな旦那様の新たなリクエストも添えて!現代を生きる新しいご夫婦のご結婚指輪として蘇らせるんですよね!
だから!この古い1900年初頭な歴史的なアメリカで作られた指輪でも、豪快に整形!
そして実は…最後までこの古い指輪の金属素材がはっきり分からなかったのですが、色はシルバー、でも銀ではなく、しかもホワイトゴールド、プラチナ、チタンでもない銀色の金属…僕は…当時、登場し始めた金属「ステンレス」しか無いのではないかな…と的を絞り、未知の溶接、しかも絶対に失敗できないファイア!に挑みましたよね!(一瞬で溶けて跡形もなく消えてしまのか?それとも全く溶けもしない合金なのか??だったらどう溶接する??…など本当にハラハラしましたね!)
え!何をファイア!したかったって?そう!同じ銀色な金属「ホワイトゴールド」でしたよね!これは、後に誕生してくる「奥様」のご結婚指輪と同じ素材!ですよね!
溶け易いホワイトゴールド、くつきにくいステンレスの様な金属、正反対な性質の金属、ファイア溶接は非常に難しかったですよね。でも大丈夫でしたよね!運も味方!感謝です。
お二人のために、少しでも多くの共通点を見い出しながら、ペアのご結婚指輪!目指しましたよね!このような感じに!ホワイトゴールドの線が指輪を挟み込みましたね!
ここから!今度は「奥様」が大切にしていたダイヤモンド!を旦那様の大切にしていた指輪の中央に!ファイナル・アタックライド!石留めでしたね!
この指輪は元々厚みが十分に「無い」状態でしたので、穴をあけ!
大切な、これまたシアトルから遥々笹塚にやってきた大きなダイヤモンドを…
押さえ込みましたね!お爺さまの指輪にホワイトゴールドを新たに加え、奥様のダイアモンドを添える…まるで100年前のお爺さまと、旦那様、僕ら、そして奥様とのリレーな指輪作りですよね…感動です。既にもうこの段階でルイさんは感動からの号泣です。
そして!奥様の指輪も無事に「ホワイトゴールド」にゴーカイチェンジ!出来ましたね!そこに!
これまた「奥様」が大切にしていたダイヤモンドを留めましたよね!そして!中央だけでなく!
せっかくの、よりジュエリーを楽しめる女性…両サイドにもダイヤモンドを敷き詰めましたよね!
何か他の指輪が写っていますね!そう!この赤い宝石が留る指輪!今回、このアメリカからのお客様と同時期!同時進行して制作していたもう一つの!素晴らしいご結婚指輪ですよね!こちらの指輪はまた後日!ご紹介したいと思います!乞うご期待!
と、言うように、同時に数件、制作をいつも同時進行な「Rui & Aguri Fine Jewelry」それにしても今回は…同時進行させるには、難し過ぎる超高級車!まるでロールスロイス!いや!「パッカード」級の指輪の依頼が重なり、本当に苦戦をしいいられましたよね。長い時間お待ち頂き、お客様には本当に感謝しきれません。感謝です。
裏も見てみましょう!
お二人のお名前をハーフムーン!お二人が大好きな「三日月」で添えましたね!
もちろん旦那様の指輪の内側にも!ちょっと大きめに!旦那様が打合せで「こんな風にバックにネームとハーフムーンをエングレービングしたいだ。Can you do it?」って聞かれたので「YES! WE CAN! 出来ますよ!」いつかのオバマ大統領みたいに即答してやりましたよね!しかも旦那様の手書きのスケッチそのまま入れさせて頂きましたよね、感謝です。
いつの間にか、完成ですね!今年最初のお客様、しかもファーストクラスで飛んで来たお客様…本当に大切なご結婚指輪「依頼の過程」が、それだけ見ても…感動ですよね。日本に来た目的は結婚指輪の依頼だけ…だったので、一日、せめてものジャパンな観光!浅草観光に連れて行ってあげましたね!楽しかったですね!
飛行機に乗って、わざわざ結婚指輪を依頼しにアメリカから日本まで…世界には色々な時間を過ごす素敵な人達が沢山ですよね!僕もいつか!何処かの国まで愛する人と何か大切な物をただ注文しに行きたいですよね!絶対に行きますけどね!
今回のお客様はまだ、別々の家にお住まいのお二人、結婚指輪は通常1つの指輪ケースに2つセットでお届けしているのですが、今回は珍しく、リングケースが二つそれぞれ分ける形となりましたね。
もし今回のお二人のような場合、1つのケースにしてしまうと…「あ、別にいいよ、ケースは君がもっているといいよ。あ、でも私は他のがあるから大丈夫よ。え、そう?あ、でもやっぱりオレ様はいらいぜ!」な面倒なやり取りになってしまいますからね!様々な状況に合わせた、指輪作り、指輪をきっかけに過ごす持ち主の時間、本当に大切だと僕は思うんですよね。
覚えていますでしょうか?今回のご依頼、最初はこの1900年代初頭にお爺さまが車の部品で作られた1つの指輪でしたね。
それを、お孫様が現代まで、いつか結婚指輪にしたいと思いながら、今日まで大切に受け継ぎ、奥様と出会い、そしてある日、世界中から僕らを見つけ!「この人達なら作れるかも知れない!ジャパンか!行くぜ!ジャパン!」って可能性を見出して頂き、ペアとなる奥様のご結婚指輪、奥様が大切に持っていたダイヤモンド、お爺さまの指輪の素材と同じ銀色の金属ホワイトゴールドと共に、1つ上のジュエリーの次元へ、現代に新たな息吹と共に、100年前の戦争時代を生き抜いた1つの指輪が、お孫様達のペアのご結婚指輪として…蘇りましたよね。
完成したご結婚指輪は、まさに!新しい指輪と、100年前の当時の指輪、そして、新たな素材と、大切に受け継いで来た宝石が、新たな姿で織りなす、お爺さまとお孫様、過去と現在、時を繋いだ「ネオ・アール・デコ」スタイルですよね!
感動です。作り手として、今回の依頼を頂ける事が出来たのは、本当に光栄でした。まるで100年前の1900年代初頭のお爺さま、職人さん、アメリカのお客様、時を超え、ワールドワイドにリレーで繋ぐ、指輪作りでしたね。しかも!僕が!最後の走者!アンカー・ジュエラー!そして、完成のその瞬間まで、ずっと僕の中で「爺さん!安心してくれ!大丈夫!僕が絶対にお孫さんへ指輪を繋ぐぜ!ファンタスティックにね!」な感じでしたよね。
恐らく、僕のジュエラー人生の中でも、とっても記憶に残る、素敵なご結婚指輪の依頼…
感謝です。
例えば、色々な、様々な理由で、状況で、大切に受け継がれる指輪、ジュエリー。そのままでも!もちろん素晴らしいですよね!でも今回のように、ただリフォームするだけでなく、新たな意味、息吹、大切な物だからこそ、何かご自身にとって意味のある物と掛け合わせて、更に次の世代まで楽しみたい。また、生まれ変わらせたい!何かの理由でリフォームしなければならない時など、ご結婚指輪に、何周年かのご結婚記念の指輪に、ご婚約指輪に、お子様へのプレゼントに、記念の節目のギフトに、もちろんご自身のために…アイデアは無限大ですよね!
是非、お気軽にご相談ください。皆様のプライベート・ジュエラー、RUI INABA、僕が責任を持って、ゴーカイチェンジ!皆様の大切な物をさらに大切な何かへ、作り上げるその役目、皆様に代わり、ベストを尽くしお作り致します。
いかがでしたか?本当にワールドワイドに、時間と歴史と、そして『指輪』で、ジュエリーで様々な世界の人を繋いだ…素晴らしいご依頼でしたね!何かをやり続けていると、稀に、特別な記憶に残る、例えば、人生をかける起点、そんな依頼って本当にやってくるんですよね。僕にとっては、今回のこの依頼…その全てが…まさにその一つでした。
感謝です。
でも…まだまだジュエリー制作の旅は…続くよ!次は…どんな世界かな?乞うご期待!
そして!お楽しみに!
いつでも、何処の街の方であっても、皆様の身近なジュエリー屋さんであれたら!嬉しいですね!
長過ぎるブログ!最後までお付き合い頂き、本当に感謝です。
RUI INABA
Rui & Aguri Fine Jewelry
http://www.ruiandaguri.com
何かありましたら!お気軽に宜しくどうぞ!感謝です!