ANA SAY CHANNEL / MEETS ARTS | Ready Steady Go!

Ready Steady Go!

Season Concept
   ~ London Eye ~

お待たせいたしました。

ここからは機上のひととなり、空の旅をお届けします。

今年の初搭乗したANA205便パリ行き機内からリズミカルにお届けするのは、恒例となっているお気に入りのANA SAY CHANNEL /ANA MEETS ARTS ショートフィルムコレクション。

プログラムの今月の上映作品をみるが、日本映画、韓国映画、最後にフランス映画と期待してたわりには好みとは違い、ちょっぴり期待はずれ。

日本映画、奥田寛監督のYour Sounds 12分もの、韓国映画、イ チョングック監督のMandarin Ghost / マンダリン・ゴースト 18分もの、フランス映画、フィリップ・オレンディ監督の I`ll wait for the next one / 次の方、お待ちしております。内容だが、日本と韓国ものは申し訳ないが早送りでパス。

2003年度アカデミー賞短編実写部門ノミネート作品とあるが、5分間のストーリーはパリの地下鉄内でありがちな車内でいきなり大声で物乞いする男。

巴里滞在中にはよく見かける光景だが、フランス語が分からないだけに何を言っているかは知らないが、大声の後、車内を歩き、幾人からの乗客から小銭をせしめている。

映画内容は少し状況が違い、ひとりの孤独な女性が地下鉄のエスカレーターで行き違うカップルのフレンチキッスに羨ましそうに見とれ、地下鉄に乗るが、突然、長身のこざっぱりした29歳の長身の男アントワープが車内で物乞いではないと自己紹介する。

彼女がいない歴3年半、毎晩ひとりで食事をして、くだらないテレビを観ているだけ、出会い系サイトでも相手にされず、ひとり生活のわびしさを語り、フランスには500万人いるといわれるフランス人独身女性がいる、と。

仕事はコンピューター関係、月給は2,600ユーロ、スポーツマンで料理も得意。

車内で笑い声が起こるが、彼は気にする様子もなく、年齢18歳から55歳までの女性で、今まで男性との出会いに恵まれたことがない、まじめに交際を望んでいる女性だと公言して、希望する女性がいれば次に駅で降りて下さい。と

ひとりの女房持ちの男が、俺の女房は鬼ババだけれどよかったらくれてやるというが、真剣な愛が欲しいとアントワープは断る。

次の駅に着き、再度、僕の恋愛観に共感する女性は降りて下さい。と自分も降ります、催促して、彼の説法を聞いていた孤独な女性が満面の笑顔で彼の話を真に受けて降りるが、彼の口から出た言葉は、ごめん 寸劇なんだ、と。

彼女の表情はまさか?で、一気に曇り、哀しい結末へ。

最後の彼のことば、いかがでしたかチップ大歓迎です。が鼻につく。

哀愁が漂い過ぎて、後味は????????

そして、初めて逢ってから20数年の時が流れ、いつまでもモッくんと呼ぶには申し訳なくも思うが、実力派個性俳優本木雅弘氏が主演を務めた第32回モントリオール世界映画祭グランプリ受賞作品 『おくりびと / DEPARTURES』を観る。

その存在すら知らなかった遺体を棺に納める人生の旅立ちの儀式の納棺の世界に感動、そして、さまざさな死に向き合い、笑いと涙の人間の本来の姿、接し方に感銘。

最近ご無沙汰ですが、年を重ねても男としての美しさがまったく衰えない本木雅弘氏の個性と演技力は、男の私からみても絵になるし、魅力がある。

あっという間の130分でお年のせいか涙腺は緩みっぱなしで、通りかかるクルーのひとも不思議そう。

この他にも観たい映画あったが、ランチタイムのシャンパン&赤ワイン効果でその後は、記憶がなく、自然と睡魔に誘われ、疲れも重なりおそらく4時間ほど爆睡していたみたいだ。

ANA名画座の1984年のフランシス フォード コッポラ監督でリチャード・ギア &ダイアン・レイン主演のコットンクラブ/ THE COTTON CLUBは、ニューヨークのハーレム地区にあった高級クラブを舞台に繰り広げられるストーリー。

経営者はギャング、店内に入れるのは白人のみ、スタッフはすべて黒人という当時のいかにもアメリカらしい構成。

以前もANAの機内で観たが、おそらく好評でリクエストが多いのかもしれないと想像される1969年の『 明日に向って撃て/ BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID』も、、、、、

昨年この世を去った名優ポール・ニューマン&ロバート・レッドフォード主演セピア色の西部劇も、退屈しのぎに観てみたかったが、巴里からの帰国便までお預けです。

離陸から8時間後の現在、やっとパソコンを開いて久しぶりのブログ更新。

クルーのひともやたら親切で、快適な空の旅も巴里到着まで3時間ほど。

気温マイナス4度とニュース通りヨーロッパは凍えるほど寒そうですが、4時間ほどのトランジットで真夏のブラジルへいざ出陣?

ただいまの日本時間は日付が変わって1月10日午前2時。

まぶたが下がり気味ですが、大荷物を抱えターミナル移動でブラジル行きのチェックインカウンターへ。

ふたつ預けるスーツケースのうち、ひとつが重量オーバーで6キロ減らして、もう一つのスーツケースに入れ替えろとのご指示。

融通が利かない海外のエアラインだけに素直に従い、フロアに大風呂敷状態で言われた通り入れ替えるが、再度計量するとまだ2キロオーバーとつれない返事。

苦労に苦労を重ねた結果、何とか許可がもらえて、これから約3時間を搭乗まで待ちます。

何度来てもこの行程は地獄と呼ぶにふさわしいほど過酷ですが、この苦労の後に待っている数々の愉しみを睡魔と戦いながら、サンパウロ行きの搭乗を待ちます。

当然、日本人はオンリーミイ。

自宅を出てからすでに18時間が経過、常に孤独な旅だけどこの時間は決して嫌いじゃない。

雑音から逃れられる唯一の至福の時間かも?

やっと半分の行程、この後も道のりはまだまだ続きます。

cheers