数日の夏休みさえ一切取れないまま猛暑の今夏を過ごしてきたが、数日前から随分と涼しくなり、喜ぶべきはずが、季節の変わり目、仕事ざんまいによる疲れか？、火に油を注ぐスタッフのお陰か？ 疲労度はかなりのはずで、少しはのんびりしたい願望とは裏腹に、30日からパリコレにあわせて再度パリに向かわなくてはならないが、あまり気分は乗ってこない。
とんでもないくらい古い話に逆戻りだが、７月にロンドンからベルリンに飛び、４泊して猛暑のべルリンのふたつの展示会を動き回り、てんてこ舞いの毎日だったが、８日の夜仕事が終わった後、イギリス人に誘われ、ドイツ人が大勢押し寄せるリバーサイドのレストランでワールドカップ準決勝ドイツ対スペイン戦を観戦することになる。
会場に到着した時にはすでに遅し、砂浜をイメージしたデッキチェアに空きはなく、地元の大勢のドイツ人で埋め尽くされていた。
午後８時を過ぎているというのに、この雰囲気はたまりません。
当然、日本人は誰もいない、蓄積された仕事の疲れを忘れさせてくれる私好みの空間に、これから数時間、酔いしれます。
そしてビッグスクリーン前のお金持ちのドイツ人オーナーの総勢３０名ほどのテーブルにお招きされ、特等席で試合観戦まで、まずはドイツビールで乾杯。
ピッチに選手入場だが、まだ少し余裕がある。
スクリーン前の長椅子もほぼドイツ人で埋まり、試合開始のレフリーのホイッスルを待つ。
キャプテンがコインによる場所決めの瞬間？
そして、前半戦が静かな雰囲気で始まった。
０対０で前半戦が終了してハーフタイム中、マイカメラは自然と前を歩く女性にピントを合わせる。
すっかり日が落ち暗くなった頃、後半戦が始まる。
スペインCBブジュルのヘディングシュートでスペインが先制して、ご存知のように１対０のまま、試合は終了して、ドイツ人で満席だった会場も敗戦後は一瞬にして、ひとがまばらになる。
試合を振り返るダイジェストをむなしく眺めるドイツ人若者が数名。
どこか寂しげなカップルがスクリーン前を横切る。
おそらくドイツの勝利を予定して準備していた花火が、闇夜の空にむなしく打ち上げられる。
会場のまわりの雰囲気とご馳走になっている手前、スペインを応援するわけにもいかず、中立の立場で、４時間以上をビールとワインとフットボール観戦に酔いしれる。
明日は展示会最終日だが、一段と気温が上がり35度を超すらしい。
午前１時前の地下鉄になんとか間に合い、３０分かけてホテルに戻り、余韻など感じないまま夢の中へと、、、、、、、、、、、
cheers