さんきゅーのトイレンピック1 | 添乗員のゆく地球の旅!

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ブログ仲間のTABIさんが次回はトイレンピックネタを書かれるということですので、私も今回は久しぶりにトイレンピックネタ、しかも私のではなくさんきゅーのです!

私の彼さんきゅーのことをご存じない方は、テーマ「さんきゅー談話」を読んで頂ければ理解が深まることでしょう。
え? 理解深めてどうするんだって? まあ、そうおっしゃらずあせる 一押しのテーマですので!



高校生の時にアメリカ・ミシガン州に留学にしたさんきゅーは、今でもそうですが、男性にありがちな鉄道好き、いわゆる「鉄ちゃん」予備軍でした。

そこで、アメリカに渡って3か月が経った頃にアメリカの鉄道アムトラックに乗って一人で小旅行に出かけたそうです。

もうかなり昔のことで、どこの駅からどこまで、しかも何を目的に行ったのかも忘れたそうですが、とにかくそれは20時間近くの長距離の夜行便であり、季節は冬、北部のミシガン州では既に雪が降っていたことは記憶しているそうです。

アムトラックに乗り込んださんきゅーは、日本の鉄道とは違ったその車内の雰囲気に興奮を抑えられません。夢中で窓に齧りついて流れて行く白い景色を眺めていると、1時間や2時間はあっという間に過ぎて行きました。

窓の外の景色にも慣れて落ち着いた頃、さんきゅーは便意をもよおしました。そこで車両間にあるトイレへと立ち上がりました。

鉄製の思いドアを横にスライドさせて中に入ると、鍵をカシャンと掛けて、彼はゆっくりと座って用を足しました。

今夜はこの列車内の席に座ったまま夜を明かすのです。季節は冬でしたので、夜が更けるとどんどん寒くなって来ます。

しっかり毛布をかけてウォークマンで音楽でも聴きながら、列車の揺れに身を任せて眠ろうかな。ああ、一人でアメリカでアムトラックに乗って一晩を過ごすだなんて、俺ってカッコイイんじゃないの~

一人で便座に腰かけたまま「カッコイイ東洋の高校生」を妄想するさんきゅー。

妄想に酔いしれたまま用を済ませて水を流し、さてとゆっくり眠ろうかとドアに手をかけました。

「あれ?」

鍵が回りません。先ほど中に入った時には間違いなく鍵を180度ほど回してカシャンという音を聞いた覚えがあります。しかし……。

「何だ、どうして鍵が回らないんだ?」

鍵が回らないので、頑丈な鉄のドアもどんなに開けようと押してもびくともしません。

「まさか、閉じ込められた……!!」




☆ つづく ☆ 


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