『シャトー・リュー・ド・タイヤス詳解』

　シャトー・リュー・ド・タイヤス

　　　　　　　　Chateau Riou de Thaillas 　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　格付外

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　AOC　Saint Emilion Grand Cru 　

畑　面　積　　　　２．５４ha

年間生産量　　　　０．８万本～１．２万本

オーナー　　　　　 GFAベシェ　GFA Bechet　(１９９７年取得)

　　　　　　　　　　　　　　ジャン・イブ・ベシェ～Jean Yves Bechet

作付割合　　　　　メルロー１００％

平均樹齢　　　　　３５年

植栽密度　　　　　５，４００本/ha

土　　　質　　　　　石灰岩粘土

収　　　量　　　　４０hl/ha～４５hl/ha　　

発酵・マセレーション　低温マセラシオン、５０hl木製槽、

新　樽　率　　　　　５０％、１年落ち５０％　　　

樽　熟　成　　　　１８ケ月、澱に触れたまま。

コラージュ　　　　　す　る。

濾　　　過　　　　　不　定。

飲み頃の続く期間/　収穫後３年から１０年

　評　価　ボルドー第４版より　重要なヴィンテージ

○　１９９８年　PP８７

　ポムロールとの境界上にある畑で生産されている。この深みのあるルビー/紫色をした１９９８年は、構造の感じられる、十分に輪郭のはっきりした性格をしている。スパイシーなオーク、乾燥ハーブ、赤や黒系果実を思わせる。優良から秀逸というワインだ。最終試飲２００１年３月　予想される飲み頃　２００８年まで　

○　１９９９年　PP８７

　セクシーな、新世界的な、現代的なスタイルのワインだ。大量の新樽、ジャムにしたようなブラックチェリーやカシスの果実味、弱い酸、甘いタンニンが感じられる。今すぐ充足感を得たい享楽主義者にとっては百発百中の特効薬である。最終試飲２００２年３月　予想される飲み頃　２００９年まで　

○　２０００年　PP８９

　このシャトーではこれまでで最上の作品だ。深みのあるルビー/紫色をしており、スモーキーな、オークっぽい趣と混ざり合ったチョコレート、ブラックカラント、スパイス箱、甘草を思わせる。ミディアムからフルボディのワインで、みずみずしい、凝縮感のある果実味があり、純粋さは秀逸。余韻の長い、層状のフィニッシュ。最終試飲２００３年１月　予想される飲み頃　２０１４年まで　

○　２００１年　PP８８

　当主はコート・ド・ブールの傑出したシャトー、濃いルビー/紫色をした２００１年は、溶けたチョコレート、エスプレッソ・ロースト、画一的な黒系果実のアロマを見せる。ずんぐりとして、丸々と太っており、葡萄の完熟感は秀逸。酸、樽香、タンニンもよく融合して、フィニッシュもふっくらしている。　予想される飲み頃　２０１０年まで　

○　２００５年　PP８６～８８

　一般的な評価