アニメ『時をかける少女』 感想~青春っていいな。 | ゲームレビューの森

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時をかける少女 通常版

■時をかける少女 通常版


観ましたよ。時をかける少女のDVD!


とにかく最近のアニメとは全くの別物で、

話はシンプルながら映像・演出・脚本・音楽など

バランスのとれたデキのいい作品でした。


【ストーリー】:


高校2年生の紺野真琴は、自転車事故をきっかけに、

時間を跳躍する能力を持ってしまう。その能力のことを

叔母の芳山和子に相談すると、それは“タイムリープ”といい、

記憶の確かな過去に飛べる能力だという。半信半疑の真琴

だが、日常の些細な不満やストレス解消などのため、

むやみやたらに能力を乱用しだし・・・・・。(シネマトゥディより)


【感想】:


僕が一番に観て思ったのは、

「青春っていいよなあ」ということです。

僕はもう大学2年生になるのですが、高校生活を振り返ると

さすがに真琴まで活き活きしていませんが、毎日が楽しく、

このまま受験なんて忘れて、ずっと友達と一緒にいれたらいいな

と思っていましたから。

しかし、3年過ぎ、卒業を迎え、それぞれが別々の道へ行くんですよね。

素晴らしいことなんですが、どこか寂しい・・・・。


映画の設定は「夏」で、男2人に女1人の仲良し3人組が

毎日毎日平凡ば生活を過ごすというものですが、主人公である

真琴は楽しい毎日のなか、「ずっと3人でいられたら」と思うようにな

ります。


しかし、そうもいかないわけで・・・。

あの事故をきっかけに・・・・。


真琴は坂を自転車で走っていて、ブレーキが効かずそのまま踏切へ!

しかし、本来なら死んでもおかしくない現状なのに平然と生きていたのです。

しかも数秒前に戻って。


ここから真琴の「タイムリープ」劇が始まります。


朝寝坊・試験・食事など自分の好きな時間にリープし、

同じ日を何度も行ったり来たり~。


この序盤は笑えるものが多く、「そういう使い方もあるか!」と

自分と照らし合わせて観ていました。過去を変えることができる

となると、やりたいことは山ほどあります(笑)


タイムリープする際、真琴が前転してくる姿も面白いですよ~。


そして、物語は進み、真琴は「他人の過去」まで変えようとするのです。

自分の過去も変わってくることも知らずに・・・。


ここからはハラハラドキドキの連続でした!!

この3人の関係がおかしくなったり、あの事故も・・・。

僕は観ていて「え~!!そうなるの?やめて、やめてくれ~!!」

と、心の奥で叫んだことが多々ありましたよ。


とにかく、一人の過去が変われば他人にも影響してくる様が

おかしくも怖いものなんだなあと感じました。

特に人間関係ですよね。

「あのとき、あの人と話していたら、あの人と一緒にいたら」など

数パターンあり、その中には納得するもの、納得できないもの

も少なからずあるわけで。


そして、そしてラストに待ち構えていた展開は

涙なしでは見られないものがありました!!!!

とても切ない気持ちになります。

「Time waits for no one」・・・・

心に響きます。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



ストーリーを追って振り返ってみるとこんな感想ですが、

映像・演出も素晴らしい!

マッドハウスが手掛けただけあって、人物の細かな動きが

巧妙に描かれています。特に町並み・風景が綺麗でした。

真琴がタイムリープで駆け抜けるときに映る

きれいな青い空は非常に印象に残っています。

夕日が人物を照らす光景もGOODでしたよ。

音楽は、ピアノが切なさを増幅させて良かったです。

また、奥華子さんの挿入歌、エンディングに流れる主題歌は

歌詞がストーリーと重なって、めちゃくちゃ感動しました!!

いや~映像・音楽の相乗効果って凄いですなあ。



全体的に見ても、日本アカデミー賞を受賞しただけあって

最近の傾向のアニメからいい意味で外れた素晴らしい作品です。

筒井康隆さん、細田守さん、貞本義行さん、奥華子さん

とスタッフも豪華なので言うまでもないですよね。

「過去には戻れないけど、今を大切に前を向いていこう」

そう思わせてくれました。

是非、実写版で「時をかける少女」を観た世代にも、高校ど真ん中に

いる世代も、そして僕のような高校生を過ぎたばかりの世代にも

観てもらいたいですね!!