【私のバイオリン遍歴】⑦大学卒業と会社員生活

名古屋市のバイオリン教室

私のバイオリン暦は
２９年（２０２２年現在）

RISAバイオリンを開講して７年（２０２２年現在）

これまでに６０人以上指導し

現在生徒３０人

内１０人は教室立ち上げから慕ってくれており

コンクールでは毎年入賞者を輩出しています。

そんな私のバイオリン遍歴を書いてみたいと思います。

前回までのお話
わたしのバイオリン遍歴①始めたきっかけ
わたしのバイオリン遍歴②小学校から高校受験まで
わたしのバイオリン遍歴③高校時代
わたしのバイオリン遍歴④ドイツ行き決定
わたしのバイオリン遍歴⑤ドイツ時代前半
わたしのバイオリン遍歴⑥ドイツ時代後半

自信を失ったまま卒業した私ですが
ドイツで最後の講習会に行くことにしました。

公開レッスンで一度レッスンしていただき
いいな～！と思っていた先生でした。

心は折れても音楽を学ぶ姿勢や情熱はあったんですね

そこで私の心を救った先生の言葉がありました。

「キミの演奏には心がある。まだまだ成長できる。
その気があるなら僕のところに来なさい」

と言ってくださったのです。

それまで、私はもうどうしようもないのだと
年齢的にも、もう手遅れだと思っていたのだけど

その先生のそんなちっぽけな、だけど大きな言葉で

音楽への愛とやる気をすこーーーーーし取り戻しました

ドイツのすごくきれいな田舎での講習会でした

結局、心が折れすぎていて

その先生のもとにいくことはなかったのですが
今でも尊敬し敬愛しています

ドイツでのソロリサイタルも好評価を頂き無事に終演。

こうしてドイツでの学生生活が終わりました。

そして・・・
日本に帰ってからは名古屋で演奏活動するかたわら

ひょんなことから受付というお仕事をすることになり
いままで音楽の世界でしか生きてこなかった私は

まるで別世界に迷い込んだ環境でした

はじめての集団活動
上下関係

カルチャーショックの連続でした。

だけど学ぶことも多く

ずっと音楽畑でいきていたら気づかなかったことが
本当にたくさんありました。

それまで文学小説ばかり読んでいた私が
仕事のためにビジネス書なんか読むようになったりしました。

でも多くの時間を音楽に費やせないことに
心のもやもやを抱えていました。

さらに自信を失い自分を活かせない日々

この会社員生活で逆にはっきりとこの世界は自分の世界ではないと感じました。

自分という存在が全く活かせず

会社という枠に縛られて生きるのに辟易し抜けだしたくてたまらなかったです。

そんなとき、友達がバイオリンを教えてほしいと言ってきたことから

スキマ時間にバイオリンを教え始め

「バイオリンが弾けて嬉しい！」

と言われたときにはっきりと気がつきました。

やっぱりわたしは音楽で生きていきたい。

そして私が音楽を通して伝えたいのは

音を奏でる楽しさ

なんだと実感しました。

「楽しい！」って思えるってとっても素敵なこと

音楽の世界で食べていくのはとても厳しいけれど
私はバイオリンをやめずに続けてきました

私の演奏に触れて「楽しい！」と言ってくれる人がいたことを
思い出せたからです

やっぱりバイオリンって楽しいし、気持ちいい！
って知ってしまったからです

その喜びを知らない人には知ってほしいし
忘れてしまった人には思い出せるようになって欲しい。

そう思って会社の枠を飛び出し「RISAバイオリン教室」を立ち上げました。