極論かもね | メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

メタボリックがとまらない ver.7 東京出戻り編

副題 : もう遠距離の異動は無いだろう

少子化問題が叫ばれ続け、少子化対策についても叫ばれ続けてますが、なんか私には腑に落ちないでいる。

何故そのように思うのかと言えば、目的より枝葉末節が叫ばれているように思うからで、少子化を問題だと言ってる割には、女性が結婚出来る年齢が18歳になったりと、チグハグな事をやっているようにしか見えないからだ。





https://www.taiyo-seimei.co.jp/net_lineup/colum/basic/044.html


一般的に高齢出産とは、35歳以上での出産を指すのだそうな。

高齢出産はリスクが高まるそうですから、出産適齢期をザックリ言うとしたら、それは35歳未満という事になる。





https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r04/zentai/html/column/clm_01.html#:~:text=%E4%BE%8B%E3%81%88%E3%81%B0%E3%80%81%E3%80%8C%E4%BB%A4%E5%92%8C2%EF%BC%88,%E3%81%AB%E5%A9%9A%E5%A7%BB%E4%BB%B6%E6%95%B0%E3%81%8C%E5%A4%A7%E3%81%8D%E3%81%8F


次に日本における初婚年齢ですが、日本女性の平均的な初婚年齢は29.4歳で、最も多い年齢(最頻値)は26歳との事。




https://gracebank.jp/egg-freezing-primipara/


で、日本の平均初産年齢ですが30.9歳ですが、最も多い年齢層で見ると、25〜34歳の年齢層で67.7%を占めますが、25〜29歳、30〜34歳の占める比率は、概ね同じような数値である。




私は専門家ではありませんので、トンチンカンな事を言ったとしても許して欲しいのですが、リスクの少ない出産年齢が35歳未満、平均的な初婚年齢は29.4歳、平均初産年齢が30.9歳であるなら、そりゃあ少子化が進まない方がおかしい。
これを最頻値で見るとして、26歳で結婚した女性であれば、出産リスクの低い34歳までの期間は8年ありますけど、その8年間という期間を持つ女性達だけに子供をもっと産めと言ったところで、子供を持つ事によって生じる経済的な負担を考えると、そんなに産めないだろう。
そのように考えてみると、少子化問題を解消する為には、もっと若い20〜24歳の世代に産んでもらうか、経済的な問題を解消する施策を考えるしかないのである。




経済的な問題を解消するには、女性の社会進出は切っても切れない関係にある。
では子育ての、特に小さな子供を育てる上で問題となっているのが、待機児童の問題ですが、これを解消するにあたって、女性の社会進出も絡めて考えているのだろうか?
男性政治家のみならず、女性政治家も口を揃えて言うのは、「幼稚園や保育園を増やせ」という事だけですが、では小さな子供を持つ親が、どのような場所に幼稚園や保育園を作ってもらいたいと考え、更にどのような事で困っているのかについて、女性の社会進出という点を絡めて、きちんとリサーチしているとは考えにくい。
極端な言い方かも知れませんが、男女含めた政治家先生達は、文科省的な考え方で幼稚園の設置を考え、厚労省的な考え方で保育園の設置を考えてはいますが、経産省的な考え方から幼稚園や保育園の設置を考えてはないと思うのだ。




私は今東京都内に住んでますから、あくまで都内的な発想で考えますが、小さな子供を幼稚園や保育園に送り迎えするのは、親にとって相当な負担であり、なおかつ女性の社会進出という点で見た場合、場当たり的な負担の解消しか議論に上がらない。
家の近くに幼稚園や保育園を作るというのも、施策の1つとして考えられますが、都心部に働きに出る女性からすれば、家の近くに幼稚園や保育園があっても、働きに行く時の導線と異なる事が多いですし、受け入れ開始時間や、受け入れてくれる時間も、自分が働きたい時間と合わない事が多い。
だとしたら、自分の出発する駅の直近に、受け入れ開始時間が早くて、遅い時間まで預かってくれる幼稚園や保育園を作る方が、女性の社会進出にマッチしているのではないか?と私は思う訳で、テナントが出ていってしまった大型商業施設等に、そのような幼稚園や保育園を作るというのも、1つの策として考えるべきだと思う。




東京だけに限らず、様々な地方で経験したのが、子供が熱を出したからと、早退せざるを得ないお母さん社員やパートの存在。
これは会社的にも苦しい問題であって、その時間にいるべき人がいなくなるのは、業務に支障が出てしまうのですが、預かってくれない状況である以上、残れとは言えない訳で、早退するお母さん社員やパートの申し訳ないという気持ちと、正直なところ勘弁してくれよという残された社員の気持ちは、どうしても生じてしまう。
だとしたら、医療機関の併設された幼稚園や保育園の設置を考えるべきだと思いますが、それを解決しやすいのは、駅前の大型商業施設等を利用した、幼稚園や保育園という在り方だと思う。




駅近の幼稚園や保育園があれば、そしてそれが医療機関が併設された施設であれば、子供を育てながらの女性の社会進出はしやすくなるだろうし、更に言えば、父親が子供の送り迎えする事だって簡単になる。
出発する駅だけに限らず、到着する駅の近くにそのような施設を作る事を考えるのなら、親子専用車両とかも準備すれば、安心が保たれるだろうけど、そのような所にまで突っ込んで考えるのも、政治家の仕事ではないか?




結局のところ、政治家は耳に入ってくる苦情だけを聞いて、苦情を解決する為の、隠れた不満までは聞き出せていないんだよなあ。
これは「女性の立場」とか言ってる政治家や活動家も同じで、耳に入ってきた苦情を、大きな声で叫ぶだけの「拡声器」でしかないんだよね。