展示会LONDON EYEもどうにかこうにか何とか終了して、一息?と行きたいところですが、今週もオーダーの継続です。
ロンドンファッションが、今時の若者にどれくらい支持されているかというと、正直もしかするとかなり低いのかもしれない。
1980年代、確かにロンドンはアバンギャルドなファッションが誕生し続けたのも、政治に対する不満が蓄積してFUCK YOU!/フラストレーションのはけ口として若者のエネルギーが見事なくらいファッション&音楽シーンで開花して、新しいムーブメントやスタイルを訴えて、世界中から注目され、影響を与え続けて来たように思う。
気が付けば、あれから20年以上の年月があっというまに過ぎて行ったように感じてしまうが、このところのロンドンは、当時ほど刺激がなく、面白くなくなったといわれる。
原因はいろいろあるはずだけれど、常に個性的なファッションを先駆けて来たロンドンも当時に比べれば、みんなそれなりに裕福になり、おのずとコンサバティブなファッションが主流へと変わって行ったように思う。
そして、時代の流れで自然とファッションへの意識がベルギー、イタリー、フランスのハイファッションへと動き、UKファッションの伝統的なベーシックスタイルとアバンギャルドさの共有を未だ継続する若者たちの個性とオリジナリティーを重要視したファッションがヨーロッパの大きな流れに乗り切れず、ビジネス面では遅れてしまった感が強い。
好みは当然あるけれど、ロンドンスタイルはやっぱりひとことでおしゃれでカッコいい。
パリやミラノにはない男のファッションの神髄が、ロンドンスタイルには染み込んでいるように思う。
経済難で失業者も多く、どん底だったイギリスで、お金がなくても何かをしようとした信念が生き残っているはずで、どうすれば、もう一度ロンドンファッションが日本の若者に理解されるかを考えなければならない。
もちろん、こだわったUKフリークはいるけれど、絶対数が多くない現状に、ひとと同じスタイルがほんとにオシャレなのか?を問うてみたい。
やっぱり、どう考えても、ひととは違う美意識でエレガントなファッションで個性があった方が、見る人の印象に残るし、記憶にも残るように思う。
今取り扱っているmelissa/メリッサシューズも80年代を象徴した、未だバリバリの現役で世界中のファッション人間に彼の個性から刺激を与え続けるJUDY BLAME/ジュディ ブレイムとコラボレーションしているほどで、85年にイーストロンドンにHouse of Beauty & Culture /ハウス オブ ビューティー&カルチャーのショップをJohn Moore/ジョンムーアとChristophfer Nemeth/クリストファーネメスの3人でオープンして若者に夢と希望を与え、ロンドンファッションシーンの牽引者の感性/パンクスピリッツには頭が下がります。
この日本でUKファッションを愛して、着こなせる人が少しでも増えることを夢見ながら、この後、FRANCE BORDEAUX 2002 ROC DU BEL AIR/ no.06551のレッドワインでほんの少し、癒しの時間を過ごします。
All the best.